this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
冬の日。新たな始まり
<< もどる
1
…
32
33
34
35
36
…
44
つぎへ >>
それぞれが、それぞれの居場所に散っていった後の教室。それは、用もない、誰も必要としない抜け殻の箱だ。
南校舎の1階。1年2組の教室。その箱に、人がいた。
朝鳥 さゆる
は、誰もいない教室にひとり残っていた。
さゆるは、ぼんやりと窓の外を眺めていた。
眺めていたのだろうか。いや、それどころか、彼女はクラスメイトが帰っていった事すら気がついていないかもしれない。
彼女が見ているのは、この世界の景色ではない。
彼女が見ているのは、彼女の中の世界。荒れ果てて、崩れ落ちる寸前の彼女の心。
誰もいない場所で、彼女はぼんやりと外を眺めている。
出口のない自分の心を、じっと見つめている。
*****
そして1年7組という抜け殻の箱にも、1人の影があった。
桜 月
は思いついたデザインをノートに1人、描きとめていた。
寮に戻ったら本格的に形にするつもりだった。今はただ、何かの拍子に消えてしまうような、泡のような彼らが愛しい。
没頭する。その時確かに月の精神は現から解き放たれ、己の夢の中に遊ぶ。唯一現と自分を繋ぐのは、デザインを描きとめるこの筆記具のみ。
思うままにノートに描き続け、ふうと月は一息ついた。夢から戻ってきた月はふと顔を上げる。
そこは、相変わらず誰もいない教室。音もない教室。自分しかいない空間。
月は戸惑う。ここは、現実だろうか。私はまた、
迷い込んでしまった
のだろうか。
窓の外から突然、笑い声が聞こえてきた。どうやらまだ学校に残っていた生徒のようだ。その声を耳にした瞬間、月の周りの世界が色を取り戻す。普段通りの何てことない教室に、安堵した。
あの世界は、怖かった。
命の気配がない世界。誰かいないか、と人を捜したけども誰もいなくて、ろっこんを使っても影が出てきてくれなくて。
独りっきりで過ごした。……とても、とても寂しかった。
(もうあんな思いはしたくない)
月はキュッと目をつぶり首を振った。そして心に浮かんできたのは、友人であり、モデルであり、メイドでもある
北条 冬華
の面影。
彼女の笑顔を思うと、月の凍えかけた心がぽわりと温かくなった。
(冬華さんには出来るだけ傍にいて欲しい、な)
冬華の事を思い浮かべながら、月はまたデザインを描き始める。
もう、寂しくはなかった。
*****
町営の寝子島スポーツセンター。
ここで、今年最初の
寝子高水泳部
の練習が行われていた。
水泳部の活動は夏だけではない。冬も寝子高水泳部は、グラウンドを使ってトレーニングをしたり、今日みたいに寝子島スポーツセンターを借りたりと、工夫して練習をしている。
……まあ、屋内プールがあればいいのにとは部員の大半が思っているようだが。
ともかく元気で練習熱心な水泳部。登校初日から頑張っているのだ。
「ていっ!」
元気よく飛び込み台から
野々 ののこ
が飛び出した。パッチャーン! と何だか痛そうな音がする。
「お腹、お腹打ったよ~」
水面から涙目のののこが顔を出した。その元気な様子に、笑ってはいけないと思っても、
仙藤 紫
はつい笑みが零れてしまう。
(筋はいいのよね)
冬休みに入部したばかりのののこ。泳ぎはまだまだなのだが、水も怖がらないし動きも固くない。練習すれば結構伸びるのではないかと、紫は思っていた。
「野々さん。台を蹴るとき、もうちょっと膝を曲げてみて。そして蹴った後腕は耳を挟むように……」
紫はののこに飛び込み姿勢のアドバイスをしてやる。ふんふんとののこが真面目に聞いていると、プールサイド端の出入口から元気な声が聞こえた。
「すんませーん! 遅れました! ……おっ、紫先輩とののこちゃん! 今年もよろしくお願いしまっす☆」
生徒会の話し合いを終えた
志波 武道
だ。2人へ挨拶を終えると、「よーし、俺ガンガン泳いじゃうもんネ!」と腕をブンブン振り回しながらストレッチを始めた。ののこもまた、「頑張るよー!」と飛び込み台に向かっていく。
この練習光景を見られるのは、あと何回だろう。紫は少し切なく部員達の姿を見る。
もうすぐ卒業の自分。寝子高水泳部員でいられるこの時間を大切にしようと、紫はゴーグルを着け、自分も練習に参加するのだった。
<< もどる
1
…
32
33
34
35
36
…
44
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
冬の日。新たな始まり
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
KAN
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
1000人
参加キャラクター数
43人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年04月17日
参加申し込みの期限
2016年04月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年04月24日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!