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○狼を探して
ロシィとちかは、いつの間にかスキー場のコースをはずれ山に入っていた。
「あっ!……ちがった」
遠くに黒っぽい何かを見つけては声を上げていたが、どれも見間違いだったり別の生物だったりした。
そのうちに雪で視界が悪くなってきた。頬に冷たい雪が飛んで当たる。
「さむ、いたっ」
震えあがるちかの声に、ロシィはポツリと言った。
「ふぶきだぞ……」
「ふぶきてなんや? こんなんテレビで見たことあるわ、雪女でてくるかしれんな」
「もうすぐ集合時間……ふぅ。いっぱいさがしたけどおおかみ見つからなかった」
ロシィはしょんぼりする。とはいえ、
「でもかんたんにはあえないからよいのだ! そうおもう!」
まだまだめげていない。
「ちかつかれてもたわ。さむいし足つめとうなってきた」
最初はにぎやかだったちかは、すっかりおとなしくなってしまった。
「たこやきもひえてもうてテンションだだオチや。なんでもええし出てきてくれへんかなー」
「あ……みち、どこだ?」
無感情にロシィがつぶやく。
足跡をたどって帰れば大丈夫と思っていたのに、吹雪で足跡は白く埋まってしまっていた。
「え、ちから迷子なん? こんな広いとこで迷子てあほやな。どないしょか?」
ちかの口調は明るいが、初めてのスキーでけっこう疲れている。
(ロシィはまだ歩けるけど、ちかはだいじょうぶなのか)
とロシィは思う。
(おおかみに会えなくても、こっそりやりたいことがある!)
「とりあえず穴ほるし、まっとき。風つめたすぎるわ」
樹の陰に、少しだけ土が見える部分を見つけ、ちかはろっこん『螺旋』を発動させた。
ちかの両手がドリルに変化する。
ちかはドリルで雪に穴を掘り始めた。
途中で「がるるー!」という声を聞いたような気がしたが。掘り続けた。
しばらくすると、子供二人が風をよけられる大きさの穴ができた。
「よっしゃここでたえとこか。そのうち誰かさがしきてくれるやろ」
笑ってロシィのほうを振り返ったちかだが。
「ロシィ? どこいったん?」
ロシィがいない。
吹雪と言ってもそこまで視界が悪いわけではないのだが、ロシィの姿が消えているのだ。
「なんや……トイレでもいったんかいな。って、さむいわ、おおかみでもくまでもええしもふもふ来てくれへんかなー?」
不安をごまかそうと、あえてちかはいつもの調子を崩さない。
雪上に目をこらすと足跡があった。それを視線で追うと……
「あ、あれなんや」
雪の上を、転がったり跳ね回ったり。頭から雪に突っ込んだりする白い姿。
そこにいたのは狼犬(ウルフドッグ)だった。
ろっこん『碧き瞳のヴルチャーク』を使ったロシィの姿だ。
「がるるー?(雪山の狼ってこんな気分?)」
うなりながら、ロシィはちかに尻尾を振ってみせる。
「しっぽふっとる? ちょっとこわいけど……おそってくるわけやなさそうやな」
「あおーん!(なんだか楽しい!)」
ロシィは思わず遠吠えした。
いつの間にか雪は止んでいた。
風の匂いがロシィの鋭敏になった鼻をくすぐる。
山の匂いとそうでない匂い……人里の匂いははっきり区別がついた。
ロシィはちかにすりより、こっちへおいで、と首を動かしてみせた。
「もしかして道教えてくれるん? けどロシィが」
ちかはあたりを見回してロシィを探そうとする。
ロシィはちょっと考えて、狼になる前に脱いだ帽子をくわえて見せ、歩き出した。
「ロシィの帽子や! もしかしてロシィ、そっちにいるん?」
「がるるー」
ロシィは首を縦に振って見せた。
「話わかるん? ほなついてってみよか……なあ、もふもふしてええ?
安心したちかはロシィにすがりついてもふもふした後、ロシィについて歩き出した。
その時、風に乗ってロシィの耳にほんのかすかに聞こえる声があった。
「アオーン」
(おおかみ!?)
ロシィが返事をしようと考えたとき、下のほうからもっとはっきりと人の声が聞こえた。
「ロシィちゃーん! ちかちゃーん!」
「ここやー! ここにおるでー! 助けが来たで!」
ちかは大きな声を上げ、声のするほうを向いて飛び跳ねながら手を振っている。
「かえらなきゃだぞ」
その間にロシィは人間の姿に戻っていた。
みんなを心配させるわけにはいかない。
「ロシィ、どこにいたんや? 心配したで」
ちかがすがりついてきた。
「大丈夫か! 犬の声がしたから、野犬に襲われたんじゃないかと心配したぞ」
先生の言葉に、焦りつつロシィは答える。
「狼いたのか? ロ、ロシィもあいたかったぞ!」
「おおきにな、だいじょうぶや。おかげで助かったわ。最初はちょっと怖かったけどもうそんなことあれへん」
毛布に包まれてちかもそう言った。
遠くから聞こえたあの声は、犬だったのだろうか。
(わからないけど、この次はたしかめたいぞ)
ロシィは無表情なまま、そう思っていた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
天村花海
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
スポーツ
動物・自然
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年01月13日
参加申し込みの期限
2016年01月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年01月20日 11時00分
参加キャラクター一覧
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