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星ヶ丘寮、
龍目 豪
の部屋。
同じく星ヶ丘寮住まいの
八神 修
が、遊びに来たところだった。
「そのへん座ってくれ。コーヒーと紅茶、どっちがいい?」
「では、コーヒーをもらえますか。そうだ、これ持ってきたのでどうぞ」
そう言って修がテーブルに置いたのは、手土産のクッキーだ。
淹れたてのコーヒーの香りに、ほんのりと甘い香りがまじる。
――ということで、コーヒーを飲みつつクッキーをつまみつつ、
「冬の探検について考えてたところなんだ。せっかくだし、八神の意見も聞かせてもらえないか?」
「冬の探検、ですか」
少し身を乗り出す修。心が踊るのは、やはり男だということか。
「ああ。本土の雪山に行くか、九夜山で山岳訓練辺りで今は考えてたとこだ」
「雪山に行くなら、冬ならではということでスキーもいいかもしれませんね。ところで、山岳訓練というとどのような?」
「冬山の安全な歩き方を身につけるのがテーマになるな」
例えば、斜面で滑らないようにする方法などだ。
「なるほど、それは自分も是非聞いておきたいですね。そうだ、これまでの探検の記録も見せてもらえませんか?」
「記録か。写真やDVDは、俺はどんどん進んでいきたいタイプだからあんまり撮ってないが……」
と言いつつ、豪が持ってきたのは輪ゴムでまとめられた写真の束だった。
その量に、修は「おお」と目を輝かせる。
「アルバムが何冊も要りそうですね」
四季折々、色んな場所の色んな風景が写真に収められていた。
その量だけでも、豪たち探検部が本当に彼方此方へ行っているのだということがよくわかる。
その中に、修にもはっきりと見覚えのある風景が混ざっていた。
「これ、鈴島ですか?」
「ああ。そうか、鈴島キャンプのときは八神は入部してなかったんだな。あの時はキャンプで――」
と、その時だ。
『やれやれ大変なことになっちまった……』
どこからともなく、テオの声が聞こえてきた。
「先輩、今の」
「俺も聞こえた。テオ、だよな?」
「だと思います」
二人が顔を見合わせていぶかしんでいる間にも、テオの声は語り続ける。
「何? 外に出るな? なんでまた……ん?」
きゃんきゃん、と。犬の鳴き声が外から聞こえ始めた。
何度も何度も、自分の存在を訴えるように鳴き声は続く。
「八神の家のペットが追いかけてきたんじゃないか?」
立ち上がり、窓を開けてみようとする豪。
待ってください、とその背中に修が声をかける。
「いえ、あの鳴き声は自分のじゃなく他の人のでしょう。多分、神魂が俺たちを誘い出そうとしてるんです」
「誘い出す?」
「さっきテオが言ってました。神魂が、外に出るよう誘惑してくると」
「何? そういうわけだったのか」
危うく神魂の罠にひっかかりかけたことを理解して、豪はまいったなと頭をかく。
そんな彼に、修はカバンから一本のDVDを取り出してみせた。
アルプスの三大北壁、アイガーに挑戦する登山者たちの姿を描いた登山映画『アイガー』である。
「こんな時こそ、冷静に映画でも見ましょう。先輩ならきっと気に入ってくれると思って、持ってきてたんです」
「それはいいアイデアだな。早速見よ――ん?」
豪の視線が、また窓の向こうに引っ張られた。
窓の外に、女の子が一人。ダッフルコートを着込んだ可愛らしい子で、何故だか見覚えがあるような気がする。
豪と目が合うと、嬉しそうに手を振って呼びかけてくるのが聞こえてきた。
その声が窓越しにさえも聞いてて心地いいものだから、豪はなんだか背筋がそわそわしてくるのを覚えた。
話したい、窓を開けて話したい。
けれどもその肩を、修ががしりと掴んで制止する。
「先輩」
「あ、ああ。わかってる。すまんな、今都合が悪くて……」
誰ともわからない、けれども何故か親しみを感じる少女に、深々と頭を下げる。
しかし少女からの返事はなく、果たして伝わったのだろうかと恐る恐る顔を上げると、
何故か脱ぎ始めていた。
脱ぎ捨てられたダッフルコートが地面に落ち、次は身体のラインを強調するセーターに手がかかり、
「って脱ぐな!?」
止めねば一大事と慌てて窓を開け――
「先輩ダメです! 落ち着いてください! あれは神魂の見せるよこしまな何かです!」
――る寸前に、修ががっしと後ろから羽交い締めに。
流石は探検部部長。探検で身につけたパワーは、前よりついたとはいえあくまで人並みの修よりもずっと強い。
「…………っ」
酸欠で真っ赤になるくらいに息を詰め、だらだらと汗が溢れるほど懸命に豪を止める修。
それでもずるずると引っ張られ、やむなく椅子に足を引っ掛けて豪ごと倒れこむ格好で彼を止める。
「いてて……はっ、すまん。出ちゃいけないんだったな」
「い、いえ……わかってもらえれば……」
ぜいぜいと、荒い息で苦笑する修。
しかししかし、その表情は次の瞬間様変わりすることとなった。
「修くーん!」
耳朶に染み入るような、その声に。
「今度は誰だ……って、あれって七夜じゃないか?」
「あおい!?」
むやみやたらと俊敏な動きで、修がガバリと跳ね起きる。あまりの勢いと剣幕に、豪は思わず引き気味になった。
その隙をつくように、一も二もなく駆け出しす修。そのまま窓に手をかけ、
「いや待て、出ちゃまずいんだろ!?」
すんでの所で豪に押さえこまれた。だが、修もそれで素直には引き下がらない。身体をばたつかせ、もがき、窓の向こうに見えるあおいの影に手を伸ばす。
「この前、突然遊びに来てくれたことがあったんです! 今日もそうなら、折角来てくれたのに、俺が居ないせいであおいをガッカリさせてしまう! ここに居るって伝えないと――だから行かせて下さい先輩!」
あおい、あおい、と熱に浮かされたように修は彼女の名前を繰り返す。
鬼気迫るとすら言えるその様子に、豪は若干冷や汗が背を伝うのを感じた。
「出たらどうなるかわからないんだぞ!」
「出たらどうなるかなんて分からないけど! 男なら冒険すべき時がある――そうでしょう先輩!」
「そ、それは……っ!」
くわっと目を見開いて叫ぶ修の謎の迫力に、豪が一瞬気圧される。
その怯みを逃さず、修は豪の手を振りほどいて窓枠へとかけ出す。
その手が窓枠を掴み――その襟首を、豪がすんでのところで捕まえる。
「ぐえっ」
引っ張られた拍子に喉が圧迫され、カエルが潰れたような声を漏らす修。
そんな彼に、豪は言った。
「電話をかけてみろ、八神。そしたらあれが本物かどうかわかる!」
数秒の沈黙が流れ、出し抜けに修がハッとした顔になる。
「……そ、そうですね先輩。そうしてみます」
落ち着いて携帯電話を取り出し、あおいにかけてみる。
数度のコール音のあと、
『もしもしー? 修君どうしたのー?』
そんなあおいの声が聞こえた。
「ええと……今、あおい何処に居る?」
『え? 家だけど……どうかしたの?』
その返事に、内心でどこか少しだけがっかりしている修が居た。
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年02月29日
参加申し込みの期限
2016年03月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年03月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
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