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\ オーバータイム!/
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忘れ物市で待つものは
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☆友人への土産と哀愁の光景
「色々あるねぇ」
チラシを見てやってきた
猫島 寝太郎
は、眠そうな目で寝癖をかき上げながら、ショウケースの高級時計や貴金属の値札の額に慄いていた。
この値段なら落としたとき警察に届けそうなものだが、忘れ物だけでなく質流れ品もあるのかもしれない。
そんなことを考えながら、高校生にもお手頃な掘り出し物を探してきょろきょろする。
気になった革のキーケースに触れてみると。
「あれっ?」
(一瞬、何か見えた……ような?)
目の前に見えたものに首を傾げてから隣の財布に触れると。
人でごったがえす駅の光景が見えた。
(あー……また変な事が起きてるのか~)
おそらく物の記憶が見えているのだ、と気づく。
少し面白くなってきて、寝太郎は色んな物をつっついてはしゃぼん玉のように儚い記憶の欠片に目を細めた。
そんなふうにしてとある品物に触れたとき。
「あれ、これは……」
垣間見えた記憶にちょっと笑ってしまった。
明らかに友人のものだったからだ。
「これは買って帰ろう」
寝太郎はそれを大事に手に取り、カゴに入れた。
次に触れたものから見えた光景に、寝太郎は手を止めた。
白髪の老人が上品な老婦人に微笑んでいる。
とても幸せそうな二人の表情が心に残る。
(こんなもの、忘れちゃったら悲しいだろうなぁ……)
二人の思い出の品なのではないだろうか。
触れたのは、水仙があしらわれた木製のショール留めだった。
「猫島じゃん。奇遇だな、お前も安くて良い物を求めて?」
声をかけられて振り向くと、友人の刀が立っていた。
「あっちにある本とか面白いのあったぞ。伝記物とか戦記物とか……どうした?」
夢から覚めたような顔をしている寝太郎に、刀は怪訝そうな顔を向けた。
「……ああ、ちょっとね」
「何か気になるものがあったのか。一緒に飯でもいくか? ちょっと感想とか聞きたいし」
そう言いながら刀は、ふと目に入ったスケッチブックを手に取っていた。
一つの光景が目に飛びこんでくる。
山の中にある湖、一人でその景色を描いている女の子。
女の子の表情には、寂しさ、切なさ、やるせなさ……なんとも言えない哀愁があった。
「これは?」
小さく舌打ちを一つしてスケッチブックを開くと、一枚だけ、描きかけの絵があった。
今見たものと同じ風景のようだ。
「あれ、三夜湖だよな、ちょっといってみるか!」
「えっ?」
展開についていけず戸惑う寝太郎に、刀は言った。
「偶々神魂の影響だとしても確かにあった光景だ。俺はそこに哀愁を感じた。ならその哀愁を解消するために動こう。なに、ただの暇つぶしで自己満足だ」
とりあえず二人は会計を済ませた。
「さっき会った奴らも誘ってみるか」
刀が周囲を見回す間、出入り口に足を向けた寝太郎は、そこに見覚えのある老婦人を見つけた。
(記憶の中で見た老婦人……)
ショールを押さえる手元を見て、寝太郎は思わず声をかける。
「もしかして留め物をお探しですか? あ、何となく」
怪訝そうな顔になった老婦人を、さっきの場所へ案内した。
「まあ! これです。ありがとうございます」
水仙のショール留めを手に、懐かしそうに微笑む老婦人。
(良かったなぁ)
嬉しそうな横顔に、じろじろ見ちゃ失礼かなと寝太郎は目線を下げ、そして再び上げると。
そこには誰の姿も無く、留め具も無かった。
「ほんの一瞬だったのに……えぇぇ~……」
「どうした、行くぞ」
戻ってきた刀に寝太郎は尋ねる。
「ショールをした老婦人を見なかった? 上品な感じの……」
「いや、見てないけど」
刀の答えに、寝太郎は呟いた。
「まさか、幽霊だったりしないよねぇ……」
そういえば少し気配が違ったろうか?
「さ、行くぞ!」
駆け出す刀。
物思いにふける暇もなく、寝太郎は刀を追うこととなった。
忘れ物たちはいつも時の間で、思い出してもらえるのを待っている。
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あとがき
担当マスター:
天村花海
ファンレターはマスターページから!
ご参加ありがとうございました。
忘れ物にまつわる様々なアクションに感心しながら楽しませていただきました。
続きが気になるエピソードもいただき、今後を思案中です。
それでは皆さまも、忘れ物にはお気をつけて……
またのご参加をお待ちしております。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
天村花海
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
10人
参加キャラクター数
9人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年05月04日
参加申し込みの期限
2016年05月11日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年05月11日 11時00分
参加キャラクター一覧
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