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【お正月】寝子島書初め大会
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●変化球と、変わらない思い
書初めを終えた時子は、少し離れたところで五十嵐と共に、修の書いた文字を見ていました。
しかし、『愛』という文字を見ても時子の感情に変化はありませんでした。
(五十嵐先生への感情は恋であり愛ですから……日々ときめいてます)
そう思った時子は、変化のない自分の気持ちにどこか安堵を感じて微笑むのでした。
「書初めかー。文字も芸術なんだよね。レタリングとか」
作りたいものを探して何となく散歩していた
旅鴉 月詠
は、書初め大会を発見して即参加を決めました。
小柄ですが、達観した態度や言動の彼女は非常に大人びた雰囲気を持っています。
「こんにちは。旅鴉様も書初めですか」
月詠を見つけて七星が声をかけました。
月詠と七星は、大衆食堂うみねこの新装開店のときに一緒にお品書きを作っています。
その際七星は月詠の内装デザインに感服したのでした。
月詠も七星を言動がストレートで裏表なしのお嬢と評価していて、気楽に話せるようです。
並んだ二人の対照的な美しい髪の色は、墨の黒と半紙の白を思わせる組み合わせでした。
「書初めは日本の素敵な行事だと思うのです。できればいつまでも残っていて欲しいのですわ」
「ああ、同感だね。さて、なーに書こうかなー。まずは練習」
月詠は用紙を見てレイアウトを考え、力強く筆を走らせます。
勝訴
「うん、定番よね」
キャスケット帽を直しながらつぶやく月詠。
……書初めとは少し方向性の違う伝統であるかもしれません。
「……何に勝ったのですか?」
きょとんと首を傾げる七星に、月詠は答えます。
「何に勝ったのかは知らないが勝った気になれるんじゃないかな」
「そういうものですか」
「では本書き。んー……ん!」
インスピレーションを求めるように周りを見回した月詠の目に、何かが飛び込んできました。
電流が走り、電球がピコーンとつくような感覚と共に、月詠は次に書くものを決めていました。
そのまま澱みなく筆を走らせます。
素猫
「芸術科らしいですわね」
一目見て、七星は何の疑いもなくその文字を読みました。
素描(そびょう)。デッサン。芸術科にはなじみ深い基本の言葉です。基礎を疎かにしないようにというのは日々創作のことを考えている月詠らしい、と思えたのですが。
(そう。受け取った人もおそらくは何の疑問もなく貼り出すだろう。だが違う)
「えっ?」
次の瞬間、七星はその文字を二度見しました。
「誤字!? ……いえ、わざとですね?」
堂々と書かれたこの筆跡は誤字に非ず。
素猫(すねこ)!
何の特徴も変哲もない、ただ想像した者に癒しを与えるだけの猫を想起させる素敵な語。
その間に月詠の筆は二枚目に移っていました。
こちらは、もう見ただけで七星は吹きだしていました。
用紙にでかでかと描き出されたのは、猫の肉球マークだったのです。
文字ですらねぇ!
「ふふん。よく描けた」
提出してそそくさと去っていく月詠を、七星は唖然と見送りました。
あおいと別れた帰り際にそれを見ていた修が、月詠を呼び止めました。
「旅鴉……おい、素猫って」
「え? ああ、間違えちゃった」
月詠はてへべろ、のポーズをして見せます。
(わざとだ。確実にわざとだな)
寝子島の駅前には今日も猫たちがたくさんいました。
そして修はすり寄ってくる猫たちへの愛が溢れてくるのを感じました。
不思議なことに猫たちにとってもそれは同じだったようです。
「これは……神魂の力? あ、おい……ちょっと!」
「猫が目に止まったからね。仕方ないね」
伝統を大事に思いつつ、悪戯心は抑えたくない。それが月詠の書初め。
(ユーモアを持つことが大事なのさ)
と猫まみれになった修に手を振り立ち去るのでした。
たくさんの力作を見ながら七星は思います。
(書初めは日本の素敵な行事だけれど、最近の時代の流れを見ると、年賀状ともども廃れていくものなのでしょうかと思ってしまうのです。それはそれでしょうがないのですが、私はこのような文化を少しでも忘れないようにしたいなと、思うのですわ)
七星も月詠の悪戯心は嫌いではありません。
むしろ七星も型を壊す行動をしばしばするタイプです。
けれども和の文化への愛は、悪戯心を上回るものでありました。
(いつか次の世代にも伝えられるように)
そう思う七星でした。
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あとがき
担当マスター:
茄子りんこ
ファンレターはマスターページから!
ご参加ありがとうございました。
皆さまの力作、画像はなくても心の目で見せていただきました。
リアクション上に表示できないのが残念です。
さまざまな抱負、時には悪戯心が文字として描かれました。
弟妹の方を除くと、参加者の中に書初めを面倒なマイナスイメージで捉えた方がいらっしゃらなかったのは驚きでした。
日本の伝統文化を楽しむ皆さんの気持ちが伝わってきました。
皆さまの一年が、よいものになりますように。
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担当ゲームマスター
茄子りんこ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年04月09日
参加申し込みの期限
2016年04月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年04月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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