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冬の日。新たな始まり
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【放課後・寝子島中学生】
(さて、帰ろうかな)
呉井 弦月
は支度を終え、とんとカバンを机に置いた。大掃除も終わり解放されたクラスメイト達は、わいわいきゃわきゃわと楽しそうに教室を出て行く。宿題もきちんと提出した弦月が軽くなったカバンを手にした時、携帯にメールの着信があった。弦月の母からだ。
内容の察しはついていた。弦月は無表情にメールを開き、ふうと溜息をつく。
(……ああ、やっぱりね)
そこに表示されたのは、無駄にカラフルなデコメール。
『白菜買って来て~☆』
の1文が、チカチカと画面を彩っていた。
(母さん、また買い物で買い忘れしたのか……)
母からのこんな頼み事は珍しくない。相変わらずだな、と弦月は半分諦めモードだったが、何となく素直にいいよと言いたく無くて、
『うちの学校、下校中に買い食いとか禁止なんだけど』
と母のメールに返信する。すると間髪入れずに弦月の携帯がピロピロ鳴った。
『あらヤダ。買った白菜をその場で食べる気?!』
……ふうー。
弦月は軽く頭が痛くなった。
結局、弦月の手には白菜が入った袋がぶら下がる事になった。
八百屋に寄った弦月は、家への帰り道、家族の顔を思い浮かべて溜息をつく。
(兄といい、母さんといい……)
何だかのんきな顔で思い浮かぶ2人に、弦月は眉をひそめる。
肝心な事はしっかりやろうとするんだけど、気が抜けてる時はとことん抜けてしまう彼ら。そんな事で大丈夫なのかと弦月は心配になってくる。
その時、気がついた。
(……あ、また雪が降ってきた)
朝から降りだした雪。午後になりさすがにまばらにはなったが、今も降ったりやんだりを繰り返している。
ちらちらと降る雪をその薄い金色の髪に受けながら、どうしてだろう、弦月は何だか心が軽くなっていくのを感じた。
(そういえば、あのバカ兄も今日から始業式か)
弦月は雪の降る空を見上げた。
(ちゃんと傘持ってるかな……)
そう思ってから、あれ、と弦月は首を捻る。
(いつもだったら、こんな事思わないのに……どうしたのかな)
家へ帰るその足を速めながらも、弦月は少し微笑んだ。
こんな日があってもいいのかもしれない。兄の事をちょっとだけ思う、そんな日があっても。
*****
下校途中、その姿を
月守 輝夜
は見つけた。
「慎之介くん!」
大きく手を振ると、クロスバイクにまたがり信号待ちをしていた少年が、輝夜の方を見た。
「ヘイ! 月守!」
いつも爽やかイングリッシュ少年
青木 慎之介
だ。輝夜は慎之介の元に走り寄った。
「こんなお天気にも自転車通学? 危なくないの?」
輝夜は少し心配になり訊いてみる。慎之介は笑いながら愛車をポンと叩いた。
「積もる程じゃないしな。今はもう降ったりやんだりだろ? ノープロブレム!」
どうやら運動大好きなこの少年には、この程度の天候は大した事ないようだ。そんな頼もしい姿に輝夜は感心しきりだ。
「そうだ。慎之介くん、よかったら一緒に帰らない?」
「オフコース! いいぜ! あ、でも俺バイクか……。よし、ウォークするか!」
「……私、一緒に乗れないかな? 落ちない様にしっかり掴まるから、大丈夫だと思うけど」
ふと思いつき、輝夜は慎之介に訊いてみる。確かに通学用の慎之介のクロスバイクには、小さな荷台がついていた。
「二人乗りか。……スクールじゃいい顔されないんだけど……」
むむと慎之介は腕組みをする。しかしすぐ頭を上げ、ペロリと舌を出した。
「ま、雪が大降りになる前に帰宅しなきゃいけないから、これはエマージャンシーだよな! OK! 月守、レッツゴー!」
パンと荷台を叩き慎之介は輝夜を促す。そして座った輝夜の首元に、自分の首から取ったマフラーをふわりと巻き付けた。
それは輝夜が編んで、プレゼントしたマフラー
。
慎之介の行動に驚く輝夜に、慎之介はパチンと爽やかにウインクした。
「後ろって結構コールドだからな。……そのマフラーの暖かさは折り紙付きだぜ!」
しっかりホールドしてろよー! と言うと、グンッと輝夜を乗せたクロスバイクが速度を上げた。
流れる景色の中、輝夜は慎之介と色々な話をする。
バスケ部の事や、クリスマスの事。
宿題はちゃんと持って来たの?
遅刻はしなかった? ……朝は会ってなかったから、ちょっと心配してたんだよ。
(……歩いた方が一緒に居れる時間が長かったかな?)
その背中の暖かさを頬に感じながら。
輝夜は慎之介の腰に回した腕に、きゅっと力を込めた。
*****
水上 桜
は帰宅をせず、図書室に残って勉強をしていた。
新学期初日から図書室に来る学生など、自分を含め受験目前の3年生ばかりだ。
図書室には、問題集をめくる音と、それをノートに解く音しかしない。
桜は寝子高の過去問を解いていた。
答え合わせをした桜は、ほんの少しだけ眉をひそめる。他の科目は悪くないのだが、公民だけがどうしてもなかなか伸びないのだ。
桜は公民に絞って他の問題集や参考書をカリカリと解いていく。しかししばらくするとその手を止め、ふうとシャーペンを机に置いた。
いまいち調子が出ない。その原因を何となく桜は分かっていた。
それは受験前のプレッシャー。後何日。後何時間。追い詰められるように時ばかりが過ぎていく。受験を目前に控え日増しに大きくなるプレッシャーを、桜は結構強く感じていたようだ。
(こんなんで合格できるかな……?)
静かに問題を解く同級生達の姿にすらあせりを覚え、思わず顔を覆う。そんな桜の肩が、後ろからぽんと叩かれた。
「あんま顔色良くないよ? どうした?」
艶やかに笑うのは担任の川村 絵美子だ。ちょっと話をしないかと、絵美子は桜を音楽準備室に呼び出した。
音楽準備室に着くと、今日のアクセサリーの取りあえずのお礼だと、絵美子は紙パックのジュースをくれた。どうやらこのために絵美子は桜を捜していたらしい。桜は絵美子から軽音部用のアクセサリーが足りないと聞き、今日冬休みに作った物を絵美子に渡していたのだ。
悪戯っぽい瞳で「校長には内緒だよ」とシーと指を立てる姿がおかしくて、桜はくすくすと笑った。
「ああ良かった。笑顔が出たね」
絵美子が笑う。それに誘われるように桜はもやもやする胸の内を、絵美子に話し始めた。
絵美子は真剣に聞いてくれた。けれど、決してああしろこうしろとは言わない。その姿勢が桜は嬉しかった。何だか心が落ち着いてくる。
絵美子は自分の事も色々話してくれた。あるバンドの追っかけをした翌日が寝子高の受験日だったという話には、桜は目を丸くしてしまった。
絵美子のお陰で出来た上手な息抜き。
またしっかりと受験に向けて、ラストスパートをかけようと桜は思うのだった。
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担当ゲームマスター
KAN
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
1000人
参加キャラクター数
43人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年04月17日
参加申し込みの期限
2016年04月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年04月24日 11時00分
参加キャラクター一覧
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