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走れ!リボンだけをその身に巻いて!
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序盤から良いペースでスタートを切ったのは、何といっても真央である。
陸上部中距離パートの真央にとって、3.5kmというこの距離は最も走り慣れた距離なのだ。
シロート向けの気軽なマラソン大会で本気を出す陸上部員。
大人げないなどと言ってはならない。
真央にとってこの戦いは絶対に負けることのできない大切な戦いなのだ。
「破廉恥漢かハレン痴漢か知らないが褌普及同盟としてこの挑戦を受けるのだ!」
あくまで自称の褌普及同盟。
だが真央はスタート前、大会主催者の前にフンドシを叩きつけて要求したのだ。
もしも自分が優勝したならば、もっと真摯にフンドシの普及に取り組むように……と。
だから真央は真剣に走る。
「寝子島を、新たなフンドシの聖地に~」
先頭に踊り出る真央。
小気味のよいその走りに、いつしか沿道の応援者達は目を奪われていた。
真央につづいて良いペースで走っていくのは武道だ。
真央と同じ体育科に在籍し、水泳部に所属している武道。
走ることが専門ではないものの、身体を動かし慣れている武道にとって3.5kmという距離は苦痛ではない。
本気で走れば真央ともいい勝負ができるのかもしれなかったが。
「イェーイ!」
沿道に向けてブンブンを手を振る武道。
それでも
「怪我とかあったら台無しだし何より無理したら歓声にこたえられないからな!」
と、足運びは真剣なあたり、やはり生徒会長らしい武道の真面目さだった。
利平は子供の頃から漁の手伝いに駆りだされていたため、体力がある。
走りに特化している訳ではないから真央ほどではないものの、そのペースは見事なものだった。
だが、そんな利平にリボンの悪魔が牙を剥く。
「やっぱ寒いじゃねーかっ」
肌に当たる冷たい風に毒づく利平。
しかもなんだか、風が当たる肌の面積がだんだんと増えてきているような……。
おや? 沿道で応援しているそこの女性が利平のことを見てクスクスと笑っていないか?
その上ふしぎなことに、後ろのほうからパタパタと何かがたなびく音がする。
実はこの時、利平のリボンは解けかけ、まるでワカメミイラが漂っているような姿になっていたのだ。
ヒラリヒラリと揺れるリボンの隙間から見えるのは、大漁旗のトランクス。
利平が己の姿に気づいていないのは、幸いか不幸か、一体どちらなのだろう。
だがリボンの悪魔は、さり気なくしかし確実に利平を追い詰めてゆく。
そうして最後の一結びがほどけて悲劇が訪れるかに思えた時、救いの声が利平にかかった。
「ちょっと、いいかな?」
利平に比べるとかなり息が上がっている様子の、修だった。
「んん? どうした?」
止まれと合図され足を止める利平。
大きく息をついて呼吸を整えた修が言う。
「ほどけかかっている。直そう」
「おほっ。すまねえ」
クラスこそ違うものの、同じ普通科の1年に所属する利平と修。
廊下などで見かけたこともある顔ならば、リボンの手直しも任せやすい。
素直に修に背中を向ける利平。
だがこの時、修は密かに困惑していた。
ほどけかけヒラヒラしているリボンと、隙間から見える大漁旗トランクスを見かねて手直しを申し出てみたものの
利平の背中のリボンは異様にヒラヒラとしていて、どう巻き直せばいいのかよく分からない。
とはいえ、いつまでもこうしていては利平とてペースが崩れて走りにくくなってしまうだろう。
「……」
ややあって修は決断した。
腹が決まれば行動は早い。手早く利平のリボンを結び直す修。
「よし、できた」
「ありがとな!」
笑顔で走り出す利平。
その背中にはまるでラッピングのように見事な蝶結びが5つ。縦にきれいに並んでいた。
利平同様、ほどけてきたリボンに苦戦させられているのは絢だった。
沿道の観客の目線や、同居する従姉妹が向けるカメラが恥ずかしく、俯いて走っていた絢。
だがほどけそうになっては直し、
走っているうちに妙な感じで食い込んできては直したりしているうちに、何だか不穏な視線を感じて振り返る。
「……」
そこにいたのはヒィヒィフゥフゥと荒い呼吸を繰り返す未沙だった。
決して走るのが得意とは言えない未沙。だが今の未沙にとって走ることは何の苦にもなってはいない。
何故なら未沙の目の前にはパラダイスが広がっているからである。
「リボンでは隠しきれない体のライン、柔肌に食い込むリボン……ああ、もう辛抱溜まらん!!」
恍惚とそんなことを口走った未沙と、解けるリボンに苦戦する絢の視線がかち合う。
「……」
怯む絢。
だが未沙の口から出てきたのは、意外にもマトモな言葉だった。
「お手伝いしましょう!」
未沙の語尾に擬音語をつけるならば「キリッ!」といったところだろうか。
ものすごく私欲にまみれた申し出ではあったものの、絢のリボンを巻き直す手つきは丁寧なものだった。
ゆるんだリボンをしっかりと身体に添わせ、解けないようにややきつめに結ぶ。
「あ、あの。ありがとうございます」
未沙のおかげで走りやすさを取り戻した絢。
礼を残すと、この苦行を少しでも早く終わらせようと、俯いたまま走り出す。
羞恥にほてる絢は、寒さなど感じる余裕もなくひたすらにゴールを目指していた。
そうこうしていると、未沙の後ろから細長い影が走ってきた。
とてもではないが、こんな格好では走れないと苦悩する碧南だ。
その見事なプロポーションと、汗を吸って肌に密着するリボンに目を奪われる未沙。
「……」
未沙の視線が碧南に突き刺さる。
「……ふっ」
不意に短い笑い声を漏らしたのは碧南だった。
沿道の観客、はてまた未沙の視線にさらされているうちに、何だか変なスイッチが入ってしまったのだ。
いいじゃないか、見られたって!
いや、それどころか見たければ見ろ!
そんな気分になってきたのだ。
モデル並の高い身長に抜群のプロポーション。更にはあどけない顔立ち。
そんな碧南が堂々と走りはじめれば沿道の視線は自然と碧南へと向く。
当然未沙も更に興奮する。
バスケ部らしいペースを取り戻して走り出す碧南。
その後ろをフヒフヒとアヤシイ鼻息をたてながら未沙がせっせと追いかけていた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
白羽瀬 理宇
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
スポーツ
コメディ
定員
10人
参加キャラクター数
7人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年06月29日
参加申し込みの期限
2016年07月06日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年07月06日 11時00分
参加キャラクター一覧
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