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ある日の出来事。-1月その2-
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シーサイドアウトレットには、確か素敵な香水屋さんとお花屋さんがあったはずだと
維都月 茉菜
は思い出す。
年間通じて需要のあるものたちなので初売りセールの対象になっているかどうかは不明だが、それでも行ってみたいと茉菜は思っていた。
なぜなら――
「どうしたの? 茉菜」
隣にいた
花風 冴来
と目が合い、どことなく気恥ずかしくなって視線を逸らす。
「えと、いいお天気に恵まれたなあって思いまして!」
そして、下手な話題転換で彼女を見つめた理由を誤魔化す。冴来は追求することなく、そうね、と笑ってくれた。
今日の茉菜の目的は、冴来にプレゼントを贈ること、だった。
贈ることに理由なんてない。日頃の感謝や、今日付き合ってくれたお礼、そして何より彼女の喜んだ顔が見たかったからだった。
しかし、花はともかく、匂いには合う合わないがある。だからこのお店を知った時、冴来さんに贈りたい、と思うと同時に諦めていた。
それが今日、一緒に買い物に来てくれるというではないか。
一人で選んで一人で買うには勇気のいる買い物だったので、ぜひプレゼントしたいと考えていたのだった。
「冴来さん、このお店です!」
茉菜の案内で着いた、小綺麗できらびやかな店とほの甘い香りに、「へえ」と冴来が感嘆の声を漏らす。
「いつも通っている香水屋さんも素敵だけれど、ここもいいお店ね」
「入っただけでわかっちゃうんですか?」
「わかるわ。香りがごちゃごちゃしていないもの」
茉菜にはそこまでわからなかったたが、店選びを褒められたことは純粋に嬉しい。
「えへへ……じゃあ香水、選んできます!」
茉菜はさっそく、冴来に似合いそうな香水を探し始めるのだった。
別々に選びましょう、となったのは、冴来にとっては少々意外なことだった。
(香水屋さんに来たがるなんて初めてだったから、てっきり茉菜も香水に興味があると思っていたんだけれど……)
そのわりに、アドバイスを求めるでもなく、何やら真剣に香水を選んでいる。
(それだけ興味深いってことかしらね?)
深く考えず、同じ空間で香水を見ているうちに、ふと、茉菜と一緒に出かけることができて嬉しい、という思いを形にしていないな、と思った。
チラリと茉菜の方を見やる。すると茉菜は、ある二つの香水を見比べて悩んでいるようだった。どちらを買うか、決めかねているのだろうか。
冴来は無言で片手を挙げ、店員さんを呼ぶ。
「あの子が今見ている香水……二つとも、包んでもらえます? できればこっそりと」
「かしこまりました」
すぐに冴来の意図を察したらしい店員さんは、スッと奥に下がっていった。きっと、奥にある在庫から用意して、そのままそこでラッピングもしてくれるつもりなのだろう。気遣いに感謝する。
綺麗に包まれた袋を手にした時、茉菜から「冴来さん」と声が上がった。
「どちらか決めかねてしまって……よかったら、両方受け取って下さい!」
そう言って彼女が渡してきたのは、先ほど真剣に選んでいた香水だった。
薄めの爽やかなシトラス系に、ほんの少しだけ華やかなフローラルが差した、透き通った薄青色の小瓶に入ったオーデコロン。
冬に似合う、柔らかな甘い香りのするバニラの、薄黄色の瓶に入ったオードトワレ。
どちらの香りも、小瓶の見た目さえも冴来の好みと合致していたし、何より――。
「自分のためじゃなくて、私のために悩んでいてくれたのね」
「はい……。好きな匂いと嫌いな匂いってありますし、一人で選ぶにはちょっと自信がなくて」
そこで、別々に選ぼうと提案されたことにも合点がいった。茉菜はサプライズしたかったのだ。
「偶然ね」
「え?」
「私も貴女に同じものを買ったの。
貴女にあげる。お揃いね」
そう言ってラッピングされた包みを手渡すと、茉菜は満面の笑みを浮かべて喜んだのだった。
続いて茉菜の案内で訪れたのは、お花屋さんだった。
ぱっと見て、ここもいいお店だと感じる。特にこの、シルクフラワーで作られた薔薇とフリージアのフラワーアレンジメントなんて可愛らしいではないか。
茉菜に送ったら、喜んでくれるだろうか?
つい先ほど見た茉菜の笑顔を思い出し、あの顔をもう一度見たいと思いながらアレンジメントを購入する。
と、また同じタイミングで、茉菜に「冴来さん」と声をかけられた。
「今日は付き合ってくれてありがとうございます……!」
ペコリとお辞儀をしながら差し出されたのは、スイートピーとネモフィラとカスミソウでできたミニブーケだった。
(確か……)
スイートピーの花言葉は、「優しい思い出」や「ほのかな喜び」。
ネモフィラの花言葉は、「可憐」。
カスミソウの花言葉は、「幸福」だったはずだ。
知ってて選んだのか、偶然が重なって素敵なブーケになったのかはわからない。けれど、これをもらって心から嬉しいと感じているのは本当のことだ。
「こちらこそありがとう。私からも貴女に花を贈るわ。
今日の記念に貰って頂戴」
フラワーアレンジメントを手渡すと、茉菜はまた、幸せそうに笑ってくれた。
冴来が一番見たかった、あの笑顔で。
(いつまでも枯れない親愛の情を貴女に。
茉菜、大好きよ)
その想いは秘めたまま、二人は残された時間を愛しむように過ごしたのだった――。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
灰島懐音
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年05月06日
参加申し込みの期限
2016年05月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年05月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
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