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【クリスマス】星ヶ丘のホーリー☆ナイト
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フルコースというから緊張したものの、終わってみれば楽しい食事のひとときだった。
「うん、やっぱりフランス料理は美味しい」
高梨彩葉は満足げな笑みを浮かべている。無論、料理が良かったこともあるが、それと同じくらい、いや、それ以上に、嬉しそうな志波拓郎をずっと見ていることができて十二分に満足なのである。彼は少しはしゃいでいて、フレンチについてたくさん彼女に質問してきて、そのたびにまるで学習漫画のマスコットキャラみたいに、驚いたり感心したり興味を深めたり、新鮮な反応を示してくれた。
「彩葉さんに……料理のこと、色々、教えてもらえて……良かった」
拓郎も満ち足りた表情で席を立つ。
――なんだか夢のような時間だな、こうやって拓郎と一緒に豪華客船で過ごせるなんて……。
夢なら夢で、せっかくだから普段できないことに挑戦しよう、ふと彩葉は思った。
そこですかさず、彼女は彼に手をさしだしたのである。
「だったら今度は、私に教えて……」
「えっ、何、を?」
「ダンス」
ちらりと彩葉は、涼やかな瞳を眼下のフロアに流す。
拓郎はその視線の先を追う。
「あ……あそこ、フリースペース?」
入ったときは緊張していて見落としていた。そこはジャズバンドの目の前で、席はなく踊ることができる空間が設けられている。すでに踊っている男女の姿を見ることができた。体を密着させているカップルがある。見つめ合っている二人も。
――クリスマス……ロマンチック……。
だったら、断るわけにはいくまい。
拓郎は首を縦に振ると襟を直した。
そして、ほんの少しためらったのち、しっかりと彩葉の手を取ったのである。
「……踊ろう」
「ダンスしたことないんだ……足を踏んじゃったらごめんね?」
「自分も、一夜漬け……こっちも、初心者……素人のエスコートで、お互い様……」
気取る必要はないのだ――今夜、そのことに拓郎は気がついた。セレブな世界であろうと、着飾っていようと、クルーズは楽しむためにある。少々不慣れだってそれを指摘して笑う人などいない。最初からこの世界に適応している人などいないのだから。
「メリークリスマス、彩葉さん」
「メリークリスマス、拓郎」
ダンスが終わったとき、思わず彩葉は、拓郎のたくましい体に軽く抱きついていた。
両手を回してみて、わかった。
拓郎の体は硬い。太陽をたっぷり受けて育った大樹の幹みたいだ。
そしてやはり大樹の幹みたいに、温かい。
驚きからか拓郎は言葉が見つからない様子だ。そんな彼の想いを補うように彩葉は告げるのである。
「夢じゃないって確認したかっただけだよ。……サンタさんがくれた素敵なクリスマスに感謝しなきゃね」
五十嵐 尚輝
は、ぼうっとしていた。
本当にそう表現するしかない。普段の白衣を脱いでスーツ姿、トレードマークの無造作ヘアも今日はなでつけられており、胸にチーフの飾りもしているが、だからといって積極的にクルーズを楽しむでもなく、チェリーの浮いたカクテルグラスを手に、軽く口を開けて立ち尽くしていた。
来なさい、とばかりに強引に、
桜栄 あずさ
理事長に連れてこられた本日の尚輝である。男性のエスコートが必要だから、とかなんとか理事長は言っていたので、これは俗に言うデートというものなのかもしれない。特に興味もなかったものの、もともとクリスマスは予定もなく断る理由もなかったので、尚輝はあずさと一緒に船に乗った。
ところが最初、尚輝と腕を組んで乗船したあずさだが、いわゆる生粋のセレブゆえ、こういう場にくるとたちまち多数の人間が彼女の周囲にはせ参じた。立食のビッフェにてその一人一人といちいち挨拶を交わし名刺をやりとりし立ち話に興じるあずさは、社交に忙しいのかたちまち尚輝のことを忘れたようになっている。
こうして彼は、放置されるに至ったのである。
カクテルグラスを手にしたのは、渡されたから。
尚輝としては本当は、濃いブラックのコーヒーのほうがいい。それも、ビーカーで淹れたものが。
いつの間にか窓の外は雪だ。
「尚輝先生」
聞き覚えのある声に尚輝は振り返る。
「ああ、御巫さん」
ほっとしたように尚輝は言う。まるで外の雪が、少女の姿をとったよう。そこに立っていたのは、白いドレスでめかし込んだ
御巫 時子
だった。
「どうして、ここに?」
「両親からチケットをもらったので……」
先生を追って来たんです、という言葉を時子は飲み込んでいる。
尚輝にクリスマスの予定はないと、彼女は彼自身の口から聞いていた。ところが時子が誘おうと思っていた矢先、イブの夜に尚輝は、理事長の供をしてクリスマス・ディナークルーズに乗ることになったと噂に聞いた。
それを知ったとき、時子は一瞬目の前が真っ暗になったものだが、捨てる神あれば拾う神ありという、タイミング良くまさにその船の乗船チケットを両親がプレゼントしてくれたので、こうしてドレスを着て、エンプレス・ホールで彼の姿を探したのだった。
尚輝には何気ない様子に見えただろうが、実際、彼に声をかけるのには勇気がいった。
それは、ブランドスーツを着て髪を整えた彼が、日頃と違って見えたせいもある。(なおスーツは、あずさに着させられたものだ)
尚輝を連れ出したあずさの存在を意識してしまったせいもあった。いつも派手目な彼女が、今夜は『夜の女帝号』の名にふさわしいゴージャスな服装に身を包んでいたことも、我が身と比較して時子をためらわせた。
しかしよく見ると、そのあずさは尚輝をそっちのけで社交活動に没入している。そうして、尚輝だけが花屋の店裏にひっそり咲く一輪のヒナギクのよう取り残されているのだった。
それでもなお逡巡の後、ようやく時子は彼に声をかけたのである。
尚輝は時子を見て自然と微笑んでいる。
時子もまた、顔をほころばせていた。
「尚輝先生、隣いいですか……?」
「それよりも、良かったらスター・デッキに行きませんか?」
外の空気が吸いたくなって、という尚輝の呼びかけに、時子がうなずいたのは言うまでもない。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
62人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年02月09日
参加申し込みの期限
2016年02月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年02月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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