シナリオ「激走！ 寝子島横断三人四脚駅伝！（最終区間）」

激走！　寝子島横断三人四脚駅伝！（最終区間）

「いよいよ見えてきましたよ～！　第三区間の選手達でーす」
　テレビねここのリポーターが、声を張る。
　高鳴る胸を押さえながら。顔を上げれば、寝子島街道を足並みを揃えて走る、三人四脚の選手達の姿がかすかに見えてきた。
　彼らの傍に何か、愛らしい生物の気配がする……第三区間はどういうルールだったのだろうか。
　段々はっきりと見えてきた選手の顔が、どこか幸せそうにゆるんでいる気がしなくもなくて、ちょっとうらやましい。

「最終区間のランナーさんは、位置についてください！　最終区間は寝子島街道をシーサイドタウンの交差点（D-10）から、星ヶ丘のステッラ・デッラ・コリーナまで走って頂きます。閉会式がありますから、レースが終わっても帰っちゃわないで、その場に留まってくださいね」
　大会役員に言われて、寝子島神社からスタートしたこの駅伝もいよいよこれで決着がつくのだと、背筋を伸ばした。

「皆さーん。レース後、テレビねここからインタビューをさせていただきます。今からかっこいいコメントを考えておいてくださいね～！」
　テレビに映りますからね？　そう言ってテレビねここのスタッフがカメラを指す。

「また最終区間では皆さんに、走りながら熱い友情を演じてもらいます！　大会を盛り上げるため、頑張ってくださいね～！　最も素晴らしい演技だったと認められた人には、出しちゃいますよ～、区間賞！！」

　区間賞か。何がもらえるんだろう？
　そういえば、第一区間はいいものだったと、ねこったーで流れていたっけ。

　そして。

「ワシらも、応援しとるぞ～！」

　これまでもずっと街道で選手達を応援してくれていた、四人組の爺達が、羽織っているものを一斉に空にほうり投げた――！

　その下から現れたのは、赤地に白いラインがまぶしいチアリーダーの衣装！
　場の空気が凍りつく。
　待て、爺！！　衣装はまあ置いておくとして、どうして自転車用意した！？

　まさかずっと追いかけて、応援するつもりじゃあるまいな！？
　あの爺達、もう失うものがないのか？　テレビ来てんだぞ？
　しかもどうして、手にパイ持ってるし！？
　ぶつけるのか？　誰に？　俺達か！！？

「さあ、泣いても笑っても、ラストラン！！　勝利の女神は一体、誰に微笑むのか！？　最終区間、間もなくスタートです！！！」

ゲームマスターより

担当ゲームマスター

メシータ

マスターコメント

※このシナリオは４人のマスターによるリレーシナリオです（全４本構成）
※参加者は、４本のうち２本以上のシナリオに参加することはできません
　＝「どちらか１本に参加が確定したキャラ」は、他の３本には入れません

◆◆◆ 全区間共通のインフォメーション ◆◆◆

【ルール】

★三人四脚で、寝子島神社から星ヶ丘のステッラ・デッラ・コリーナまで走って、早かったチームの勝利。
★４つの区間ににわけて、リレーする。
★足を縛っている紐を（タスキやバトンの代わりに）受け渡してリレーする。
★第一・二区間にはチェックポイントが１つずつあり、通過しなくてはならない。（第三・最終区間には無い）
★１チームの人数は、各区間３名×４区間で、計１２名
★寝子高からのエントリーは、松・竹・梅の３チーム
【コース＆担当マスター】

★旧市街（開会式／寝子島神社～消防署まで）→焼きスルメマスター
★シーサイドタウン前半（消防～シーサイド交番まで）→瀬野とうこマスター
★シーサイドタウン後半（交番からＤ－10付近の交差点まで）→癒雨マスター
★星ヶ丘（～ゴールのステッラ・デッラ・コリーナまで／閉会式）→メシータマスター

【チームの組み方】

★松竹梅の各チームは、コメントページなどを利用してプレイヤー様が決めて構いません。
★決まったらアクションにＧＡ【松】、ＧＡ【梅】などと明記してください。
★決まらない場合や、どのチームでも構わないというＰＣは、マスターがチームを決定して描写します。
★ＰＣのレース参加者が定員に達しない場合、ＮＰＣが加わります。（指定はできません）

【アビリティポイント（ＡＰ）】

★各キャラクターごとに30Ｐあり、数値が大きいほど、その力が強くなります。
★【走力・持久力・バランス・根性・紐の結び・協調性】の６項目に振ってください。
　（一項目へ30Ｐ全てを振ることも可能です。ただしその場合は『お察し下さい』）
★書き方はサンプルアクションを参照してください。

　・走力：数値が大きいほど、速く走れます。
　・持久力：数値が大きいほど、長時間一定の速度を保っていられます。
　・バランス：数値が大きいほどコケにくくなります。
　・根性：数値が大きいほど、逆境やアクシデントに強くなります。
　・紐の結び：数値が大きいほど、走行中に紐が解けにくくなります。解けると、縛りなおすためロスタイムが発生。
　・協調性：数値が大きいほど、メンバーの弱点・トラブルをリカバリーできます。

【賞品目録】

１位：ステッラ・デッラ・コリーナ、高級スイート一泊＆高級料理ビュッフェ食べ放題（人数分）
２位：寝子島マリンパラダイス招待券（人数分）
３位：参道商店街『商品券１万円分』（１チーム分）

※チームに対して贈られます。
※区間賞も存在しますが、内容はシークレットです。

【その他】

★設定上、シナリオに参加したＰＣの他にも寝子島中の人が大勢参加しています。
★裏方ではなく、選手として参加してください。
★走行中に、謎の老人４人組からの妨害が発生します。

◆◆◆ 最終区間のインフォメーション ◆◆◆

【テーマ】

　この大会では、各区間ごとにテーマが設けられています。

　星ヶ丘のテーマはズバリ『友情』！

　同じチームの人と友情を演じつつ、ゴールを目指してください。
「テレビねここの視聴者の、涙腺に訴えるものを一つ頼むよ！」
（by プロデューサー）
　「演じる」ですから、偽りでOK！　愛情でもいいのよ……。
　当該地区の区間賞は、『見る者のハートに最もクリティカルヒットした人』に授与されます！

【その他】
　★星ヶ丘にはチェックポイントはありません。正規のルートを走ってください。
　★星ヶ丘の妨害ヒントは『笑ったら負けよ』です。

【マスターより】
　アンカー！
　『らっかみ！』初の連動シナリオのラストを飾るのは君達。泣いても笑っても、これで結果が出ます。
　どうぞ悔いのない走りを！
　TVカメラや人目があり、ろっこんはまず発動しません。ご注意ください。

　さあ。ついに明かされる？　謎の老人４人組の正体……？？
　お送りするのはメシータです。皆様のご参加お待ちしております！

　行くぜっ！　寝子島シップ！！