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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
- AAA000000
【冬季球技大会】熱血バトル！ 雪合戦！（黒猫組サイド）
●最終決戦
残り五分。その局面に立ち、虎治は叫んだ。
「オラァ！ やるぞてめーらあぁぁ！」
やる気がない、と思わせておいて、結構熱い男である。
敵を威嚇し、味方を鼓舞する叫び。
「あまり隠れていても意味がないものね！」
エヴァも、ねむるのいるKの雪だるまの付近へと駆け出した。
このまま黒猫陣営を開けておくのはマズイと判断したナタリアは、自らが壁となるために自陣へ戻る。
突入してきたエヴァの前に、ナタリアが躍り出た。エヴァに雪玉を投げつける。招き猫のポーズで静止し、エヴァは表情を変えずにあたりの状況を読んだ。――まずい。やたらと強いのがこちらに集結している……。
一瞬の間の後、すぐ傍に居るねむるがナタリアに雪玉を投げつける。招き猫のポーズで静止したナタリアを壁にして、修はねむるに雪玉を投げつけた。 ――この二人を進軍させると、厄介なことになるのは目に見えている。
二人同時に招き猫になら無いように気を付けていた二人だったが、連携して畳み掛けられては為す術もなく、その場であえなく猫のポーズに。しかたない。この後の無敵時間にかけるしかない。
「はい……八神君……」
雪月が、つくった雪玉を修のもとに運ぶ。
「ありがとう！」
急いで、雪玉を両手に持つ修。次のターゲットは……。
そうこうしている間にも、白猫陣営で暴れまわる者続出。
「そちらの雪玉を失敬～！」
Dの雪だるまの裏に積んである雪玉を奪い、蛇那伊はDの的目がけて雪玉をぶんなげる。
「ちょっと、それは……！」
レナートはさせない、とばかりに雪玉を蛇那伊に放り投げた。
べしゃり。
「冷たいじゃないの～！」
蛇那伊は思いっきり海パンのお尻に雪玉を喰らって悶えている。
それでも、タイミングが良かったのか運が良かったのか、Dの的は落とせたようだ。
エヴァの招き猫ポーズが解除される。ねむるとともにLの的に狙いを定めて雪玉を投げ始めた。――無敵時間だ。応戦する黒猫組は、飛んでくる雪玉に自分の雪玉をあてて軌道を逸らしたり、自らが前に出て行って的を守るしかない。確実な方、となるとやはり。
「だぁぁぁっ！ つめてぇぇええ！」
璃音がLの雪だるまの前で猫のポーズをとる。それなりに、邪魔。けれど、身長で妨害するとまではいかず、雪玉はどんどん飛んでくる。流れ弾が当たれば相手にペナルティが及ぶはずだ。その機会を、じっと待った。
ばすん、と音を立てて招き猫中の璃音に雪玉が当たる。審判の笛が鳴った。
「エヴァ選手の雪玉が当たりました、ペナルティです！」
混戦状態でよく見切ったものだとむしろ審判を褒めてやりたい気もするが、エヴァは仕方なしに招き猫のポーズをとる。
どうやら、審判の笛が鳴ると同時ぐらいに、Lの的も撃ち抜かれたようで、そこは既に戦場ではなくなっていた。けれど、招き猫のポーズをとるエヴァに、無敵状態の璃音。そして、今しがた招き猫のポーズを解除されたナタリア。
これが何を意味するかと言うと。
（私は止まっても構わないですからね）
エヴァの前に進み出るナタリア。そして、ビブスをめくって確認した。
「……ありましたね」
みつけた隠し的に、雪玉を軽くぶつける。
「くっ……」
エヴァは最後の最後で取られたか、と歯を食いしばった。
残り3分、残る的の数は互角。
各々が各々の狙いに向けて走り出す。
「やられっぱなしじゃ私らしくないじゃない？」
先ほどまでずっと後方で雪玉を作っていた圭花が前線に躍り出て、敵陣へと切り込む。Rの的を狙うサキリの後ろについて、彼を援護するようにサキリを狙う黒猫組の選手と対峙した。
白猫組陣営とて同じだ。切り込んで来ようとする。刀達を止めるため、陣営にのこった選手たちは彼を囲んで的を狙わせないように立ち回る。
「あっしを忘れちゃいないかぃ？」
雪の中から飛び出てくる瓢。ムキムキの招き猫ポーズを決める蛇那伊。
混戦も混戦。カオスフィールドとはこのことである。
どの的も落ちないのだが、あちこちで招き猫多発、ゆきまみれ上等、転ぶ者あり。
「んー、これぞ雪合戦ね」
理事長はなんかのんきな事を言っている。
残り30秒。審判が唇にホイッスルを持って行く。
その時、白猫組のメンバーが必死に放っていた雪玉が、ついにRの雪だるまを崩壊させた。ごしゃぁ、と豪快な音を立てたので、白猫組から歓声が上がる。
「伊達に……射撃部じゃないさ！」
一か八かだ。このままだと白猫の勝ちになってしまう！
修の手から、雪玉が飛んだ。Cの前には壁がある。これを狙うのは得策ではない。
――遠いが、Eか？ ぐんぐんと飛距離を伸ばす雪玉。
残り五分。その局面に立ち、虎治は叫んだ。
「オラァ！ やるぞてめーらあぁぁ！」
やる気がない、と思わせておいて、結構熱い男である。
敵を威嚇し、味方を鼓舞する叫び。
「あまり隠れていても意味がないものね！」
エヴァも、ねむるのいるKの雪だるまの付近へと駆け出した。
このまま黒猫陣営を開けておくのはマズイと判断したナタリアは、自らが壁となるために自陣へ戻る。
突入してきたエヴァの前に、ナタリアが躍り出た。エヴァに雪玉を投げつける。招き猫のポーズで静止し、エヴァは表情を変えずにあたりの状況を読んだ。――まずい。やたらと強いのがこちらに集結している……。
一瞬の間の後、すぐ傍に居るねむるがナタリアに雪玉を投げつける。招き猫のポーズで静止したナタリアを壁にして、修はねむるに雪玉を投げつけた。 ――この二人を進軍させると、厄介なことになるのは目に見えている。
二人同時に招き猫になら無いように気を付けていた二人だったが、連携して畳み掛けられては為す術もなく、その場であえなく猫のポーズに。しかたない。この後の無敵時間にかけるしかない。
「はい……八神君……」
雪月が、つくった雪玉を修のもとに運ぶ。
「ありがとう！」
急いで、雪玉を両手に持つ修。次のターゲットは……。
そうこうしている間にも、白猫陣営で暴れまわる者続出。
「そちらの雪玉を失敬～！」
Dの雪だるまの裏に積んである雪玉を奪い、蛇那伊はDの的目がけて雪玉をぶんなげる。
「ちょっと、それは……！」
レナートはさせない、とばかりに雪玉を蛇那伊に放り投げた。
べしゃり。
「冷たいじゃないの～！」
蛇那伊は思いっきり海パンのお尻に雪玉を喰らって悶えている。
それでも、タイミングが良かったのか運が良かったのか、Dの的は落とせたようだ。
エヴァの招き猫ポーズが解除される。ねむるとともにLの的に狙いを定めて雪玉を投げ始めた。――無敵時間だ。応戦する黒猫組は、飛んでくる雪玉に自分の雪玉をあてて軌道を逸らしたり、自らが前に出て行って的を守るしかない。確実な方、となるとやはり。
「だぁぁぁっ！ つめてぇぇええ！」
璃音がLの雪だるまの前で猫のポーズをとる。それなりに、邪魔。けれど、身長で妨害するとまではいかず、雪玉はどんどん飛んでくる。流れ弾が当たれば相手にペナルティが及ぶはずだ。その機会を、じっと待った。
ばすん、と音を立てて招き猫中の璃音に雪玉が当たる。審判の笛が鳴った。
「エヴァ選手の雪玉が当たりました、ペナルティです！」
混戦状態でよく見切ったものだとむしろ審判を褒めてやりたい気もするが、エヴァは仕方なしに招き猫のポーズをとる。
どうやら、審判の笛が鳴ると同時ぐらいに、Lの的も撃ち抜かれたようで、そこは既に戦場ではなくなっていた。けれど、招き猫のポーズをとるエヴァに、無敵状態の璃音。そして、今しがた招き猫のポーズを解除されたナタリア。
これが何を意味するかと言うと。
（私は止まっても構わないですからね）
エヴァの前に進み出るナタリア。そして、ビブスをめくって確認した。
「……ありましたね」
みつけた隠し的に、雪玉を軽くぶつける。
「くっ……」
エヴァは最後の最後で取られたか、と歯を食いしばった。
残り3分、残る的の数は互角。
各々が各々の狙いに向けて走り出す。
「やられっぱなしじゃ私らしくないじゃない？」
先ほどまでずっと後方で雪玉を作っていた圭花が前線に躍り出て、敵陣へと切り込む。Rの的を狙うサキリの後ろについて、彼を援護するようにサキリを狙う黒猫組の選手と対峙した。
白猫組陣営とて同じだ。切り込んで来ようとする。刀達を止めるため、陣営にのこった選手たちは彼を囲んで的を狙わせないように立ち回る。
「あっしを忘れちゃいないかぃ？」
雪の中から飛び出てくる瓢。ムキムキの招き猫ポーズを決める蛇那伊。
混戦も混戦。カオスフィールドとはこのことである。
どの的も落ちないのだが、あちこちで招き猫多発、ゆきまみれ上等、転ぶ者あり。
「んー、これぞ雪合戦ね」
理事長はなんかのんきな事を言っている。
残り30秒。審判が唇にホイッスルを持って行く。
その時、白猫組のメンバーが必死に放っていた雪玉が、ついにRの雪だるまを崩壊させた。ごしゃぁ、と豪快な音を立てたので、白猫組から歓声が上がる。
「伊達に……射撃部じゃないさ！」
一か八かだ。このままだと白猫の勝ちになってしまう！
修の手から、雪玉が飛んだ。Cの前には壁がある。これを狙うのは得策ではない。
――遠いが、Eか？ ぐんぐんと飛距離を伸ばす雪玉。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2015年12月12日
- 参加申し込みの期限
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- 2015年12月19日 11時00分
- アクション投稿の期限
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- 2015年12月19日 11時00分
