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【お三夜】お三夜迎撃準備! と書くと過激ですが要するにですね
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今現在
篠崎 響也
の状態に、ぴったりの一言は『ふらふら』であろうか。
疲労でフラフラなのではない。風にただよう赤い風船のごとく、気の向くままにふらふらと、軽い足取りでシーサイドタウンを往くのだ。まったく予定のない本日休日、響也がこの場所を歩いているのも偶然なら、いまこうしてなんとなく、人が集まっている方角へ向かっているのも気まぐれであった。
――なんだ、ここ?
歩むうちなんだか、妙なところに迷い込んだなと響也は思った。
猫のグッズばかりある。というか主として猫の服ばかりだ。猫に着せる服じゃない。自分が着用して、猫に変身するのだ。
けれどもそう悪い気はしないのである。着ぐるみのような直球猫衣装もあるにはあるが、猫っぽさがあるだけで、普段の着用によさそうなものだって見つかる。
そのうちのひとつ、黒いパーカーを手にした響也は、すぐ隣でほぼ同じ行動を取った少年と目が合った。
まるで合わせ鏡だ。互いに同種のネコ耳パーカーを手にしたまま瞠目する。
「楢木……」
「あ、篠崎」
そう、彼こそは楢木春彦だったのである。
奇遇だな、と五月の風のように春彦は笑った。
「オマエもソレ買うのか?」
響也はパーカーに目を落として肩をすくめた。
「少し気になって」
ついでなので気になったことも問うておこう。
「ところでここ、やたら猫関係の服ばっか売られてるけど、なんかこういうの流行の兆しでもあるのか?」
「猫耳なのはイベント仕様だししょーがねぇなー」
「イベント仕様?」
あまりにピュアな表情で響也が言うので、質問それ自体よりその顔に驚いて春彦は返した。
「つか篠崎は三夜まつりの買物じゃねーの? ……もしかして、知らねぇ?」
春彦の片眉が上がった。怒っているわけではなく、戸惑っている様子だ。
「うん、知らない」
そこで春彦は、理解している範囲でお三夜まつりについて話した。
「……それで、まつりに猫の格好して参加するとなんかのお守りくれるって聞いたぜ」
「それにしても、この島は本当に祭り好きだな」
「ま、いーんじゃねーの。俺は好きだけどな」
言いながら春彦は、パーカーをピックアップしてレジに持って行く。
「っし、この服なら平気そうだし買ってくかな」
それを見ていて、響也もなんだか心が動いた。
「祭りに参加するのもいいか……」
春彦に聞かせるでもなく独言でもないような調子で言って、やはりパーカーを手にしたのである。
「せっかくだし、ピアスも欲しいな」
市橋誉は和紙を選んだ。和紙は丈夫で扱いやすいから、というのが理由だ。
「今日はちょうどいいのがあったが、和紙がなければ、古新聞でもいいだろう。新聞はアレンジ次第ではとてもおしゃれだと思う」
「そうか」
詠寛美は特に反対しない。この手のことにはまったく疎いようで、誉のいい生徒みたいに素直に従っている。
「そういえば、日本では平安時代から和紙で着物を作る文化があるらしい。江戸時代には、紙衣と呼ばれる紙の着物を俳人達などが好んで着ていたという話もある」
「よくそんなこと知ってるもんだな。けど、俺だって古新聞の良さはわかるぜ。冬場の野宿は、あれをいっぱい丸めて服に押し込むと暖けぇんだ」
「冬場の……まさか今でも?」
「バカ言うな。一応屋根のあるところに暮らしてる」
「……ならいいんだ」
言いながら改めて誉は彼女を見る。
寛美は、特殊な環境に育ったようだ。発言のふしぶしに、決して明るくない過去が顔を覗かせている。同い年の少女とは思えないほど乱暴な言葉使い、すぐ手が出る喧嘩早さ、そういったもので彼女が武装しているのは、辛い生い立ちを隠すためなのだろうか。
「というわけで着物を作ってみよう」
普段から持ち歩いているスケッチブックとペンを誉は手にした。これらは彼が『ろっこん』で用いるためのものだが、もちろん本来の使い方もできる。
「器用だな!」
寛美も思わず腰を浮かせた。
鉛筆で下書きなどしない。さらさらと一息で、誉は着物のイメージ図を描き上げてしまったのである。
「では、俺なりの紙衣を作るとするか」
羽生 碧南
はこのところ、複数の陰謀に巻き込まれていた。
いずれも首謀者はバスケ部の面々だ。
ハロウィンではバスケ部メンバーに乗せられて悪魔なバニー衣装を着させられ、寝子祭前夜祭では、ミスコン水着部門に勝手にエントリーされたうえで出場を強いられ、そうしてこのお三夜まつりにおいてもまた、魚やナマズの仮装と称して、なにやらデンジャーな衣装が用意されているという気配である。噂では、それはスリングショットであるという……。
スリングショット? それ強力なパチンコってやつね。距離を取って戦えるからいいわよね――と思ったあなたは、今回に限っては間違いだ。詳しく描写するのはなんだかはばかられるので詳細は略するものとする。気になるかたは『スリングショット 水着』で画像検索していただきたい。
碧南はスリングショットを想像しただけでぶるっと震えた。冬も間近なのに露出度の高い格好ばかりさせられているような気がする。いや多分きっと、気のせいじゃない。
まさかスリングショット水着でお三夜まつりに出るわけにもいかないだろう。きっとこのスリングショットは、ゴブリン退治にも役立たない。恥ずかしさもさることながら、凍え死ぬほど寒かろうとも思う。そこで碧南は先手を打って、今回は衣装を自分で用意しておくことにした。レンタルでよかろう。
そういうわけで彼女はこの会場に来たのである。
「やっぱり、猫の衣装がいいよね……」
とつぶやきながら物色する。猫といっても色々だ。自分の髪の色に合わせて茶色にしようか、それとも三毛猫がいいか――しばらく悩んで、今回は三毛猫にしようと碧南は決めた。
それともう一つ、碧南が心に決めたことがある。
それは露出度少なめにしようということ。
碧南は身長180センチを超える長身だから、何もしなくたって目立ってしまう。その上で服の露出度を高めると、これはもう鬼に金棒というか釘バットというか、衆目の視線を一瞬にして集める状態となる。常にスポットライトを浴びながら歩いているようなものだ。
見られることそのものが嫌とまでは言わない。しかれども無闇に視線を集めてセンターにいたいとか、そこまでの野心は碧南にはないのだ。むしろ隠花植物のように地味であってもいいと思う。
けれどなかなか、その願いは叶いそうもないのだった。
「……衣装の選択肢、少ない」
ああ、今日もまた高身長女子の哀しさ。鉛色の羽根が降る。
猫モチーフの衣装ならそれこそ山のようにあった。猫又も魔法少女も乙女ゲーのヒロインの衣装までも。
しかし、しかしである。
みんなサイズが合わないのだ。Lサイズであっても身長170くらいを想定したものばかりで、碧南のボディを包んでくれそうなものは見つからない。
もちろんサイズが合いそうなものもある。だがそれは……アメコミに出てきそうなキャットスーツとか、『クイーン・オブ・ザ・デストロイヤー3』風のビキニアーマーとか、露出は少ない代わりに身体の線がぴっちり出るような物だったりとか……正直、碧南の考えているコンセプトからは遠いものばかりなのであった。
「……うーむ」
腕組みしてうなる彼女の前に予想外の来訪者があった。
「やあ」
来訪者は、ワカメのような髪型をしていた。
一体何者なのか!?
なんて書いてもバレバレであろうが、この項、続く。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
コメディ
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年10月12日
参加申し込みの期限
2015年10月19日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年10月19日 11時00分
参加キャラクター一覧
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