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【お三夜】猫と人、二つの世界が交わる夜
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●愚痴るクローネ
「ちょっとぉー! 出しなさいよー! ムキィィィ!」
四方を鳥居に囲まれた小さな祠の中で暴れていた。
場所は、本来の森に戻った寝子島神社の裏手の、奥の奥の方。
祠には今宵限りの結界が働いているらしく、クローネの力を以ってしてもどうにも逃れることができない。
「ウホッ、ウホッ」
そこに、どうやって嗅ぎつけたのか
ミッシェル・ナイスゲイ
が現れた。
「ようやく見つけたわん」
ミッシェルはクローネのために、とお祭りで買い求めたチョコバナナやイチゴチョコ、リンゴ飴などを祠の前に捧げる。それからミッシェルは顔を近づけ、祠の中のクローネに囁きかけた。
「クローネちゃん、また反勢力にぼっこぼこにされちゃったんでしょ? ん~アタシが癒してア・ゲ・ル」
「またって何よ、またって!」
ばっさばっさと祠の中から羽ばたきの音。格子の嵌った小窓から、嘴がつんっと飛び出してくる。
「い・い・の。アタシが話を聞くわ」
ミッシェルはシェイカーと酒瓶をいくつかとり出すと、その場で、クローネお気に入りのカクテル『ピンククローネ』を作りながら、如何にもゲイバーのママらしい寛容さでクローネを宥めにかかった。
「で、どうしたのよ。猫のお祭りにイライラしちゃったの?」
「そりゃあイライラもするでしょ? だって猫よ? どうして烏じゃないのよォ」
「ああ~ん、わかるわぁ、その気持ち! どうして男じゃダメなのってアタシも何度思ったことか……」
ミッシェルは白いレースのハンカチをとり出し涙を拭う。ついでに鼻もチーンと噛む。
「でもね、聞いてクローネちゃん。熊野地方の『八咫烏神事』をはじめ、日本には各地で烏を祭る神事が有るのよ。それに、サッカー日本代表のマークも烏じゃない? よくよく考えれば、猫より烏の方が神として有名だし、日本中……いや、世界中には烏を太陽神として多くの人達が敬っているのよ。だから、寝子島という狭い範囲で考えちゃダメよん」
「そうね、そうよね~! 猫より烏はエライに決まってるわ! 猫のお祭りがなによ」
「元気出て来たじゃない。さあさ、お呑みなさいな」
ミッシェルはピンククローネを格子窓の隙間からクローネの嘴に注いでやった。
「ぷっは~~! 相変わらず美味しいわ!」
「ふふ、ありがと」
一羽の烏がまっすぐにこちらに飛んでくる。
「アラ? お迎え?」
ミッシェルはそう考えたが違っていた。
それは、クローネのことが気になり様子を見に来た
御巫 時子
であった。
『大丈夫ですか?』
烏に変身している時子は烏語で尋ねる。ミッシェルにはカァカァとしか聞こえない。
「あら~カラスさんも心配してるみたいね~。でもだめなの。祠は開かないのよ」
ミッシェルがクローネの代わりに答えてやる。
「ピンククローネ、飲む?」
カラスの時子は首を振った。ミッシェルは自分でそれを飲み干し、それから祠の方を見て言った。
「もしかして、クローネちゃんも自分が主役のお祭りを開いて欲しかったの?」
クローネは「!」と息を呑んだ。
「そうよ、それそれ! アタシもお祀りして欲しいわよ!」
「そういうことなら有志を募って鳥祭りを開いてもいいじゃなぁい?」
カラス時子は驚いてミッシェルを見る。
奇しくも時子も似たようなことを提案しようとしていたのだ。
『鳥さんのお祭りがあったら私も嬉しいです。クローネさんが主宰されてもいいと思います……』
と時子もカァカァ。
ミッシェルと時子、両方の言葉がわかるクローネは「なるほどねぇ」と唸った。
それもいいかもしれない。
猫禁止の、鳥のお祭り。
そのことを考えると僅かだが溜飲が下がる気がした。
「ねぇねぇ」
ピンククローネのお代わりを注ぎながら、ミッシェルはくねくねとしなを作る。
「アタシのお店にクローネちゃんを祭る神棚を作っても良い?」
「そりゃあ、構わないわ。そのかわり、派手にピンクで飾り付けてよぉ~?」
「オッケーよん。祀ったら、どんなご利益が有るか教えて~ん」
「ご利益?」
クローネはむーんと考え込んだ。
「そうねぇ~、すね毛が濃くなるご利益があるかも」
「イヤ~ン、ほんとに!?」
「あ~、プラシーボ効果っていうの? 神様的には言ったもん勝ちだから~」
そのとき、う、うう……と祠の影から呻き声がし、よろよろと現れたのは
骨削 瓢
と
サトウ ヒロシ
。
「ふぃ~、ひどい目にあったよい。神々の戦いはお三夜が勝ったのかね? となると今クローネはんを叩きのめせばあっしの天下に……」
スコップを振り上げる。だが、瓢のさらなる混沌製造はミッシェルによって阻まれた。
「いや~んそんなことやめてよぉ~ん!」
ミッシェルの荒々しいハグとケツアゴドリルがギリギリと瓢を締めつける。
それによってきゅううとふたたび昇天する瓢。
さらにミッシェルは肌の綺麗なヒロシにも目をつけ、
「ああ~ん、あなたの肌吸い付くわぁ~ん! お手入れは何使ってるの~ン?」
とぶっちゅぶっちゅ。
「……これが……寝子島に宿る刺激の火薬庫か……」
ヒロシは無表情に呟いたという。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
動物・自然
神話・伝説
定員
1000人
参加キャラクター数
109人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年10月31日
参加申し込みの期限
2015年11月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年11月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
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