this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
MFS! ~あるいは全ての表現者に捧ぐ、夜半過ぎのTVショウ
<< もどる
1
…
42
43
44
45
46
…
70
つぎへ >>
『輝け! ミッドナイト・フリーキー・コンテスト! 第二部』(3)
「Mio destinoーーー!(俺の運命!)」
叫びながら
オルカ・ヴィヴァルディ
は宙を舞い、背中からぼすん! 床へ落下して、うぇっとひとつうめき声を上げました……何とも良い笑顔のままで!
突然のハグに、思わずとっさに投げ飛ばしたのは、
獅子目 悠月
。ちなみにふたり、初対面のようです。
「いきなりなんだ、お前は……」
「何て素晴らしい出会いだ! これはまさに、運命だよ!」
悠月が怪訝そうに首を傾げながらも、律儀に手を差し伸べて助け起こすと、オルカはテンション高く、
「君、格闘技やってるんだ?」
「ああ、合気道を少しな……」
「じゃ、ダンスは? 歌は?」
「? 社交ダンスなら、教養程度には。歌は……」
唐突に問われて、悠月は少しだけ、言い淀んでしまいました。
これは何の偶然なのかと、彼は思います。不可思議な番組に放り込まれて、パフォーマンスを……などと言われて、彼の胸をよぎった感情は、自由。晴れやかな解放感。
厳しい父に知られることなく、これは思い切り歌うことのできる、チャンス。それが島のフツウを守るためなのだと、そんな理由付けまで用意されているなら、もはや全力でステージへと臨むだけ。
(……ああ。けれど)
事のほか、自分の身体が緊張でこわばっていることに、はっとして気付いた頃。不意に明るい声をかけてきたのが、彼、オルカだったのです。
「なあ。俺に全部、預けてみない?」
「預ける? お前に?」
「俺が君に、レッスンをつけてあげるよ! 付け焼刃だって、俺に任せれば上達間違いナシさ~」
歌とダンスで身を立てたいのだと臆面もなく語る、オルカ。悠月と近しい夢を持つ、彼。
運命。確かにそんな言葉が、この出会いにはお似合いだったかもしれません。
「……いいぜ。試してみてもいい……ただし、やるなら手加減は無しだ。互いにできるギリギリまで、最高のパフォーマンスを目指す……それが条件だ」
「もちろんさ!」
オルカにとっても、彼自身が口にしたとおり、偶然というには出来すぎた出会いと言えました。
(さっすが! 俺がひと目惚れしちゃうだけあるよね~♪)
出番の前に1時間ほど、自分の動きを徹底的に真似するように、と振り付けを教え込んだだけ。たったのそれだけで、ステージへともに並び立つその瞬間に、悠月は彼を絡め取っていた緊張を完全に断ち切り、揺らぐことも無くぴたりと、凛々しい立ち姿を見せてくれました。オルカが期待したとおりに。
舞台は青、まるで深くて澄んだ海のような照明が満ちて、そのさなかへ切り裂くスポットライト。ふたりを照らすのは、水平線から登る朝日のようにまぶしい白、ほんのりとあたたかい黄色。
「───目を開けて」
やがて口を開いた悠月の……まるで絵画のような、この光景。
シャープで凛と響く、この歌声!
「目の前に、広がる道を歩け……」
オルカが悠月に教え込んだ振り付けは、メインパート用。彼こそがメインであり、オルカ自身の役割はコーラスと、シンクロするダンスで彼をフォローすること。時に機敏、時に緩やかに、メリハリを利かせたダンスは響く未来的なサウンドと相まって、舞台へどこか無機質かつ洗練された規律と、相反しつつも調和する情熱を、同時に表現しています。
どこか軽い調子に見られがちなオルカは、それでもこと歌とダンスについて、妥協はありません。このステージではそうすることがベストだと判断したからこそ、主役を譲ることにも躊躇はありませんでした。それに、
(やっぱり、いいな。すごくイイ。一緒に歌って踊ってると、ぞくぞくする……)
運命をひしと感じながら、オルカは低いハスキーな歌声を、悠月の澄み切った声の裏へと添わせ、重ね合わせます。
ふと、目が合って。悠月は内心、破裂しそうな心臓を気力で抑えつけながら、
(震えを、止めろ……! 今は俺も、あちら側だ!)
飄々と、気後れるそぶりも見せないオルカの胆力は、悠月もまた身に着けるべきものなのでしょう。
「例えそれが、どれ程険しくても。どれ程遠くても」
そう思うなら、彼は悠月にとって、夢を叶えるためのかけ橋ともなる存在かもしれません。
「目を閉じて、見れるのなんて───夢くらいだろう?」
ふと、目が合って。そのかすかな揺らぎに、悠月の緊張が完全には解かれていないことを、オルカは悟ります。あれほどに完璧に、教えたばかりの振り付けをこなしているのに。声の震えひとつなく、見事なまでに歌い上げているというのに。
(……大丈夫。すぐだよ)
アイコンタクト。伝わるでしょうか?
きっと、伝わることでしょう。今、ふたりが共有している感覚は、同じものだから。
(すぐにそれは、興奮に変わるから)
オルカ自身が今、たまらなく昂揚しているのと同じように。
夢。共通するそれらがふたりの意識を結び付け、声は重なり合って美しいハーモニーを形成し、手先までぴたりと揃うダンスはまるで、彼らがもともとひとりの人間であったかのよう。
やがて曲が滑らかに終焉を迎えると、寸分の狂いもなく同時に迎えたラスト、双子の彫像のように決めたポーズへ、歓声と拍手はその圧巻の完成度を手放しで褒めたたえ、しばしの間、鳴り止むことはありませんでした。
「イイ!! イイわぁ~このふたり♪ 何だか色んなドラマとか想像をかきたてられてしょうがないわっ……え、ふたり会ったばっかりって、マジ? マジで!? ウッソ信じらんないわ、どんだけ相性良いのよ~! もういっそアレよ、ふたりでユニット組んでデビューしちゃったら? それがいいわ、そうしなさいな! 私もいっぱい応援しちゃう、ライブも見に行く! CDも買っちゃう!」
「……って言われてるけど、どう? ちなみに俺も、相性バツグンだって思うな~♪」
にかっ、と人懐っこく笑うオルカ。
悠月はぷいと顔を反らしながらも、薄く笑みを浮かべて、どこかまんざらでもなく、ぽつりと言いました。
「ま、考えとくぜ」
【
62%
vs
38%
】
<< もどる
1
…
42
43
44
45
46
…
70
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
MFS! ~あるいは全ての表現者に捧ぐ、夜半過ぎのTVショウ
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
81人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年07月23日
参加申し込みの期限
2016年07月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年07月30日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!