カルティック・レボリューション　武装カルタバトル！｜リアクション

カルティック・レボリューション　武装カルタバトル！

　追い詰められつつあっても、修はペースを崩さない。

　――吹くからに　秋の草木のしをるれば　むべ山嵐を　嵐といふらむ

「これを選んできたか！」

『古今集』文屋康秀。
　百人一首、極め付きの駄作と言われる一首である。

　山に風が吹くから、嵐という――それだけを歌った歌。
　あまりに無意味。
　だが、技巧は面白く、無意味を尽くした面白さもある。
　色濃い情熱の歌に、戯れの歌も挟む、修の粋好みだった。

　効果：嵐により、相手のターンをスキップ
　
　相手のラッキータイフーンに当てられ、一枚の優位しか得られない。
　それでも修、一枚一枚の札を心を込めて読む。

　――み吉野の　山の秋風　小夜更けて　ふるさと寒く　衣打つなり

『新古今集』参議雅経。
　都のかつての栄華が、視覚ではなく音響でしのばれるる歌。
　効果：ショックウエーブにより、相手を攻撃。

　増大するカルタ力の中で、一撃の攻撃でさえ、大きなダメージ。