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冬の日。新たな始まり
宇佐見家の食卓FINAL
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旧市街。
今朝も、お好み焼き
『うさぎ屋』
に住む宇佐見家の食卓は賑やかだった。
「心機七転八倒、一念ホッキ貝、良い年にするんだ! 来年は受験だし、OS受験の為に頑張るぜぃ」
ほかほかのご飯を掻き込む直前、
宇佐見 望月
は箸を高々と突き上げ宣言した。そして思い切りご飯を口いっぱい頬張り、満足そうにもぎゅもぎゅする仕草はそのままでっかいリスである。
その向かい側で望月の発言に呆れるのはうさぎ屋で同居する姪、
大田原 いいな
である。彼女はふうと溜息をついた。
「……叔父貴、心機一転が七転八倒してどうするのじゃ。それと『一念発起』に何故寿司ネタが混ざるのじゃ」
その上OS受験とは何なのじゃ……と言いかけ、カッと目を見開いたいいなは、目にも留まらぬ早さで箸を自分の皿の上に突き立てる。それは彼女のハムエッグ。しかしその端にはなぜか望月の箸。
口をまだもぐもぐさせながらも彼女のハムエッグを離さない望月に、いいなは冷ややかな視線を送りながら言った。
「叔父貴? ……貴様何のつもりじゃ?」
「うっふぇこぶぉで、ごのはむげっぐがもらっが」(※ってことで、このハムエッグは貰った)
ギギギギ。皿の上でハムエッグが大岡裁きの子争いである。違いと言えば、両者全く引く気がない所か。
「これは儂の皿の上にあったはむえっぐじゃ。何故知らぬ振りをして持っていくかのぅ?」
ギロリ。いいなが殺気を込めた目で睨めば、望月がようやくご飯を飲み込み言い返す。
「んだとぉ! いーな、お前は焼肉定食という言葉をしらねぇのか? 強いモンが勝っていっぱい飯を喰う、これこそ自然のオキテだ!」
望月はハムエッグを挟む箸に力を込めた。
「だーかーらー、これは俺様のハ・ム・エッ・グだ!」
望月の言葉はいいなの肩を震わすに十分だった。ガーッ! といいなが吠えた。
「戯けぇ! 叔父貴が言わんとしてる四字熟語は弱肉強食で、焼き肉定食は学食のめにゅーじゃぁ!」
そしてギリギリとハムエッグを自分の方に引き寄せる。
「そもそも弱肉強食は斯様な時に使う言葉ではないわ! 貴様には弱者に対する思いやりの心というものは」
そこで言葉は途切れ、言い争っていた2人の頭が同時にガクンと垂れた。
なぜなら。いいなの頭に味噌汁の鍋がアタックし、望月の頭にはかかと落としが炸裂したからである。
彼らの傍には胸の大きな女性がもの凄い形相で鍋を持ち、足を上げて立っていた。この店の現在の店主、彼らの姉、叔母に当たる
宇佐見 満月
である。
「……相も変わらず朝飯から喧嘩かいっ!」
ビリビリビリッ!
間違いなく窓ガラスが震えた。両隣のお宅はそっとテレビのボリュームを上げる。慣れたもんである。
「うでーっ! ねーちゃん何すんだよ!」
「叔母上……じゃなかった……満月ちゃん、痛いの……じゃ……」
「望月! いいな! 飯を喰う時に喧嘩をするのは犬畜生と一緒だって前から言っているさぁねぇ!」
2人の涙目の抗議にも満月は全く意に介さない。満月は更に声を張り上げた。
「人間様なら人間様らしく、きちんと箸を持って喰いなっていつも言ってるじゃあないさね! 覚えてんのかいあんた等……」
俯く2人に満月の怒濤の説教は続く。しかし彼らも黙って殊勝に聞いていた訳ではない。俯きながら必死にご飯を掻き込んでいたのだ。
(やべ、破壊神満月様のご光臨、及びありがたーい説法の時間だ。……いーな、とっとと喰っていくぞ)
望月が味噌汁をそっと飲みながらもいいなに目で合図すれば、いいなもたくわんを口に放り込みながら目で答えた。
(……コレは拙いのう叔父貴、かっ込んで逃げるのじゃ)
2人は空になった食器を前に箸をそっと置く。そして相変わらず続く満月の説教の最中、口をもぐもぐとさせながら同時にざっと席を立った。
「ごっつぉーさんでしたー!!」
「……って喰いながら逃げんなぁ!」
繰り出された満月の回し蹴りを華麗に避け、2人は荷物を引っ掴んで玄関に走り出す。その背中に満月の声が飛んだ。
「望月! 見てるこっちが寒いからコート着てけって何遍行ったらわかんのかいっ!」
「コート要らねー! 動くと暑ちーもん!」
「いいなっ! あんたいい加減そのコート腕まくりしなって……」
「こ、このこーとは……諸事情により手を加えられぬのじゃ!」
望月は半袖で、いいなはずるずるの大きなコートで元気に外に飛び出した。
「んじゃ、いってっきまーすっ!」
「では、行ってきます、なのじゃっ!」
先程から宇佐見家の食卓を席巻していた台風は分裂し、小さな2つの竜巻になって外に消えていった。
残された大きな台風は、店先に立って2人の背中を見送りながらやれやれと肩を竦めた。
「ああもう、ガキンチョ共はいつまで経っても世話が焼けるねぇ」
それでも、いや、それが幸せなのだ。何事もなく、元気にやんちゃに世話を焼かせてくれる事が。
(……でも、あの2人、なんだか変わったような気がするねぇ)
ぽりぽりと頭を掻きながら、満月はそんな事を考えていた。
何処が? と聞かれると困ってしまうが、やはりそう思うのだ。
例えば、望月の部屋には。三毛猫のぬいぐるみが増えた。
例えば、いいなのコート。これに至っては分かり易く男物だ。
少しずつ、少しずつ。彼らの中に自分の知らない部分が増えていく。寂しくもあり嬉しくもあるが、それが彼らの成長の証なのだ。
「……お前は、いつまで世話を焼かせてくれるかい?」
満月は足下に擦り寄ってきた馴染みの猫の喉元をそっと撫でてやる。猫は満足そうにごろごろと眼を細めた。
「―――よし! 今日も忙しいさね!」
ふん! と腰を伸ばし箒を手に持つと、満月はキビキビと店の前の掃除を始める。掃除が終われば店の仕込み、仕込みの間に洗濯をして、昼営業の準備、そういえばポスターも貼らなくちゃね……。
商店街にもぽつぽつと登校する学生達の姿が増えてくる。「おはようございまーす!」と彼らに声を掛けられた満月は掃除の手を止め、元気よくその声に答えた。
「おはようさん! 新学期だね、頑張っといで!」
*****
その頃、旧市街の別の片隅には
後木 真央
がいた。
早朝に猫鳴館を出た彼女は、耳福池、寝子島神社を経て、無事に猫集会に飛び込む事が出来たのだ。
「明けましておはよーなのだ、今年もよろしくなのだ」
猫集会のメンバー猫達に、真央は丁寧に挨拶をする。真央に撫でられて猫達はご機嫌、その顔を見て真央もご機嫌。
うにゃにゃにゃと楽しく続く猫集会。しかし時間が経つにつれ登校する生徒の姿も減っていくのだが……、真央さん、大丈夫かな?
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
KAN
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
1000人
参加キャラクター数
43人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年04月17日
参加申し込みの期限
2016年04月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年04月24日 11時00分
参加キャラクター一覧
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