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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
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死と隣り合わせの節分 ～鬼はフジコ～
修はねこったーを通じ、島の状況を知った。
いずれここにも来るなら、打って出た方がいいと思った。
「豆か……」
敵への特効物は判明していたので、修はまず台所で豆袋を確保する。
その後、自転車へ飛び乗った。
漕ぎながら、次のことを考える。
どう豆を大量確保するか
どこで戦うか
どう戦うか
その第一、豆をホームセンター等で購入することにした。
「箱でくれ！」
箱には５０ｇの豆袋が２０袋。
その商品を買えるだけ買った。
次はどこで戦うか。
「奴はフジコ先生を模している。生徒好きゆえに生徒を襲う可能性は高そうだ」
襲われた人は、避難所も兼ねた学校へ逃げる可能性が高い。
「なら決戦も、生徒の多い学校だと思ってね」
「なるほど。とにかく助かったよ」
武道は反抗手段の大量確保に感謝する。
五人は豆を手分けして持ち、学校へとたどり着いた。
「君たち、無事だったか！」
校門で出迎えたのは、教頭の黒崎 俊介と体育教師の吉田 熊吉だった。
「もう知ってるかもしれないが、何が何だかわからない状況だ」
「お前たち、何か知ってないか！？」
うわぁ、混乱してるなぁ……。
五人は彼らに同情した。警察も消防も役場も、どころか校長や理事以上の人とも連絡が不通らしい。
「とにかく中へ。今は職員室で、五十嵐先生が対策を考えているはずだ」
「五十嵐先生が？」
葉月は疑問に思ったが、聞く暇はなかった。強引に職員室へと連れて行かれる。
「一刻も早く、島外へ避難すべきです」
「先生の言うことは信用できません！」
職員室では、対立が起こっていた。
化学部顧問の五十嵐 尚輝と、美野梨である。
「神野さん、確かに君は、私と協力してサイボーグを撃破してくれました。でも敵を侮ってはいけません。未来の兵器に、今の人間が敵うはずもないのです」
その言葉に、サキリも状況を推察することができた。
学校では尚輝が美野梨と共にじぇのさいだー☆フジコを撃破し、リーダーシップを発揮していたのだ。
「なんで、あれが未来の兵器だってわかるんですか？」
しかし、美野梨は厳しい視線を尚輝に向けていた。
「先生は戦う前から全て知ってたんですね。私は先生の机でこれを見つけました」
そう言って、彼女はある紙を尚輝やその場の全員に見せた。
『じぇのさいだー☆フジコを製作した、ある理科教師の述懐』である。
「そ、それは」
尚輝が動揺する。職員室がざわついた。
「あのサイボーグを理科教師が作ったんですか？ まさか五十嵐先生じゃないですよね？」
美野梨「違うと言ってほしい」という視線を向けたが、尚輝は黙ったままだった。
そして――
「尚輝君ではない、儂が作った」
「！？」
突然、彼のふさふさ髪から小鳥が現れ、そんなことをしゃべったのだった。
小鳥の名前は千嵐（ちがらし）博士。
未来の理科教師にして科学者であり、じぇのさいだー☆フジコの製作者だと名乗った。
博士があのメモを書いた時、じぇのさいだー☆フジコを利用した豆まきは、もっと安全で楽しいものにするはずだったと言う。
「平和のために開発したアレは、しかし暴走してしまった。そして未来の寝子島を破壊した後、タイムマシンで過去、つまり今の寝子島に来たのじゃ」
博士は過去を救うため、前世転生という科学技術で鳥に憑依し、五十嵐先生に協力を仰いで対抗策を研究していたのだという。
「残るフジコは、メイン一体にサブが三体の計四体。儂の用意した液体培養地に豆を大量に溶かし、そこにメイン機を沈めればヤツは終わりじゃ」
サブ機はこれまで戦ってきたタイプで、大量の豆をぶつければ倒せる。
「本来は皆を避難させた後、五十嵐君と儂でカタをつけるつもりじゃった……が、これもナニカの縁。手伝ってくれんかの？」
「話が超展開すぎる」
武道が言った。苦笑している。
「けど、やらなきゃ節分を楽しめない！？――だろうしね☆」
「僕はみんなを守るために戦うまでだ」
サキリがうなずく。修は静かに笑った。
「沈着冷静に行動すれば、人は鬼を祓えるよ。それを証明するだけさ」
「結局、誰かがやらなきゃいけないんだろ？ ならやるさ」
刀が写真と人形を抱えたまま嘆息した。
葉月が表情をあまり動かさず、同意した。
「絵を描き直すためには、生き残らないといけないもの」
「今の科学だってフジコに対抗できるはずよ。仕留めたら研究したいわね」
美野梨がそう言って、最後に要望を付け加えた。
生徒が危険だと言っていた教師陣も、最終的に人手不足から賛同することになる。
こうして、じぇのさいだー☆フジコとの決戦が始まろうとしていた。
いずれここにも来るなら、打って出た方がいいと思った。
「豆か……」
敵への特効物は判明していたので、修はまず台所で豆袋を確保する。
その後、自転車へ飛び乗った。
漕ぎながら、次のことを考える。
どう豆を大量確保するか
どこで戦うか
どう戦うか
その第一、豆をホームセンター等で購入することにした。
「箱でくれ！」
箱には５０ｇの豆袋が２０袋。
その商品を買えるだけ買った。
次はどこで戦うか。
「奴はフジコ先生を模している。生徒好きゆえに生徒を襲う可能性は高そうだ」
襲われた人は、避難所も兼ねた学校へ逃げる可能性が高い。
「なら決戦も、生徒の多い学校だと思ってね」
「なるほど。とにかく助かったよ」
武道は反抗手段の大量確保に感謝する。
五人は豆を手分けして持ち、学校へとたどり着いた。
「君たち、無事だったか！」
校門で出迎えたのは、教頭の黒崎 俊介と体育教師の吉田 熊吉だった。
「もう知ってるかもしれないが、何が何だかわからない状況だ」
「お前たち、何か知ってないか！？」
うわぁ、混乱してるなぁ……。
五人は彼らに同情した。警察も消防も役場も、どころか校長や理事以上の人とも連絡が不通らしい。
「とにかく中へ。今は職員室で、五十嵐先生が対策を考えているはずだ」
「五十嵐先生が？」
葉月は疑問に思ったが、聞く暇はなかった。強引に職員室へと連れて行かれる。
「一刻も早く、島外へ避難すべきです」
「先生の言うことは信用できません！」
職員室では、対立が起こっていた。
化学部顧問の五十嵐 尚輝と、美野梨である。
「神野さん、確かに君は、私と協力してサイボーグを撃破してくれました。でも敵を侮ってはいけません。未来の兵器に、今の人間が敵うはずもないのです」
その言葉に、サキリも状況を推察することができた。
学校では尚輝が美野梨と共にじぇのさいだー☆フジコを撃破し、リーダーシップを発揮していたのだ。
「なんで、あれが未来の兵器だってわかるんですか？」
しかし、美野梨は厳しい視線を尚輝に向けていた。
「先生は戦う前から全て知ってたんですね。私は先生の机でこれを見つけました」
そう言って、彼女はある紙を尚輝やその場の全員に見せた。
『じぇのさいだー☆フジコを製作した、ある理科教師の述懐』である。
「そ、それは」
尚輝が動揺する。職員室がざわついた。
「あのサイボーグを理科教師が作ったんですか？ まさか五十嵐先生じゃないですよね？」
美野梨「違うと言ってほしい」という視線を向けたが、尚輝は黙ったままだった。
そして――
「尚輝君ではない、儂が作った」
「！？」
突然、彼のふさふさ髪から小鳥が現れ、そんなことをしゃべったのだった。
小鳥の名前は千嵐（ちがらし）博士。
未来の理科教師にして科学者であり、じぇのさいだー☆フジコの製作者だと名乗った。
博士があのメモを書いた時、じぇのさいだー☆フジコを利用した豆まきは、もっと安全で楽しいものにするはずだったと言う。
「平和のために開発したアレは、しかし暴走してしまった。そして未来の寝子島を破壊した後、タイムマシンで過去、つまり今の寝子島に来たのじゃ」
博士は過去を救うため、前世転生という科学技術で鳥に憑依し、五十嵐先生に協力を仰いで対抗策を研究していたのだという。
「残るフジコは、メイン一体にサブが三体の計四体。儂の用意した液体培養地に豆を大量に溶かし、そこにメイン機を沈めればヤツは終わりじゃ」
サブ機はこれまで戦ってきたタイプで、大量の豆をぶつければ倒せる。
「本来は皆を避難させた後、五十嵐君と儂でカタをつけるつもりじゃった……が、これもナニカの縁。手伝ってくれんかの？」
「話が超展開すぎる」
武道が言った。苦笑している。
「けど、やらなきゃ節分を楽しめない！？――だろうしね☆」
「僕はみんなを守るために戦うまでだ」
サキリがうなずく。修は静かに笑った。
「沈着冷静に行動すれば、人は鬼を祓えるよ。それを証明するだけさ」
「結局、誰かがやらなきゃいけないんだろ？ ならやるさ」
刀が写真と人形を抱えたまま嘆息した。
葉月が表情をあまり動かさず、同意した。
「絵を描き直すためには、生き残らないといけないもの」
「今の科学だってフジコに対抗できるはずよ。仕留めたら研究したいわね」
美野梨がそう言って、最後に要望を付け加えた。
生徒が危険だと言っていた教師陣も、最終的に人手不足から賛同することになる。
こうして、じぇのさいだー☆フジコとの決戦が始まろうとしていた。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2016年08月15日
- 参加申し込みの期限
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- 2016年08月22日 11時00分
- アクション投稿の期限
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- 2016年08月22日 11時00分
