this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
にゃんころがし
<< もどる
1
2
3
4
5
所変わって、再び駄菓子屋ねこや。
「騒音って防犯ブザーのことだったんだ」
事の顛末を聞いた翡翠は、真央と空音の怪我を手当をし終え、ちらりと未だ泣き止まない女の子を見た。
その胸には『一年三組 七転樫 ゆゆり(ななころがし ゆゆり)』と書かれた名札がかかっている。
「ゆゆりちゃん? 良かったらこれ、食べる? お姉ちゃんの奢り」
翡翠は笑顔で、棒付きのチョコレート菓子を少女に差し出した。
その笑顔に安心し、ゆゆりはようやく泣き止んだ。
『どうして、ねこにマタタビをあげていたんですか?』
小淋がひらがなだけの文章を見せると、パァッと明るい笑顔になって、嬉しそうに話し始めた。
「これをあげるとね、ねこさんたちがとぉーってもきもちよさそうにするの! がっこうがえりにね、あげてるの!」
「それはいつから?」
「にゅうがくしてから!」
「最近になってエスカレートしたのには、何か理由があるのか?」
そう修が尋ねると、途端に沈んだ表情に変わる。
しばし押し黙ってから、あのね、と口を開き理由を話した。
ゆゆりは家族の喜ぶ顔が見たいと、父、母、姉にそれぞれが好きな物をプレゼントした。
すると突然、ゆゆり以外の家族が幸せそうなニコニコ笑顔で喧嘩をし始めたのだ。
しばらくして喧嘩は収まったのだが、家族はそのことをまるで覚えていない。
それから家にいるのが恐くなってしまって、17時になるまで外で猫にマタタビを与え続ける生活が始まったのだという。
「なんというか……気の毒だな」
「ね、この子にマタタビあげてみて」
円はにゃーくんを差し出して言った。ろっこんを自覚してもらおうと思っているのだ。
ゆゆりがマタタビを与えると、にゃーくんは唸り声を上げ、飼い主である円をたしたしと叩きめた。
その突然の変化に驚き混乱し、目に涙をためる。
「あのね、君は『ろっこん』っていう力を持っているんだ。君の家族も猫たちも、その力が原因で喧嘩しちゃったんだよ。だからこれからは、それの使い方に気をつけて欲しいの」
「えっと……ゆゆりは、どうきをつければいいのかな?」
「まずは発動条件を見極める必要があるね。マタタビに限らず、好物もその引き金になるようだから……」
煮干しで試してみようか、と天野は近くにいた猫を何匹か連れてきた。適宜条件を変え、ゆゆりに煮干を与えさせた。
ゆゆり相手には攻撃的にならないこと、ゆゆりの手から直接与えられた時にろっこんが発動すること、その効果は好物がなくなればすぐにきれるということが、実験からわかった。
その実験結果を元に、小淋はろっこんの使用上の注意をメモにまとめて、ゆゆりに持たせた。
それからもう一つ大事なことがあったと思い出し、こう書き足した。
『☆マタタビのあげすぎはきけん。1にち1こ!』
一段落した駄菓子屋ねこやの一角では、千歳によるお説教が始まろうとしていた。
「御剣君、逆巻君、夏神君、後木さん。あなた達、授業を休んだそうね。調査の為なのはわかるけど、風紀委員としてサボりを見過ごすわけにはいかないわ」
「ち、違うのだ、真央ちゃんの全ては猫のためにあるのであって、決してサボったわけじゃなくて、その、あわわわわ」
言い訳を用意しておらず、あわあわする真央。
「僕は先生に許可取ったよ」
「拙者も」
「本当に?」
ほんとほんと、と天野と零は口を揃えて言う。
「でも授業を受けてないことには違いないんだから、クラスメイトにちゃんと教えてもらうのよ」
「じゃあ俺には橘が教えてくれよ」
そう刀に言われ、千歳はたじろいだ。
「えっと……じゃ、じゃあ仕方ないわね、ノート貸してあげるわ」
店先では、小淋、円、翡翠、空音、修、ゆゆりの六人がろっこんの効果が切れて大人しくなったにゃーくんとその他の猫たちと戯れていた。
相変わらず猫にわらわら群がられていながらも、緩んだ顔で煮干しを与える修に、円が言う。
「猫、可愛いよね」
「ああ。じゃなくて、ち、違、これは……そう、生物観察の一環であってだな……」
そんな様子を眺めて小淋は楽しそうに、翡翠から買った駄菓子を食べる。
びっくりさせてごめんね、と空音はゆゆりをなでなで。二人はすぐに仲良くなり、一緒に猫と遊んでいた。
楽しい時間が過ぎるのは早く、寝子島に17時を知らせる音楽が響き渡った。
「おねえちゃん、おにいちゃん、ばいばーい!」
その少女が帰ったのをきっかけに、高校生達も帰路につく。
ここのところ物騒だった旧市街、明日からは平穏無事な生活が送れるのだろう。
こうして事件は無事解決。
明日のフツウを切に願って、今日も彼らは奔走していた。
<< もどる
1
2
3
4
5
このページにイラストを設定する
あとがき
担当マスター:
敷石しじみ
ファンレターはマスターページから!
というわけで、今回の事件は無事に解決したようです。
参加してくださった皆様、ありがとうございました。
放課後からの一斉捜査でも、なんとかするつもりでガイドを書いていたのですが、欠席早退組が思ったよりも多かったですね。
おかげ様で割とのんびりとというか、スムーズに調査を進められたのではないかと思います。
しかし授業には真面目に出ましょうね!極力はね!
シナリオ内では知り得なかったであろう情報を捕捉して、NPC情報を以下に置いておきます。
七転樫 ゆゆり(ななころがし ゆゆり)
旧市街に住む、寝子島小学校一年生
ろっこん
発動条件:自分の手から直接、対象に好物を与える
能力:その対象が幸せの余韻に浸っている間、自分(ゆゆり)以外に攻撃的になる
↑ページトップに戻る
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
にゃんころがし
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
敷石しじみ
シナリオタイプ(らっポ)
イエローシナリオ(50)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
動物・自然
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年04月12日
参加申し込みの期限
2013年04月19日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年04月19日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!