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【
サキリ・デイジーカッター
の場合】
「ここかい?」
「ああ」
いつも通りのぶっきらぼう。
テオ
はぷいと鼻先を反らして、真夜中の星ヶ丘教会をつまらなさそうに眺めた。
「これは別に、お前だけに言ってるわけじゃねえんだぜ。いつもみてえに、他のもれいびのやつらを連れて来たっていい」
「大丈夫。いいんだよ、僕ひとりでもなんとかなるから」
近くで天宵川がさらさらと流れる音が、かすかに聞こえる。他には僕らの話す声だけ。星が綺麗な、静かな夜だったよ。
「それにね。おかげでこれが、気兼ねなく使えるからね」
ダマスカスブレードを抜くと、しゅらん、と刃が良い音で鳴いた。僕のコレクションの中でも、最強の一振り。手入れはばっちり、抜かりなし。
「ふん、物騒なヤロウだぜ」
テオは鼻を鳴らして、
「だが、だからこそ。任せたぜ」
す、と姿を消した。
思わず肩をすくめながら、僕は教会の扉を押す。ぎぎぎ、と重たい音が響いて、中からあたたかい光が漏れ出した。
「ああ、なるほど。本当に天使だ」
白くて立派な翼。清潔そうな白い布を身に着けて、慈愛に満ちた笑顔を浮かべてる。降臨した何人もの美しい天使たちに囲まれて、そんな荘厳な光景の真っ只中に立ちながら、僕はついつい笑ったよ。
「うん。殺りがいがありそうだ」
夜の教会で、天使が人をかどわかす。そんな噂だった。
「よっ、と」
手始めに翼を一枚、根本から斬り飛ばす。途端に噴き出した赤黒い飛沫がしゅうしゅうと泡立って見えたから、するりと避けて踏み込んで、ひとりの腕を断ち落とし、後ろのもうひとりを胴から輪切りにしてやった。あ、やっぱり。血がかかった椅子とか柱なんかが、しゅうしゅうと溶け始めたのが見えた。
「やれやれ、クリスマスはとっくに過ぎてるっていうのに。悪いけど、天使はもうシーズンオフだよ」
空間を切り裂くイメージ。僕の身体は転移して、肩口から翼の間を抜けるように白い背中へブレードを振り下ろし、両断する。
ほら……あれだよ。チョウチンアンコウ? みたいなさ。疑似餌、っていうのかな。美味しそうな餌に見せかけて、近づいてきた哀れな獲物を、ガブリ! そんな感じ。少なくとも天使じゃない、哀れにも信心深い犠牲者には、効果てきめんだったかもしれないけどね。本性現わして、きいきいと鳴き叫び始めた大口の中には、鮫の歯みたいな牙がびっしりと並んでるし、血走った両目は互い違いにぐるぐると回って、あさっての方向を見てる。
転移して、歪に折れ曲がった脚を斬り飛ばす。振り向きざまに別のひとりの胸を貫いて、力任せに振り抜きながら回転、長い爪を振り上げて飛びかかろうとしてたふたりをまとめて薙ぎ払う。
転移して、斬り裂く。
転移して、突き刺す。
転移して薙ぎ、転移して首を飛ばした。
転移、転移、転移! そのたび、天使のような何かはどす黒い血飛沫をまき散らして吹っ飛んで、床の上でばたばたとのたうち回る。
そうして、醜悪な天使もどきをあらかた片付けたと思ったら……うわ。こいつがボスみたいだね。大きな翼が六枚もあるし、頭の上には輪っかまで浮かんでる。
「はは。いいね」
雑魚どもよりは、楽しめそうだ。
ぎぎぎ、ぎいい、と奇怪に鳴いた天使もどきめがけて、僕は飛んだ。ダマスカスブレードに帯びた赤光が長く軌跡を引いて、教会中に乱れ舞う。
「……うん?」
六枚羽を一枚ずつ斬り飛ばして頭から真っ二つにしてやったところで、教会の奥に、光が見えた。怪物たちの見せた白々しいあれとは全然違って、本物の、あたたかい光が。
あのもどきたちに囚われてたんだろうか。透き通った、ひとりの少女の幻影……まるで幽霊のような女の子が、慈愛に満ちた微笑みで僕を見つめながらゆっくりと天井へ浮かび上がり、そしてひときわまばゆい光を放って、消えていった。
見えた気がした。二枚の翼が。女の子の、背中に。
あっちが本物、だったのかな?
「なんて、まさかね」
罪深い僕に、そんなこと、知る由もないけどね。天国からはよっぽど縁遠い、僕なんかには。
でも……それでも彼女は、僕へ微笑んでくれた。
教会を出ると、すっかり夜が明けていた。
「ふわ……あぁぁ」
今日もまた、フツウの一日が始まる。さあ朝ご飯を食べて、学校へ行こう。いつも通りに、ね。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年07月02日
参加申し込みの期限
2016年07月09日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年07月09日 11時00分
参加キャラクター一覧
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