推理ゲーム『ねこじま人狼』2nd｜リアクション

推理ゲーム『ねこじま人狼』2nd

●　出揃った主張

「さてさて……となると、こういうことになるのか？」
　武道がみなの主張を取りまとめる。

　　新江天懸：　　【怪盗→共有者】
　　卯木衛：　　　【らっかみ】
　　来島アカリ：　【島民】
　　志波武道：　　【共有者】
　　トワ・E・ライトフェロゥ：【騎士】
　　楢木春彦：　　【島民】
　　丹羽紅葉：　　【占い師】
　　壬生由貴奈：　【らっかみ】
　　屋敷野梢：　　【共有者】
　　優木遥斗：　　【島民の役職】

　場は、ふたたび幾重ものため息に包まれた。

「俺的には楢木はまず人外で見てる……ぞ」
　アカリが言えば春彦も、「そりゃ、こっちのセリフだっつーの」と応戦する。
　衛が眉間にしわを寄せこめかみに人差し指を当てながら発言する。
「個人的には、アカリくんは人外くさい気もするんだよな。ただ人外の、人狼臭っていうか獣臭みたいなのがしないっていうのかな、そこは気になる。誰かの出方を待ってるカンジの動きっぽかったから狂人寄りか」
「うち目線ではうーちゃんこそ人外にしか見えないねぇ」
　由貴奈が言えば衛も再度、「いーぜ、みんな、俺たち二人吊りしてくれて」と肩を竦め、今度は横目で遥斗を見遣った。
「あとさ、遥斗はマジ気になるぜ？　さっきも言った通り『役職持ちは自分から情報を得る手段がない人に、どうやって信用してもらうかに全力をかける役』だっていうのが俺の主張だから、未だ役職を明かさないってのは超気になる。じつは遥斗が占い師で、紅葉さんが実は真・狼ってことはねーのかな？」
「ないわ」と紅葉が即座に否定する。
　アカリが天懸をちらり。
「新江は？」
「Ah, テンケンは、もし狂人で怪盗騙りとしたら」
　お菓子を頬張り、口をもぐもぐさせながらトワが言った。
「その場合、怪盗のカードが空くのでテンケンと交代してた場合、対抗カミングアウトしなくていい、という可能性があるデス。というのが念の為だと思うマス」
「そういう可能性もあるのか……」
　春彦は思案気に頭に手やって息を吐く。
「ねぇよ」と天懸。
「うーん、全部明らかなようで明らかじゃないようで……」
　梢は言いながらじっとりと遥斗を見た。
「未だ隠してる人は、何か大きなメリットがあるのか、ですね」
　遥斗はもくもくと持参したおにぎりを頬張っており、それには答えない。

「So, トワは誰を守ればいいデス？」
「それは私」
　と紅葉が言った。
「私が生き残れば、次の占いで推理の手がかりを増やすことができるわ」
「紅葉が真の占い師ならそうなるマス。situationから見ると、人狼から見れば占い師を噛むのが最善デス。人狼側が占い師を当てるのをトワはguardするコトになるマス」

「あー」
　武道が茶菓子に手を伸ばした。
「みんな、ちょっと休憩しないか？　脳動かす為に甘い物でも食べようゼ☆」