this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
【球技大会】テニスの部(白猫組サイド) -後半-
<< もどる
1
…
6
7
8
9
10
…
13
つぎへ >>
圭花の苛立ちは募る一方だった。
それは葵とのやり取りにではない。
なかなか思い通りに動かない自分の身体にである。
葵にも言われた通り柄にもなく事前練習などをし、多少は苦手な球技も出来るようになったと圭花は思っていた。
しかしやはり苦手なものが一朝一夕で出来るようになるはずがない。
理想はあくまで理想として、圭花の神経を逆なでするばかりだった。
「圭花、あまりアツくなりすぎるな。もっと楽しめ」
久雨の言葉は圭花の焦りを鎮めるには逆効果だった。
それは、練習をしたのは圭花ひとりではなく、久雨と一緒だったからだ。
彼女一人だったならば負けたとしても、無駄になるのは彼女の時間であり、悔しい思いをするのも彼女だけだ。
圭花は自分の力不足で誰かを巻き込むことがおそろしいのだった。
圭花はそれをかき消すように乱暴にラケットを振るう。
その球はわずかに軌道を逸れ、ライン上に落ちた。
蓮も葵も追いつけなかった。
「危なかった……ぎりぎりね」
圭花はほっと胸をなでおろす。
しかし。
「アウト! 40-15!」
審判の判断はアウト。
誰がどう見てもオンラインで、明らかな誤審だった。
「ちょっと!」
鬱憤の溜まっていた圭花は語気を荒げて審判に抗議する。
「あなた寝てたの? どう見ても入ってたじゃないの!」
「止めろ圭花、審判に暴言を吐くんじゃない」
久雨は圭花の前に立って押しとどめようとする。
「どいてよ! 浮舟さんだってインだと思ったでしょ?」
「ああ……だが審判の判断はアウトだ。余計な騒ぎを起こして、退場でもさせられたらどうする? ポイントどころか勝ちまでくれてやるつもりなのか?」
「でも入ってたのに……っ」
「ここは一度退くんだ圭花。今後のプレーで挽回すれば良いだろう」
久雨に噛んで含めるような説得を聞かされるまでもなく、いくら騒いでも仕方が無いことを圭花は理解していた。
だから尚更腹が立つのだ。
困った表情で圭花を見る審判にも、久雨の正論にも、勝利に徹しきれない自分にも。
「さあ、戻るぞ圭花」
久雨は圭花の手を引く。
「……分かったわよ。分かったから放して」
圭花はその手を振りほどいた。
その時。
「審判」
蓮の声。
「アウトは誤審です」
いつの間にか近寄って来ていた蓮が穏やかな声で審判に告げた。
「撤回してください。今のは完全にオンラインでした。証人は私と……」
蓮は振り向き、葵に視線を送った。
葵はやれやれという風に肩をすくめてみせる。
「私も見たよー」
「ということです。私たちが言うなら間違いない、そうですね?」
審判はなんだか複雑そうな表情で頷く。
「ありがとうございます」
蓮は深々とお辞儀をすると、葵に向って微笑みかけた。
「お人好しだなあ森くんは。相手はもう諦めていたのにー」
「別に私はお人好しではありません。正されるべき間違いを正しただけです」
「まあいいんだけどねー」
そう言って葵はまたにやにや笑う。
「それでは再開しましょうか、圭花さん」
蓮はコート越しにそう言うと、自らのポジションへと向かった。
「おい、圭花……」
「何よ、今の」
久雨は圭花の様子を窺う。
圭花は理解し難いものを見たと言った表情で蓮の後ろ姿を眺めている。
「何って相手の好意だろう。スポーツマンシップというやつかな」
その言葉に、圭花はぴくりを眉を吊り上げた。
「浮舟さん、私なんだか絶対に負けたくないわ」
「そうか……やる気が出たのは良いことだな」
そう言いつつも久雨は、すっかり頭に血が上った圭花を見て内心ためいきをつくのだった――
「ありがとう、良い試合だったよ」
試合終了後、久雨は不貞腐れる圭花を連れて蓮と葵のもとへ訪れた。
「いやいやこちらこそ楽しかったよー、色々とねー」
「未熟なプレーでお恥ずかしい限りです」
にやにや笑いを崩さない葵と律儀にお辞儀をする蓮は久雨と握手を交わす。
「ほら、圭花」
久雨はまるで圭花の保護者のようだ。
「……私は負けるのが大っ嫌いなのよ」
圭花はぼそりと呟き、二人の差し出す掌を握る。
ほとんど触れるか触れないかというごく短い間ではあったが。
「だから次こそは絶対に勝って見せるわ」
そうして圭花はふん、と三人に背を向けた。
――第4試合、黒猫組勝利。
<< もどる
1
…
6
7
8
9
10
…
13
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
【球技大会】テニスの部(白猫組サイド) -後半-
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
三三三
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
スポーツ
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年05月05日
参加申し込みの期限
2013年05月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年05月12日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!