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オリジナルツリーで彩れば
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櫻木 梓音
は、中学校に入って初めて出来た友人である
鉄 時尾
に誘われてキャットロードのツリーの飾りつけに訪れていた。
友達とおでかけなんてほとんどしたことがない彼女にとってはわくわく……というよりもドキドキ、緊張の方が強いけれど、傍らで微笑む時尾の柔らかな表情を見ていると、ほっと心が落ち着いてくるのがわかる。
ツリーの前に着くと、梓音は時尾がもってきた大きなバッグを覗き込みながら尋ねた。
「どんな飾りを持っていらしたんですの?」
「オーナメントのセットと、猫に……サンマさんマスコット!」
たくさんのマスコットがバッグから顔を覗かせている。まぁ、と梓音は驚いて小首をかしげる。
「こんなにたくさん……!」
「全部兄さんがくれたんです」
「お兄様が?」
こんなにファンシーなマスコットを持っているなんて、なんだか意外。
「兄さんの職場のドライブインで売ってるお土産で、商品の入れ替えで廃棄処分になるからって……買い取ってわたしにくれたんです」
取り出したサンマさんのぬいぐるみをちょこちょこ、と動かしながら時尾は笑う。
「でも、数が多いし部屋に置いておくしかなくて……マスコットもツリーに飾られた方が喜ぶかなって」
にこ、と笑った時尾に、梓音も頷く。
「そうですわね、きっと綺麗に飾り付けてもらったら、マスコットたちも嬉しいですわ」
「ふふ、そうだと良いんですけど……櫻木さんはどんな飾りを?」
梓音は自分のバッグから品の良い花を取り出す。
「家にあったオーナメントを持ってきましたの。あとはうちの庭で育てた花をプリザーブドフラワーにして、飾り用の紐をつけて持ってきましたわ」
「わぁ、お花! 素敵……おうちのお庭で育てたお花なんですね」
きっと、売っている物よりも愛着がわいて良いですね、という時尾に、梓音は擽ったそうに頷く。
「もみのきに咲く花も素敵だと思いません?」
「きっと綺麗ですよ! お花、ご自分で育てるんですか?」
「私、園芸が好きなんですの。でも、虫は苦手なのですけれどもね……」
「そっか……どうしても虫はついちゃいますもんね~」
二人は和気藹々と話しながらツリーにオーナメントを飾り付けていく。
緑色のツリーに彩りを添えていく梓音のプリザーブドフラワー、そんな花畑の中に楽しそうにぶら下がる小さな猫、サンマさん、ゆる~いキャラクターもののマスコットたち。
「こうやってツリーの飾りつけをするのって新鮮ですね。わたしの住んでいた家は、田舎で昔気質だったからあまり西洋のイベントに馴染みがなくて」
「まぁ、そうなんですの?」
時尾は、頷く。飾りつけをすることは無かったのだけれど……。
「盛大なお祝いはしなかったけど……ちょっと豪華な食事をしたり、兄さんが夜にクリスマスプレゼントをくれたりはして、少し嬉しい日でした」
思い出すと、ほっこりと胸が温かくなる。その話を聞いて、梓音もふわりと胸の奥が温かくなるのを感じた。そして、自分のクリスマスを思い出す。
「うちでは毎年、クリスマスパーティを開きますの」
「わぁ! パーティ!」
響きが素敵すぎて、時尾はぱあっと顔を晴れさせる。
「お父様の知り合いやお兄さまたちのお友達もいらっしゃるのですけれど」
そこまで話して、梓音は一度言葉を詰まらせる。そして、少し切なげな顔を見せた。
「私は……小学生の頃に一度お友達を呼んで以来、誰も呼ばなくなりましたわ」
それは、パーティーに呼んだ子供たちが自分の友だちとしてではなく、料理や配られるプレゼント目当てという事に気付いてしまったから。『本当の友達』としてではなく、物目当てで来ているんだ、と思った瞬間、幼心はどれだけ痛んだだろう。
全てを語らなかった梓音だが、時尾はその表情で、且つ、彼女がお嬢様であることを加味してなんとなく察した。
「……」
言葉を失い、同じ切なさを共有する時尾に、梓音は慌てて切り出す。
「でも、その……あの、今年は違いますの」
ツリーの上の猫が、ゆれた。
「もし、ご都合がよろしければ、鉄さんもいらっしゃいませんか? ぜひ、お兄様もご一緒に……」
梓音の顔がツリーの飾りの愛らしいプレゼントボックスと同じ赤色に染まる。
湯気でも出るんじゃないかと言う勢いで、緊張に手を震えさせながら、それでも勇気を振り絞っての誘い。
「えっ、パーティーですか!?」
時尾はがばりと顔を上げ、話題に食いつく。
「ぁ、ご都合が悪ければ無理にとは……」
梓音がおずおずと口にする言葉に、時尾はぶんぶんと首を横に振った。
「いえ!」
「来て、くださいますの?」
「はい、もちろん、わたしでよろしければ……! 兄さんも連れてきますね、絶対!」
梓音は照れくさそうに、心底嬉しそうに頷く。
「今年のクリスマスの予定はまだ決まってなかったんですけど、寝子島にいるから今までとは違ったものになりそうだなぁとは思っていて……誘って頂けて、嬉しいです!」
時尾の屈託のない笑顔が、『誘ってくれてありがとう』という思いを如実に伝えている。
それは、過去にパーティーに訪れた子供たちとは違う、心から『友人に招かれた』という事実への喜び。
帰り際に、梓音がふわりと笑った。出来上がったツリーの花畑の中のマスコットたちが、二人の友情を優しく見守ってくれている。
「今日は私なんかを誘ってくださって、ありがとう。とても、楽しかったわ」
「ううん、こちらこそ、来ていただけてすごくうれしかった。とても、楽しかったですよ!」
パーティーにも誘って頂いちゃったし、と付け足し、時尾はそちらも楽しみですね、と笑う。けれど、それ以上に『梓音に』誘ってもらえたことがすごく、すごくうれしい。
――なんだか恥ずかしいから、それはそっと胸の内に秘めるけれど……。
もう、緩み切った笑顔で伝わってしまっているだろうか?
木野 聖華
はわしわしと頭を片手で掻きながら眉を寄せた。
美容室のガラス張りの窓全面にスプレーアートをしてほしいと頼まれたのだが、いかんせんアートじゃない芸術科(自称)の彼女にとっては厳しいものだった。
「誰かスノースプレー使える奴……」
考え込んで出てきたのは、仲の良い後輩の顔だった。
(そうだ、ヘッジホッグ)
スマホの電話帳を探してみる……が、番号がない。
(どーやって連絡取るんだよ、ガッデーム!)
叫びたい気持ちを抑えながら百面相していると、通りの向こうに探し求めていた人物を発見した。
「よ、ヘッジホッグ」
ツリーの喧騒を他所に、ロールボストン下げてぼけーっとした顔で歩いている
針ヶ谷 夕市
を襲撃。
「んー?」
「ちとこっち」
声をかけるなり腕を掴み、ずるずると引っ張っていく。
「うぇっ!? センパイ!? ちょなな何!?」
抵抗する間もなく、連行されていく夕市。たどり着いたのは、一件の美容室だった。
「ここのショーウインドウ全面に飾り付けしてほしいって言われたんだけどさ。自分、アートじゃない芸術科だから困ってたんだ」
無理やり連れてこられたものの、夕市は『キャンバス』を見せられれば突然じぃっと凝視して暫く動かなくなる。――血が騒ぐ。
しばらくそうやっていたが、突如としてロールボストンに手を突っ込み、カラースプレーを取り出そうとした。
「って話を最後まで聞けぇ!」
彼が取り出そうとしたカラースプレーの缶を奪い、聖華は思いっきり夕市の頭にぶつける。すこーん! と小気味いい音があたりに響いた。
「っでぇ!? 先輩何すんだよー……あたた」
たんこぶになりそうな頭を擦りながら夕市はスプレー缶を拾う。
「ヘッジホッグのスプレーじゃ落とせなくなっちまうだろ? だから今日使うのはこっちだ、スノースプレー。近頃は雪の白色だけじゃなくていろんな色があ……」
るんだよ。と言おうとした聖華の手にあるスノースプレーをひょいと奪い、夕市は早速『キャンバス』に向かって描き始めた。
こうなるともう、彼にはなにも聞こえない。
(指示が出たら手伝うとすっかな)
聖華は、ふらりとネコンビへ食料調達へと向かった。
一心不乱に描き続ける夕市。ややしばらくすると、そのガラス窓には一面に広がる雪景色が生まれた。次は、脚立で高所へ……。トナカイの引くソリに乗るサンタを迫力あるタッチで描き上げようと、スプレー缶を手に取る。
「よーヘッジホッグ、休憩しねぇか?」
聖華の声に、夕市は振り返り叫んだ。
「赤! 赤が足りない! サンタの赤!」
「ん? 赤のスノースプレー? わかった」
とはいっても、大分高いところにいる。投げて渡せる高さでもないし、聖華は脚立を上ることにした。
「ホラ、これで描けるだろ?」
「ん」
缶を受け取ると、礼も言わずに再びキャンバスへ向かう。そして、先刻と同じように作業に没頭し一気に描上げてしまった。
「おー、できたでき……た……」
完成し、さあ下に降りようかと言うところで聖華は気付く。
(……うわ、結構高ぇ……ヤベ……降りらんねぇ……)
傍らではすがすがしい顔で息をつく夕市。
「よしっ、降りよう……か……?」
服の裾に違和を感じる。夕市が自分の上着に伝わる振動を辿ると、そこには震えている聖華がいた。
「先輩……?」
「い、一緒に降りてくれ、頼む……」
情けなく涙目になりながら震える聖華に、あっけらかんとした口調で夕市は手を差し出した。
「いいけど……一緒に……? えーと、じゃあ、オレが先に降りて下からサポートするから、ゆっくり降りてきて」
するするっと脚立を降りると、脚立の足の部分を支えながら指示を飛ばす。
「右足まずゆっくり降ろしてみて。うん、そう、そんな感じ。下は見ないで、手のとこ見てるといいと思う。うんうん、良い感じ」
そうやって一番下の段まで付くと、夕市は聖華の手を取る。
「降りれた。もう大丈夫」
「あ、ありがと……」
はぁーと息を深くつき、先程まで上がっていた場所を見る。
巨大なガラス一面に描かれた、夕市のアート。自分が描いたわけではないのに、なぜか達成感を感じる。
「……ヘッジホッグ、休憩するぞ。ねこーひー牛乳、あるんだぜ」
下に置いていたビニール袋を、指さす。
「わ。いただきま~す」
二人でコーヒーを飲みながら、完成したばかりのクリスマスアートを見上げる。
美容室の店主からたくさんの賛辞をもらって、これから来るクリスマスに思いを馳せながら二人は帰路に付くのであった。
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担当ゲームマスター
寿ゆかり
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
5人まで
シナリオジャンル
日常
オールジャンル
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年11月15日
参加申し込みの期限
2015年11月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年11月22日 11時00分
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