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おおそうじ!
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インターホンが鳴った。
来訪者が誰か知って、
椿 美咲紀
が扉を開ける。
「シュー君、どうしました?」
「遊びに来たよ」
朗らかな笑顔を見せる
八神 修
に、ふむふむと美咲紀はうなずく。
「こんな年末に、ですか?」
「……まあ、色々あって」
理由を問いたげな彼女の視線に、修は肩をすくめた。
修の家では本日、絶賛大掃除中である。
修本人は普段からキッチリしたことが好きで、整理整頓も行っている。しかしそれはあくまで、自室などの自分の領分に限った範囲での話。ほかの場所は使用人の領分で、いつもは手が出せない。
「それでも一年の締めくくりだ。手伝おうとはしたんだけど」
結局はやんわりと断られ、反対に外出予定を聞かれた。
ので、修は外出することに決めて、家を空けることにしたのだった。
今頃、修の部屋も掃除されていることだろう。普段手が行き届いていない部分も綺麗にされて。
「なるほどっ、それで手伝って褒めてもらおうと私のところへ!」
「――今の話で、なんでそういう解釈になるのかな?」
美咲紀の結論に不満をとなえる修だったが、同時に思案もする。扉からはほとんど顔しか出てないので分かりにくかったが、よく見ると彼女は軍手にエプロン姿をしている。
「もしかして、作業中だったか?」
「これからですよ。畑のお手入れをするのです」
「畑?」
疑問に美咲紀がついてくるよう示す。そして見せられたものに修は納得した。
「プランターだったか」
「小さいけど、家庭菜園をしているのです。連作障害も回避しやすいですし。プランターで野菜作り、お薦めですよ」
修も彼女が家庭菜園をしていることは知っている。ただ畑と聞いて、たとえば北海道のジャガイモ畑のような、広大なものを無意識に連想してしまっていたのだ。
「手入れをするのか?」
「それと、道具のお手入れですね。シュー君、手伝ってくれませんか。報酬は現品支給で!」
構わない、と修は快諾した。
もとより本当に遊びに来ただけなのだ。それで友人の役に立てたのなら、それはそれで充実した一日と言えるだろう。
そこまで思って、修は苦笑した。やはり少しは「だれかを手伝いたい」気持ちがあったのかもしれない。
褒められたいというのは、言いがかりと思うが。
「ところで現品支給って、土じゃないよな?」
「ご希望ならミミズもつけますよ?」
「冗談。希望でもらえるならプランターごともらい受けるよ」
「収穫の横取りは感心しませんねー」
軽い応酬をしつつ、美咲紀にならって修も準備をする。
「やっぱり自分で育てたものは美味しいだろうな」
「もちろん! 好きな野菜を作って採れたて味わう。ギリギリまで土の上で育てるので美味しさ倍増なのです!」
「自分で収穫のタイミングをもてるのはいいな。今だと、旬はブロッコリーか?」
知識としてなら、修も知ってることはある。ブロッコリーは春作と秋作があり、手間がかからないのは秋作の方だ。秋作は十一月くらいに頂花蕾を収穫するが、その後も継続して数か月は収穫が楽しめたりするのだ。
「はい、ブロッコリー植えてますよぉ。直植でほうれん草も旬ですけれど、今はブロッコリーが多めかな?」
ブロッコリーは虫害対策が肝心だ。今日の作業もプランターの移動をはじめ、この虫取りを行う。
準備を終えた修はさっそく作業をするべく、ブロッコリーの葉の裏を見る。
「…………!」
「おろ。虫がみっちりいましたね」
表情が引きつった修の手元をのぞきこみ、美咲紀が苦笑した。
「シュー君、都会っ子だからってそんな悲鳴は――」
「悲鳴なんてあげていない」
憮然と修が返す。
「乙女かっ」
「だからあげてない!」
言いつつも手が動いてない修。美咲紀は彼からプランターを受け取ると、虫をとってつぶす。手慣れた動作で、次の虫を捕殺していく。
「……虫は好きじゃないと思ってた」
「虫は嫌いです。苦手じゃなくて嫌いなので、見つけたら即、駆除ですとも。まあ、虫ごときで騒いでいては植物の世話などできないのですよ」
そう言って、美咲紀は修にフフフ、と邪な笑みを浮かべた。
美咲紀は野菜が大好きだからか、語るときの表情は輝いている。それは見ていて気持ちがいい。
「乙女かっ☆」
「だから悲鳴はあげてないって!」
だがこの笑顔はないと修は思った。
「そういえば、アメリカでは子どもが嫌う野菜の代表格はブロッコリーらしい」
「日本のピーマンとは違うのですね」
「そのせいで、映画の輸入時はブロッコリーがピーマンになったって話もある。美咲紀はピーマンも好きだよな」
「好きですねー。シュー君は?」
「俺? うん、嫌いじゃないさ――っと」
運んでいた栽培用土を下ろして、積んだそれらを整える修。重いそれらを運んだのが少し意外だったのか、おお、と美咲紀が目を丸くする。しみじみと言った。
「シュー君も逞しくなってきましたねぇ」
「ま、男だからな。力仕事も結構いけるんだよ」
次は? と聞く修に美咲紀が微笑んだ。
「これにて終了なのです。作業してお腹空いたでしょ。お礼に鬼饅頭を御馳走しますですよ」
「なるほど、それが現品報酬か」
部屋に戻って手も洗う。美咲紀は冷蔵庫から皿を取り出す。
「ウチで作った薩摩芋をサイコロに切ったやつです。これをホットケーキミックスと混ぜて、蒸したらできあがる簡単おやつ。庶民的だけど美味しいのでおきにーなのです」
「楽しみだな」
聞いた通り、さして待つほどもなくそれはできた。修が口に入れる。
「どうですか?」
「うん。素朴で、素直に美味いと思う」
舌に感じる甘さが心地よくて、修はつい一言を付け加えた。
「こんなにさっとデザートが作れるなんて、まるで女の子みたいだ」
「あー、言いましたね!」
ぷう、と頬を膨らませた美咲紀に、修は笑みをこぼした。
「あー、悪い悪い。だってさっき乙女って言われたし」
「それでもゆるしませーん。ちゃんと女の子ですよぉ!」
からかいの報いがぽこすかと、修に見舞われた。
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担当ゲームマスター
叶エイジャ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
ホラー
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年03月28日
参加申し込みの期限
2016年04月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年04月04日 11時00分
参加キャラクター一覧
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