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狼は九夜山に吼える?
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「また月からケモノが降りてきたのかい」
彼の傍らでそう呟いたのは、
骨削 瓢
。彼はくくっ、と喉の奥で笑うと僅かに目を細めた。
(何やら一悶着あった様だが、禍根の残る荒んだ争いなら首を突っ込まずにはいられないねぇ……)
そう内心でにぃ、と哂いながら目に付いたのは、蝋燭。話によれば明かりが所々消えているらしい。
「野生の動物同士、時には諍いはあるでしょう。それに人が首を突っ込むのもどうかと思いますが…いきなり襲ってくる以上、放ってはおけませんね」
そう言いながら記士郎が取り出したのは、オイルライターだった。彼は、薄暗い場所ではそれを使うつもりらしい。
「確かに光は必要さね。蝋燭でも1つ頂戴して、明かりをつけて回るよぃ」
「ええ。影を少なくすれば烏のような存在が飛び出してくる場所を、ある程度絞れるかもしれませんし」
瓢と記士郎は微妙に考えている事が似ていた。だが、瓢は内心でくくっ、と笑う。そんな2人にこくり、と頷いたのは
ブリジット・アーチャー
だった。
「確かに、私たちのすべき事は『灯を絶やさぬ事』だわ」
ブリジットは聞いた内容から色々と考え、一度深呼吸した上で語り始める。伸ばされた背筋と彼女の纏う気が、その場を推理小説のワンシーンへと変える。
「状況はだいたい分かったわ。まずツムジの父親はまだ捕まってはいないと思うのよ」
「どういう、事です?」
記士郎が不思議そうに首をかしげ、ツムジがとことことブリジットへ歩み寄る。彼女はその場にいる面々にのみ聞こえるよう声の音量に気をつけつつ言葉を続けた。
「まぁ、簡単な推理よ。遠吠えも恐らくライメイのものではないわ。そんなことをすれば心配した息子が助けに来て敵中に突っ込んでしまうことは容易に想像がつく筈よ」
それは親としてちょっとない、とブリジットはため息を吐いて三度言葉を続ける。
「逸れてしまった息子を探して遠吠えしているという線も薄いわ。私はここにいますって言うようなものだもの。……そして、遠吠えが闇の中でよく聞こえるということ。闇の中でならよく聞こえる遠吠えの元を探す為に何をするかしら?」
「もしかして、明かりを消す……事?」
そう問われ、皆が何か悟った中、美咲紀が首を傾げながら答える。ブリジットが「そういう事」と頷き、更に言葉をつなげた。
「カラスライクな生き物からすれば教会内部は暗くしておきたい。つまり、あの遠吠えはカラスライクの罠よ。だから、軽はずみな行動はいけないわ。特にツムジ」
ツムジは名を呼ばれ、顔を上げる。ブリジットは真面目な顔で言い放つ。
「あなたは狙われているんだし、あなたが捕まったらアウトよ」
「それに関しては僕に任せてくれないかな?」
そう言ったのは、今まで沈黙していたサキリだった。彼は今まで様子を見ていたがツムジに歩み寄るとブリジットの目を見て言った。
「彼が一番襲われる危険が高いのは、明らかだ。僕は荒事を得意としているからね」
「わかったわ。……でも、無茶はしないでね」
ブリジットが祈るようにそう言えば、サキリは笑顔で頷く。と、美咲紀は礼拝堂に散らばっている光物やら燭台やら鏡やらを準備し、張り切った様子で頷く。
「敵は光が苦手なら明るい所がいいですね。襲われる可能性もありますし、安全な拠点を作りましょう!」
彼女の言葉に、その場にいた者たちは頷く。修はこの場にいる者たちを呼び寄せ、其々どう行動するのかを聞いた上で簡単に纏め、なるだけ単独行動にならないように、と注意する。
「ワシも出来る限りの事はする。この辺りの散策ぐらいやったら手伝えるち思うから何でも言ってな?」
「先生は休んでいた方がいいです~っ!」
巧がにっ、と笑ってそう言えば美咲紀がちょっと叱るように言う。だが、その時……不意に、冷たい空気が流れた。
(えっ?)
その時、少し離れた場所で話を聞いていた
日暮 ねむる
は息を飲んだ。彼が気付いたとき、既に【それ】は飛び込んできたのだから。
「日暮君、避けぇ!」
ふと、顧問教諭の声に我に帰り、真横に避けた途端、僅かな衝撃と共に痛みが走り、ねむるは左腕を押さえ込む。気がつくと、左腕に傷を負っていた。血がたらり、と毀れ傷口から僅かに焦げた臭いがする。思わず苦悶の声を上げた時には、【それ】は姿を晦ましていた。
僅かな間だった。声が聞こえなければ、腕の傷はもっと酷かったかもしれない。
「大丈夫です……きゃあっ!」
ねむるに駆け寄ろうとした美咲紀が今度は声を上げた。【それ】は彼女の顔目掛け爪を下ろし、腕で顔を庇う。
「美咲紀!」
鈍い音がして、美咲紀は我に帰る。目の前には修がおり、彼の肩に僅かだが爪あとが残っていた。美咲紀の手にも僅かながら傷が残っている。そして、しわがれた声が楽しそうな音を含ませて響き渡る。
――天狼よ、何人助けを呼ぼうとそなたらは滅する。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
菊華 伴
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
推理・サスペンス
バトル
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年03月19日
参加申し込みの期限
2016年03月26日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年03月26日 11時00分
参加キャラクター一覧
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