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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
- AAA000000
激走！ 寝子島横断三人四脚駅伝！（最終区間）
竹チームがナンパにいそしんでいる間に、猛然と追い上げてきたのは、スタートで大幅に遅れを取った松チームだ。
かばねんは、なっしーとあらこめに引きずられ、後ろ頭がアルファルトで摩り下ろされている。
耐えているのか、それともすでに事切れているのか。
かばねんが抗議の声をあげることはない。
スタート前に
「おう、梨にレッドくん。ゆうしょうめざしてなかよくかんばろーぜ」
なんて棒読みながら、言っていたのに。
今はただ引きずられ、開いたままの瞳に空を映しているばかりだ。
特技の死んだ振りでありますように。
ゾォ～ッ！！
かばねんの姿に。
一歩間違えば、同じ目に遭いかねない、修の背筋が凍りついた。
【順位変動 松チーム：7位 竹チーム：8位】
呆然と松チームを見送っていた竜司が、修の肩を叩いた。
「俺も、もし八神や他のチームの女性陣が、怪我でもしようものなら。
……引っ張っててでも、ゴールさせてやる！
俺がカッコよくゴールする為に、皆でゴールだ、コラ！」
「いやいやいや、アレはないだろ！」
激しく首を横に振る修の、反対側の肩を望月も叩く。
「もし修ちゃんがぶっ倒れたら、俺様達がゴールまで連れてってやるからな……引きずって♪
大丈夫！ 俺様のろっこんで外傷なら治るから。致命傷じゃなければ、平気平気！」
「大丈夫じゃないし、治ればいいってもんじゃないだろ！」
「さー、張り切っていこう！」
竜司が、ろっこん『性春パワー！』を発動させるため、全力でエロや幼女への想いを叫び始めた。
潮が引くように、耳が遠いお婆ちゃんを除く女性達の姿が消えた。
そしてもちろん、テレビカメラが回っている上に、この人目の多さ。
ろっこんは、ほぼ効果はなかった。
「やめろ！ 頼むからやめてくれ！！
俺はまだ生物的な意味でも、社会的意味でも、死にたくない！！」
「屍、まだ生きてるか？」
マイペースに二本の脚を動かしながら、なっしーが尋ねた。
かばねんの返事はないが、気にしないことにした。
「大丈夫ニンゲンって、ジョウブだからHAHAHA☆」
なぜかご機嫌なあらこめ。
かばねんのどこを見て、それを言うのだろうか。
いや、視線恐怖症だから、元々周囲から目を逸らして生きているのかもしれない。
「例え傷だらけになっても、お前の身体はゴールで待ってる彼女(幻想)に届けるぞ。まかせろ……！」
なっしーの表情筋は、相変わらず仕事していない。
かばねんの自己犠牲で、松チームは追い風に乗る。
【順位変動 松チーム：3位】
そんな彼等の目が、ついに寝子島ふぁんた爺ズの面々を捕らえた。
パイを構えて、妨害の体制に入っているのが、ありありと見える。
「梨くん、変態じz……ごふん。
もとい特殊性壁（とくしゅせいへき）っぽいお爺さん達が見えてきたよ」
「レッド。今こそ奥の手を使う時だぞ、準備はいいか？ ……ノルマンディー上陸作戦ッ！」
「……え？」
「ん？」
「そんな作戦、聞いてないよ……？」
不安のあまりキョドるあらこめに、なっしーは事も無げに言い放った。
「そんな作戦打ち合わせしてないが、何とかなるだろ。大事なのは気持ちだ!」
あらこめの硝子のハートが、脆くも砕け散った。
乾いた笑い声と共に、あらこめは爺ズのスカートに狙いを定め。
手首は吸い込まれるように、その裾を捲り上げた！
「必殺☆ 爺スカート捲り！！」
「 ―――― Ｗ Ｏ Ｏ Ｏ Ｏ Ｏ Ｏ Ｏ Ｏ Ｏ Ｏ Ｏ Ｏ Ｗ !!？」
衝撃が走った。
爺レッドは真紅！
爺ブルーは目の覚める青！
爺イエローは神々しく輝く金！
突き出たお腹も愛らしい爺グリーンは、若草色のふんどしをひらめかせた！
あらこめは、最初から現実に目を背けていた……。
なっしーは表情筋がお留守だった……。
かばねんは、ただの屍だった……。
「「バッ、キン、ガム、＼宮殿／」」
松チームは、かばねんを無残に引きずったまま、淡々と去っていった。
しかし彼等の置き土産に、後続チームは次々と爆笑の渦に巻き込まれた。
「笑ったな！！？」
爺ズの目が光る。
さあ爺ズのパイ乱舞タイム、はっじまるよ～！
「やばいっ！ 修ちゃん、盾頼んだ」
望月と竜司は、その場で土下座モーションに入り、咄嗟に飛んでくるパイを回避した。
「くっ、図ったな！」
盾を押し付けられた修だが、素直にくらってやる必要はない。
身をひねって、直撃を避けた。
「応援ありがとうございました」
ひきつりそうになるのを抑え、修は爺ズに頭を下げてレースに復帰を果たした。
かばねんは、なっしーとあらこめに引きずられ、後ろ頭がアルファルトで摩り下ろされている。
耐えているのか、それともすでに事切れているのか。
かばねんが抗議の声をあげることはない。
スタート前に
「おう、梨にレッドくん。ゆうしょうめざしてなかよくかんばろーぜ」
なんて棒読みながら、言っていたのに。
今はただ引きずられ、開いたままの瞳に空を映しているばかりだ。
特技の死んだ振りでありますように。
ゾォ～ッ！！
かばねんの姿に。
一歩間違えば、同じ目に遭いかねない、修の背筋が凍りついた。
【順位変動 松チーム：7位 竹チーム：8位】
呆然と松チームを見送っていた竜司が、修の肩を叩いた。
「俺も、もし八神や他のチームの女性陣が、怪我でもしようものなら。
……引っ張っててでも、ゴールさせてやる！
俺がカッコよくゴールする為に、皆でゴールだ、コラ！」
「いやいやいや、アレはないだろ！」
激しく首を横に振る修の、反対側の肩を望月も叩く。
「もし修ちゃんがぶっ倒れたら、俺様達がゴールまで連れてってやるからな……引きずって♪
大丈夫！ 俺様のろっこんで外傷なら治るから。致命傷じゃなければ、平気平気！」
「大丈夫じゃないし、治ればいいってもんじゃないだろ！」
「さー、張り切っていこう！」
竜司が、ろっこん『性春パワー！』を発動させるため、全力でエロや幼女への想いを叫び始めた。
潮が引くように、耳が遠いお婆ちゃんを除く女性達の姿が消えた。
そしてもちろん、テレビカメラが回っている上に、この人目の多さ。
ろっこんは、ほぼ効果はなかった。
「やめろ！ 頼むからやめてくれ！！
俺はまだ生物的な意味でも、社会的意味でも、死にたくない！！」
「屍、まだ生きてるか？」
マイペースに二本の脚を動かしながら、なっしーが尋ねた。
かばねんの返事はないが、気にしないことにした。
「大丈夫ニンゲンって、ジョウブだからHAHAHA☆」
なぜかご機嫌なあらこめ。
かばねんのどこを見て、それを言うのだろうか。
いや、視線恐怖症だから、元々周囲から目を逸らして生きているのかもしれない。
「例え傷だらけになっても、お前の身体はゴールで待ってる彼女(幻想)に届けるぞ。まかせろ……！」
なっしーの表情筋は、相変わらず仕事していない。
かばねんの自己犠牲で、松チームは追い風に乗る。
【順位変動 松チーム：3位】
そんな彼等の目が、ついに寝子島ふぁんた爺ズの面々を捕らえた。
パイを構えて、妨害の体制に入っているのが、ありありと見える。
「梨くん、変態じz……ごふん。
もとい特殊性壁（とくしゅせいへき）っぽいお爺さん達が見えてきたよ」
「レッド。今こそ奥の手を使う時だぞ、準備はいいか？ ……ノルマンディー上陸作戦ッ！」
「……え？」
「ん？」
「そんな作戦、聞いてないよ……？」
不安のあまりキョドるあらこめに、なっしーは事も無げに言い放った。
「そんな作戦打ち合わせしてないが、何とかなるだろ。大事なのは気持ちだ!」
あらこめの硝子のハートが、脆くも砕け散った。
乾いた笑い声と共に、あらこめは爺ズのスカートに狙いを定め。
手首は吸い込まれるように、その裾を捲り上げた！
「必殺☆ 爺スカート捲り！！」
「 ―――― Ｗ Ｏ Ｏ Ｏ Ｏ Ｏ Ｏ Ｏ Ｏ Ｏ Ｏ Ｏ Ｏ Ｗ !!？」
衝撃が走った。
爺レッドは真紅！
爺ブルーは目の覚める青！
爺イエローは神々しく輝く金！
突き出たお腹も愛らしい爺グリーンは、若草色のふんどしをひらめかせた！
あらこめは、最初から現実に目を背けていた……。
なっしーは表情筋がお留守だった……。
かばねんは、ただの屍だった……。
「「バッ、キン、ガム、＼宮殿／」」
松チームは、かばねんを無残に引きずったまま、淡々と去っていった。
しかし彼等の置き土産に、後続チームは次々と爆笑の渦に巻き込まれた。
「笑ったな！！？」
爺ズの目が光る。
さあ爺ズのパイ乱舞タイム、はっじまるよ～！
「やばいっ！ 修ちゃん、盾頼んだ」
望月と竜司は、その場で土下座モーションに入り、咄嗟に飛んでくるパイを回避した。
「くっ、図ったな！」
盾を押し付けられた修だが、素直にくらってやる必要はない。
身をひねって、直撃を避けた。
「応援ありがとうございました」
ひきつりそうになるのを抑え、修は爺ズに頭を下げてレースに復帰を果たした。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
-
- 2013年05月11日
- 参加申し込みの期限
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- 2013年05月18日 11時00分
- アクション投稿の期限
-
- 2013年05月18日 11時00分
