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自宅警備令!
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ぐーきゅるるる。
エスカルゴ・臼居
のお腹が、小さく抗議の音をあげた。
キーボードを叩く手を止めて、エスカルゴは自分のお腹をさする。
「そういえば、朝から何も食べてないなぁ」
こんな時に限って、好物の梅こんぶは切らしてしまっていた。部屋を漁ってみても、パンひとつ出てきやしない。
ぐーきゅるる。
余計にエネルギーを使ってしまったせいか、お腹の抗議が大きくなったような気がした。
なにか頼んでいたはずなんだけど、とニャマゾンの注文履歴をチェックする。
確かに食料品諸々を注文してはあるのだけれど、まだ発送もされていないようだった。
ならせめて、水だけでもお腹に入れてまぎらわせよう。
コップを手に、のそのそと水道の蛇口をひねって、
出ない。
「……あれ?」
出ない。
一回閉める。もう一度ひねる。
出ない。
一滴すらも出てこない。軽く蛇口をたたいてみても、流れずに残っていた水が出てきたりもしない。
断水のお知らせはなかったはずだし、水道代の払い忘れをした覚えもない。
ということは、これも神魂の影響なのだろうか。
食料もない。水もない。
届かない。買いにもいけない。
家政婦さんに来てもらうわけにもいかないし、来てもらっても水も出ないんじゃ何もできない。
となるともう、エスカルゴに出来ることは一つ。
寝るに限る。
「睡眠はイイ、空腹を忘れさせてくれる……」
抗議を続けるお腹を無視し、寝袋に潜り込もうと、
トゥルルルルルルルルルルルルルルルルルル。
待ったをかけるように、電話のコール音が部屋いっぱいに鳴り響く。
こんな設定にしてあっただろうか、と思うほどにむやみやたらと大きな音で。
誰だか知らないが、放置していればそのうち切れるだろうと無視を決め込む。
トゥルルルルルルルルルルルルルルルルルル
身体をすっぽり寝袋の中に入れて、
トゥルルルルルルルルルルルルル
ジッパーを引き上げて、
トゥルルルルルルルルル
しばらく目を閉じていると、
トゥルルルルルルルルルルルルルルルルルル
鳴り止まない。
はぁ、と流石にため息がこぼれた。
面倒だけれども仕方ない。寝袋から這い出して、受話器を取る。
「もしもし」
「…………」
「もしもーし」
「……………………」
「もーしもーし?」
「……………………………………」
息遣いすら聞こえないレベルの無言電話だった。
「切りますよーいいですかーいいですねーはいさようならー」
ちょっと叩きつけるようにして受話器をもど、
トゥルルルルルルルルルルルルルルルルルル。
流石に渋い顔になった。
きっと神魂の影響なのだろうけれど、どうすればいいのだろう。
「あ、電話線抜いちゃえば良いじゃん」
閃いて、エスカルゴはぶちっと電話線を引っこ抜く。
ぶつっと音がして、謎の電話は鳴り止んだ。部屋の中を、最初の静けさが元通りに満たす。
これでようやく寝られると、エスカルが寝袋に手を伸ば
トゥルルルルルルルルルルルルルルルルルル
背後で、線が抜けたはずの電話がなりだした。
ぶわっ、と。冷たい汗が背中を伝い、エスカルゴは慌てて寝袋の中逃げ込んだ。
頭まですっぽりと覆い尽くして耳をふさぐけれど、電話の音は鳴り止まない。
むしろ、段々大きくなっているようにすら感じられてしまう。
しかも何故だろう、なんだかひどく不快なものにすら感じられる。
今すぐにここを飛び出して、この音から遠く遠く逃れてしまいたくなるような。
いやいやいや、とエスカルゴは寝袋の中でもんどりうつ。引きこもり上級者たるもの、これしきの不快音くらいやり過ごせなくてなんとする。
そんな時、じたばたさせていた手に当たる硬い感触。
見れば、それは携帯ゲーム機だった。
「そうだ、耳栓がわりにゲームに集中すれば……!」
ヘッドフォンをつけ、ボリューム最大にしてゲームを起動。
ぐぅぐぅとひっきりなしに音を立てるほどの空腹も忘れて、エスカルゴは努めて目の前のゲームだけに集中した。
――それから、どれくらい時間が経っただろうか。
ぶっ続けてでやっていたゲームが、とうとう電池の限界を迎えてご臨終なされてしまった。ゲームの音が途絶えたエスカルゴの耳に、再びあの忌まわしいコール音が――聞こえない。
しん、と部屋は静まり返っている。
やった、と思うのも束の間。
階下から、ピンポンピンポン聞こえてきた。
考えるまでもなく、玄関のインターホンだろう。だがしかし、一体誰が来るというのか。
――は。
騙されてはいけない、エスカルゴ。これはきっと、神魂の周到な罠に違いない!
……とは思ったものの。
万が一、いや億が一くらいを考えて、
「はーい、ユーはドナタですかぁ?」
応対してしまった。大丈夫、まだインターホン越し。扉は開けてない。セーフ。
それはそれとして、インターホン越しに聞こえてきた返事に、
「え、家政婦さん?」
エスカルゴは素っ頓狂な声をあげた。思わず、いぶかしげな顔つきになってしまう。
肯定する玄関からの声に、ぶんぶんと首と手を横に振る。
「いやいやいや、僕は呼んでないし!」
呼ばなければこないはずだし、予約なんかもした記憶はない。
だから、家政婦さんが来ることは絶対にありえないはずなのだ。
しかし、インターホン越しに聞こえてくるのは家政婦さんの困ったような声。
『ですが確かにこちらでは……。それに、食料品がないともお伺いしたので、こちらで調達も……』
がさっ、とビニール袋の音が聞こえる。
『早く冷蔵庫にしまわないと、お肉がダメになってしまいます。そうそう、それから梅こんぶも買ってきたんですけれど』
「梅こんぶ……」
ごくり、とからからの喉が鳴った。思い描いてしまった好物の姿に、よだれがどばどば溢れ出る。
途端、忘れていたはずの空腹感が怒涛のように押し寄せた。
食べたい。梅こんぶをちまちまつまみながらご飯が出来上がるのを待って、そしてお腹いっぱい食べて幸せな気持ちで引きこもり生活を続行したい。
ぎゅるるるるるるる、とお腹がこれまでにないくらい大きく抗議の音をあげる。
開けたい。家政婦さんにご飯を作ってもらいたい。それでお腹を満たしたい。
抗いがたい誘惑に、気づけばエスカルゴの右手は玄関のドアに伸び始めていた。
しかし、
「くっ、静まれ、僕の右手……っ!」
がっ、とそれを左手で捕まえる。
理性と本能の争いを表すように、両手はともにひどく震えていた。
ドアを開けたい。開けてしまいたい。しかし開けてはいけない。そうテオが言っていた。
――そうお願い、耐えてエスカルゴ!
僕が今ここで扉を開けたら、ネットの仲間と狩りにいく約束はどうなっちゃうの?
時間はまだ残ってる。ここを耐えれば、神魂に勝てるんだから!
次回、エスカルゴ失踪。
ろっこんスタンバイ!
――まあ、現象が終わったら無事に戻ってこれたんだけども。
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担当ゲームマスター
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シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年02月29日
参加申し込みの期限
2016年03月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年03月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
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