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オリジナルツリーで彩れば
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自分の背丈ほどのツリーの元に、ガラガラとキャリーケースを引きずってやってきたのは、
リリアネット・リリアチカ
。そこへ、同じツリーの飾りつけの為に訪れた
黒谷 エスター
は小さく首を傾げた。
「赤ずきんちゃん……?」
頭巾つきのケープにワンピース、ブーツを身に着けたリリアネットはまるで赤ずきん。けれど、彼女は陽気に笑って訂正する。
「赤頭巾ちゃんかと思った? 残念サンタさんアレンジです!」
「サンタさんだったんですね」
くす、と笑う。
「私、リリアネット・リリアーチカ。リリって呼んでくれるとうれしいわーねー」
よろしくねぇ、とふわふわした口調で自己紹介するリリアネットに、エスターは会釈を返す。
「黒谷エスターです。今日はよろしく」
そして、リリアネットはツリーの前に立ち、うーんと考え込んだ。
「さて、どんな感じにしようかしらねぇ~」
「大人な感じにするなら、オーナメントや色を統一するとそれっぽく見えるかな」
エレガント&シックに決めたい、と考えたエスターは持ってきたオーナメントを取り出してリリアネットに見せる。
「可愛いオーナメントを色々とつけるのも楽しいけど、あえて色味を揃えたボール型とリボンだけにするとか?」
落ち着いた赤色のリボンと、金色の模様が入った赤いボール。落ち着いたイメージだけど地味にはならず、キラキラと美しく静かに光っている。
「うん~、綺麗ね~、じゃあ、私は……」
ごそごそ、とリリアネットはキャリーケースの中をあさる。決して中身が露出しないように、半開きにして手を突っ込んで何かをまさぐっている……。
「~♪」
鼻歌交じりに取り出したのは、こぶし大のドロップ型のルビーとエメラルド。
「本物、ではないですよね」
あまりにも美しいので、一瞬本物かと思ってしまうほどだ。
「あはは、勿論フェイクよ! 多分ガラスに色塗ってあるんじゃない? よくわかんないけど」
そして、彼女はその『よくわかんない』ものを手に取り、木にぶら下げてみる。
「もみの木の緑にジュエリーの緑、それから赤と金を添える……良い感じなんじゃないかな」
エスターがリボンを飾り付けながら呟いた。
二人でバランスを見ながら、持ち寄ったオーナメントを飾り付けていく。
リリアネットは夜にライトアップされてきらきらとツリーが輝く様を想像し、満足げに頷いた。
でも、少し金のきらめきが足りない。そう思い、もう一度キャリーケースの中に手を突っ込む。
そして引っ張り出したのは、金の鎖だった。
「わ、それ、綺麗」
エスターは、リリアネットと協力しながら鎖を飾り付ける。そして、少し遠くから見ても装飾が均等になされていることを確認して腕で大きく丸を作った。
「ばっちりですね」
「うん~いいかんじよね」
「それにしてもあの金の鎖、すごく光るなぁ……」
エスターがツリーを見つめる。
「あ、これは確か本物の金のネックレスだったかな?」
リリアネットの爆弾発言。
どうしてそんなものがキャリーケースにはいってるの!? という疑問は、口から飛び出ることなく封じられた。
きっと、ライトアップされたらボールとフェイクジュエリーに光が乱反射して美しいだろう。エスターは帰り道ぽつりとつぶやく。
「クリスマスが楽しみ、だね」
鳳翔 皐月
は、何か思うところがあるのか1人で黙々とツリーの飾りつけをする。元芸術科OGの血が騒ぐと言うか、本能的に動けると言うか。
落ち着いた色味でまとめるため、彼女は青色系の電飾を持ってきた。クールな印象を与えるため、淡い青色がふわっと光るタイプの電飾を緩く巻きつけてゆく。バランスをしっかりと確認し、次は……。
(黄金系は避けて落ち着いて見える色合いのものっと)
紺色や銀、透明のボールをぶら下げていく。
(天辺の飾りは悩むところだがワンポイントで銀の星にするか)
あくまでも、派手になら無いように。けれど、寂しい印象になら無いように、銀色の鐘がついたチェーンをぐるりと巻きつけていく。
一通り飾りつけを終え、皐月はふぅと一息ついた。
「ま、こんなもんか」
出来上がったツリーを見つめ、ぼんやりと思う。
こうして色々やってると美大を目指していたことを思い出すのだ。
(あの頃は……付き合ってた奴も今とは違うんだもんな、そういや)
ふ、と小さく笑って見つめるツリーの星は、優しく光っていた。
(結局夢は諦めちまったけど、あの頃も楽しかったな)
がむしゃらに夢を求めるって言うのも、なかなか。
昔のクリスマスはどんなだっけか。
記憶を、手繰る。
そして、寒さに白くなる息を吐き出し彼女は薄く微笑んだ。
(けど、まあ……あいつなら、今までよりも楽しいクリスマスにしてくれるだろうから、良いか)
『あいつ』……今年、共にいる人はきっと楽しいクリスマスを運んでくれるはずだ。
無論、そのための協力はしないでもない、けど。
そして、皐月はスッと立ち上がる。
向かう先は、他のツリーを飾り付けている人々の所だった。
旅鴉 月詠
は、芸術科として立ち上がらねばならぬと踏んだ。
もう、これはやるしかないのだ。
自分だけの、オリジナルツリーを。つくるしか。
彼女がモミの木を舞台にして作り上げるのは……『サンゴ礁』
木の全体には雪をイメージした白色電飾と銀ボールを飾る。
もちろん、木の装飾だけではない。
植木鉢の中にはアコヤガイと真珠、テーブル珊瑚、カクレクマノミがひしめいている。
木には赤、青、黄、紫の色とりどりの枝珊瑚を飾り付けていく。
――もう完全にここだけ夏。
そのサンゴ礁の中にかくれんぼするように海水の熱帯魚を色とりどり散りばめてゆく。群れになるように小さな魚を配置し、他の飾りに隠れるようにウミガメを紛れ込ませる。
そんな様子を見ていた皐月はギョッと目を剥く。
「……さかな?」
「そう、さかな……」
月詠はポケットから星を取り出す。皐月は『ああ、星を飾るんだな』と思って少し安心した。が、それもつかの間。
よくよく見ると月詠がツリーのてっぺんにぶっ刺したのはヒトデであった。
「ヒトデ」
「ヒトデ」
「もーちょい、このウミガメ右にずらしてみたらどうだ?」
「え?」
「これでも寝子高の芸術科OGで美大志望だったんだぜ?」
ニッと笑う皐月に月詠は緩く首を横に振る。
「これはこれで、良いのだ」
なんやかんや、自分も芸術科である事を明かすと、皐月も納得したようにちいさくうなずく。
「こっちも頼むよ」
すぐ近くの魚屋から声がかかった。
頼まれたのは、端の方に飾るツリー。
「わかった」
月詠は頷く。
ミニツリーに、青色電飾を巻きつけていく。そこに長いながいリュウグウノツカイを頭が下になるように巻きつけていく。何故顔を下にしたかと言うと、顎がクワッとしていてちょっと怖い(変な)顔なので目立たないようにするためである。というかどこからその装飾もってきた。あ、自分で作ったんですね。わかります。
サンマやマグロの他、タイやヒラメやフグ等で飾りつけ彩りよく。……よく見ると一匹だけサンマさんが混ざってる。なんかもう既に竜宮城状態。
植木鉢には沈没船と宝箱。
カオス。アクアリウムと、それから、カオス。
そして――てっぺんに刺すのはやっぱりヒトデ。
「おう、お姉ちゃん良いのが出来たよ! ありがとな!」
魚屋の大将は何故かゴキゲンである。
皐月は傍らで小さく首を傾げた。
「なんでアクアリウム?」
「や、無難なものは皆が作ってくれるだろうから変わり種をね。ファイバーなら白色もあるし光るから簡単なのだがツリーといえばモミの木……で、何か変わったものをと思って」
こうなった。
そして、月詠は満足そうに笑い、踵を返す。次に頼まれている雑貨屋の飾りつけへ向かうのだという。
「次もなんか奇抜なのにするのか?」
皐月が笑いかけると、月詠は小さく首を横に振って笑った。
「安心してくれ、さすがにそこは店の意向に沿うさ。色紙を組み合わせてサンタやトナカイ等複雑な貼り飾りを作っていくよ」
桜 月
は、オリジナルのクリスマスツリーを作れると聞いて、期待を胸にツリーの前に立った。
(クリスマスは夜の物語だし、月夜をイメージしたツリーにしよう)
初めからそのように想定していた彼女は、夜をイメージして黒っぽいツリーを希望していた。希望通りの深い深い緑色のモミの木を提供され、月はそのツリーを夜空に見立てはじめる。電飾の大きさは小さめのものにして星に、そして、本来てっぺんには星を飾る人が多いだろうに、彼女は大きめの月をツリーの一番上に飾った。
満月や半月だと分かりづらいため、木のてっぺんに輝く月は、三日月。
そして、クリスマスらしさを出す為に綿を雪に見立ててツリーに飾り付けてゆく。そこで、はたと彼女は気付いた。
(雲に見立てて飾り付けることもできるかな?)
雲の合間から煌めく月と星。
そして。
(プレゼントの袋を担いだサンタクロースとソリを引くトナカイの飾りを一つ付けよう)
美しく幻想的なクリスマスの夜が、ツリーに浮かび上がる。
ここまでは普通のツリーの飾り付け。
ここからが彼女の本領発揮かもしれない。
――服飾デザイナーの卵としてツリーに着せる服をデザインしよう。
思い立ってからは早かった。
(色々な角度から見られるから、どこから見られても大丈夫なようデザインしよう)
月明かりに青く染まる夜空をイメージした布を大きめの菱形に切り、ツリーの四方に等間隔で飾り付けてゆく。ドレープになった布が、優雅に揺れた。
三日月の飾りに近い上の方を明るく、下に行くほど暗い色にすると、綺麗なグラデーションになる。彼女の思うとおりの、月明かりを表現した色合いになっていった。
(これでツリーが青いドレスを着ているように見えているかな?)
「へぇ、すごいな……まるで人形みたいじゃないか」
何をイメージしているか、きちんと伝わるぞ。と皐月が笑いかける。
「うん、良い感じにできた」
月は満足げにノートを広げる。そして、さらさらとこのツリーをみながら、何か描き始めた。
(お陰でいいイメージも沸いてきた)
――夜空を照らす月明かりをイメージしたドレスを作ろう。
モデルにドレスを着せたデザイン画が、見る間に出来上がってゆく。そして、月は小さく呟いた。
「今度これを着てこのツリーを見に来よう」
ツリーと並んだら、双子のようになりそうだ。
さあ、早速帰ってドレスを拵えようか。
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
5人まで
シナリオジャンル
日常
オールジャンル
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年11月15日
参加申し込みの期限
2015年11月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年11月22日 11時00分
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