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落葉の季節――男たちの秘密!
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☆登校中
登校中に災難に会ったのは利平だけではなかった。
旧市街から自転車で登校中の
山田 勘三郎
は、急に髪の毛を持っていかれる感覚に見舞われた。
「俺の髪が……!」
片手で頭に触れてその感触に驚愕する。後ろを見れば落ちていく、ヅラとしか見えない物体。
(ツルツル? なんだ、何が起こったっていうんだ? 俺の髪だよな?)
慌てて飛び降りて、後ろに落ちた髪の毛をしっかりと掴み乗せ直したが、風に煽られたらすぐにまた落ちてしまうだろう。
「……これじゃ自転車には乗れねぇ。高校まで歩くのか?! くっ……仕方ねぇ」
幸いシーサイドタウンまで来ていた。なんとか遅刻しないで済むだろう。
(誰かに見られなかったか?)
辺りを見回した勘三郎は、向こうから歩いてくる小学生の女の子に気づいた。
利発そうでかわいいその子は、なんか不思議そうにこっちを見ている。
(……やべぇ、ヅラがずれてる!)
元々自分の髪だからヅラというのも変なのだが、今となってはやっぱりヅラだ。
触れた髪がそのまま滑り落ちそうな気がした。思わず頭を抱えた勘三郎は、
「わ、待て!」
と声を上げてしまった。
(何だか今日はそわそわした感じの人が多い気がします)
小学校へ向けててくてく歩いていた
ミルカ・アハティアラ
は、前から来た高校生のお兄さんに気づいた。
黄色い帽子の下には銀のツインテ-ル。紫の瞳のミルカは、小学三年生だ。
フィンランド生まれだが、小さな頃から寝子島で育ったので日本語は堪能だ。
お兄さんは自転車に乗らずに引いて歩いている。
(歩きの友達と一緒でもなさそうですね)
ちょっと不思議に思いながらすれ違おうとしたとき、お兄さんが急に叫び声を上げた。
心配になってミルカは思わず一歩近づいた。
(だいじょうぶでしょうか?)
(マズい、女の子が怪訝そうに寄ってきた)
逃げようとして、逆に勘三郎はミルカとぶつかりそうになってしまった。
「ごめんなさい!」
自分のせいかと謝るミルカ。
(お兄さんの様子がなんだか変。もしかしてどこかぶつけてしまったのかな……)
勘三郎の頭の方に目をやると、カツラを気にする勘三郎はひどく慌てだした。
しかしミルカはカツラのことなど気づいていない。
責任感の強さはミルカの長所だが欠点でもあった。
(もしかしたら風邪でお熱とかあるのかも……今日は風も強いし寒いですし)
「だいじょうぶですか?」
お母さんがしてくれるみたいにおでこに手を当てて熱をはかろう、と背伸びして勘三郎の額に手を伸ばした。
慌てる勘三郎。
(な、なんだ、ヅラがばれてるのか? くそっ、こうなったら……)
「ち、近づくんじゃねぇ……静まれ、静まれ……俺の髪のけ……カミノケ……えーと、髪の毛に封じられたる神の化身!」
すっかり慌てた勘三郎は、咄嗟にわけのわからないことを口走る。
(うあああ……マジ恥ずかしいぜ、けど、んなこと言ってらんねぇ)
「よく分からないです……だいじょうぶ、なんでしょうか?」
元気なんだったらそれでいいんですけど、とミルカは首を傾げる。
(とっさにとはいえ中二病のフリってのは我ながら冴えてるぜ)
「ええと……俺の頭にはカンブリア期に生まれ石炭紀に封じられた古生代のカミ……えーとストロマトライトメガネウラが……その……」
しどろもどろになりつつも、勘三郎はなおも即興の怪しい台詞を続ける。
もはや中二病以上に怪しい人なのだが、ミルカはあくまで心配していた。
(いきなりだったからびっくりされたのかも? それにしても難しくてわかりません)
どん引いた隙に、と勘三郎は頭を押さえ走り出した。
「わー、遅刻遅刻!」
「あっ……」
走り去る勘三郎をあっけにとられて見送るミルカ。
「いったいなんだったのかな……?」
あくまで心配してくれているのだが。
ミルカの姿が見えなくなったところで勘三郎はようやく止まり、一息つく。
「よし、今日一日俺は中二病だ、頭に古生代の神が封印されてるって設定で通してやる-!」
(……明日の事は考えまい……今は)
そう考える勘三郎だった。
……その一日の長さを、彼は知る由もなかった。
(しかしこれ、ろっこん使ったらカラスじゃなくハゲタカになるのかな……)
試してみたくはないな、などと思う。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
天村花海
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
コメディ
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年11月12日
参加申し込みの期限
2015年11月19日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年11月19日 11時00分
参加キャラクター一覧
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