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男の子だって悩む。男らしくないとか言われそうだが、いやいや、実はきゃわきゃわ出来ない分、女の子より悩むかもしれない。
本気な事に対しては、特に。
そしてここに、悩める男の子達が出会う。
志波 拓郎
は悩んでいた。悩みながらも行動は既に起こしていた。12月に入ってからはどこかお店に行く度に色々見たり、雑誌をチェックしたり。気になったモノを幾つかに絞り込むまではしていた。
え? 何をだって? 勿論クリスマスプレゼントである。大事な彼女にあげる、クリスマスプレゼント。
大好きな可愛い彼女。いつも元気とドキドキを貰う彼女。そんな彼女に喜んで欲しい。拓郎のプレゼント選びは真剣そのものだった。
そしてクリスマスもそろそろ近付いてきた今日。いよいよ買ってしまおう! と拓郎はメモとお財布を握り締め、シーサイドアウトレットに出陣した。
浅沼 柳司
は悩んでいた。彼も、クリスマスプレゼントに悩んでいた。
(……先輩にプレゼント渡……せればええなぁ……)
これでもかとクリスマスソングやキラキラモールやサンタやトナカイを全面に押し出してくるシーサイドアウトレットを歩きながら、柳司は考えていた。お世話になってるっていうのもあるけどな、うん……。
あまり変な物は渡せないと柳司は思っていた。あまり重くならない物で……でも喜んでもらえそうな物。
(あんま高いもんも買われへんしなー)
柳司は自分の財布の中身を思い出し、眉をしかめた。ううむ、ほんとに悩ましい。
柳司はアウトレットをぶらぶらしながらたくさんの店を見て回る。
(服は好みがあるし……そもそもクリスマスに渡すのはなー)
(アクセサリは……うん、重いな!)
(雑貨は……あ、しおりや)
文房具店で柳司は立ち止まる。これは先輩にというより、あいつにかな。柳司の頭に友人の顔が思い浮かぶ。あいつにも、プレゼント渡すかなー。
……じゃなくて。
思わず自分にツッコんでしまう。いや、そりゃあいつへのプレゼントもいるけど。
(ほんと、何選べばええんやろ……)
手応えのある物にさっぱり巡り会えない。当てもなく歩きながら自分でも似合わないと思う溜息を一つついた時、ふと前方にいた人物に気付いた。
(あれ、あの顔……?)
「志波! こんなとこで何してるんや?」
「あ……、浅沼さん……」
同じ体育科の拓郎に、柳司は声をかけた。確かに男子高校生には『こんなとこ』だろう。そこは可愛らしい雑貨を扱うショップだったのだ。
「なんや、女の子にでもプレゼントか?」
「え…………、うん」
軽い気持ちで柳司は訊いたのだが、拓郎の、微かに頬を上気させながらも真剣な目で頷く姿に驚いた。……こいつ、本気の子や。
何かが柳司の中で突き動かされた。考えるより先に言葉が出ていた。
「なあ、女の子には何あげたら喜んでくれると思う?」
言ってからしまったと思った。突然何訊いてんのや、俺。志波びっくりしてるやないか。
拓郎はちょっと目を見開いていたが、柳司にゆっくりと聞き返した。
「……どんな、子……?」
「どんな子って……」
柳司は先輩の容姿や性格を説明しようとした。が、拓郎の視線にそれを飲み込む。違う。志波が言ってる事は。
「……笑顔を大事にしたくなる人や」
一瞬だけ間を置き、柳司は言った。その言葉に拓郎はにこりと笑った。
「それなら……、その人の笑顔を思い浮かべて……選べばいいと……思う」
「笑顔を?」
「うん……。だって……、大事な人を笑顔にしたいから……選ぶん……だろ?」
あ。もやもやしてた柳司の心を拓郎の言葉がスコンと突き抜ける。
笑顔。先輩の笑顔。
「そうやーーー!!」
柳司は突然叫ぶとぶんぶんと両手で拓郎の手を握り締めた。
「サンキューな、志波! 俺、わかった気ぃするわ!」
柳司は目をしばたかせている拓郎に「俺、行くとこあるから!」と言ってその場から走り出しかけたが、ピタと足を止めると振り向いた。
「……お前の子も、笑顔になるとええな!」
そして拓郎にニカッと笑うと、今度こそ走り去っていった。
(そうや、笑顔や!)
柳司は真っ直ぐに走っていた。俺は何を迷っていたんや。何を渡すのかという事にばかり気を取られていた。女子が好きな物とかそんな事ばかり考えて。
そうじゃない。俺は、先輩に笑顔になってもらいたいんや。俺は、先輩の笑顔が好きなんや。
彼女が本当に好きなもの。彼女の笑顔が弾けるもの。柳司には1つ思い浮かぶものがあった。これなら、先輩の役に立つし、俺が買える範囲でもあるし。うん、やっぱこれや!
そうと決めたら一直線。
(ええっと、確かあの辺やったはず……)
柳司は、お店を目指す。彼女の、笑顔を目指す。
(役に立ったのかな……?)
1人取り残された形になった拓郎は、柳司が去って行った方向をしばらく眺めていた。
『お前の子も、笑顔になるとええな!』
柳司の言葉がまだ拓郎の中で響いている。……ありがとう、浅沼さん。俺も、頑張るよ。
思いがけない激励に拓郎はふっと笑うと、くるりと店に向き直る。―――出来るだけ準備はしてきた。彼女の笑顔のために、いざ!
拓郎はアウトレット内のたくさんの店を回った。メモにある中の物で、最終的にはどれがいいか。実物を探し、値段を見比べたり、他の色を探したり。
そして拓郎はある大きな雑貨屋に入った。彼はここでもたくさんの商品の間を行ったり来たりを繰り返す。何だか店員さんの視線が若干痛い気がするが、妥協はしたくない。
店内を真剣に見て回る拓郎の足が、あるモノの前で止まった。拓郎はそれを見つめる。
拓郎の前には
猫耳がついた桃色のニット帽
があった。拓郎はそのニット帽をじーっと見つめた。そしてスマホにある彼女の写真をじっと見て、またニット帽を見た。
(コレだ、これに決めた……!)
拓郎の頭の中で、ニット帽と彼女の姿が完全に重なり合う。桃色の猫耳ニット帽をかぶった彼女が、愛らしく頬を染め、拓郎ににこりと笑った。
「あの……! これください! ラッピングもお願いします」
拓郎は早口になりながら、自分をちらちら見ていた店員に意気込んで声を掛ける。店員は面食らいながらも頷いた。
ラッピングをすると帽子を持って行く店員の後ろ姿を追いながらも、拓郎の心の中は彼女の事でいっぱいだった。
彼女にきっと似合うはずだけど、喜んでくれるかな。クリスマスに渡す時まで、大切にしまっておかないと。……けど、本当はすぐに渡したいな。
拓郎はスマホの彼女の写真をそっと見る。
―――だって、早く君の笑顔が見たいんだ。
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グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
15人
参加キャラクター数
14人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年01月29日
参加申し込みの期限
2016年02月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年02月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
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