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君が泣いた日
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●
桜 月
が泣いた日
「つまらない、な」
星ヶ丘寮の自室にて、デザイン画を起こしていた月は誰に聞かせるでもなくそう呟いた。今日はメイドとして雇っている冬華も休みの為におらず、部屋はしんとしていて自分の声だけがやけに響く。
気分転換にお茶でも淹れようかと思ったけれど、冬華が淹れてくれたお茶以上に美味しいものを淹れれる気もしなくてやめてしまった。
自分はこんなにも、彼女に依存してしまっていると自覚したのはつい最近のことだ。
神魂の影響か、自分以外誰もいない世界に迷い込んでしまったことがあった。
そこではどれほど声を上げても誰の反応もなく、自身のろっこんである影を呼ぼうとしても一切の反応もみせない、傍にいてくれる冬華もいない……そんな孤独な、月にとっては何よりも恐ろしく感じる空間だった。
よくよく考えてみれば、自分の容姿を気味悪がった父母の元から祖父母の元へと引き取られ屋敷で過ごした日々も、寝子島に来てからの日々も、本当に1人きりになったことなどなかったのだ。屋敷では呼べば誰かが必ず来てくれたし、この星ヶ丘寮だってコンシェルジュに連絡を入れれば用件に合わせた誰かが派遣されるだろう。
最初の頃こそ不安や寂しさもあったけれど、寮や学校で知り合いが増えるたび、そして友人となった冬華がメイドとして働いてくれるようになってからは楽しいことばかりだった。不思議な事件や出来事も、厄介だと思うこともあったけれどそれすらも貴重な体験だと思えた。
だから、だからこそ本当にひとりぼっちになった時が辛かったのだ。自分以外誰もいない世界、それは自分が死んでしまっているのと変わらないのではないかと思う。
あの時の寂しさを思い出して、月は思わず自分で自分を抱きしめた。
「独りは、嫌だ……寂しいのは、嫌だ……」
ぽたり、ぽたりと涙の雫がデザイン画の上へと落ちる。たまらなくなって、月は立ち上がるとベッドに向かう。倒れこむようにその身を投げ出して、膝を抱えてうずくまった。
「私が必要だって、言って欲しい……私の求めに応えて欲しい……っ」
嗚咽交じりの声が、自分以外誰もいない部屋に響く。
嫌わないで、離れないで、居なくならないで、逃げないで。
遠いあの日……祖父母の元へ向かったあの日、言葉にすることができなかった思い。
ずっとずっと、傍にいて。
今なら言えるだろうか? もう届かないであろうあの人たちにではなく、今傍にいて欲しいと思えるあの人に。
そうでなければ、私はこんなにも弱くベッドの上でうずくまって泣くことしかできない。
「私は、ひとりじゃこんなにも弱い……っ」
泣きじゃくりながら、月は冬華と過ごした
大晦日
でのやり取り、そして
クリスマス
で一緒に過ごした一夜を思い出せば大丈夫だと考えていたけれど、まだ足りないのだと自覚する。
私を受け入れ、私のそばで、私だけのことを考えるようにしないと、いつか離れていってしまうかもしれない。
「そんなの、耐えられるわけない……!」
だから、と月は顔を上げる。零れ落ちるままにしていた涙を拭い、目元が腫れてしまわないようにパウダールームへと向かう。服が濡れるのにも構わず、ぱしゃぱしゃと顔を洗い洗い立てのタオルで水滴を拭き取った。
「だから、私が独りにならないよう、冬華さんを私だけの――冬華にしよう」
鏡に映るのは、もう泣いている月ではなかった。
孕んだ欲望を自覚し、うっとりと微笑む月がそこにはいた。鏡に飛んだ水飛沫が、月の頬を流れて微笑みながら泣いているように見えたのは、気のせいだっただろうか――――。
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担当ゲームマスター
加持蜜子
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年03月30日
参加申し込みの期限
2016年04月06日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年04月06日 11時00分
参加キャラクター一覧
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