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【お三夜】お三夜迎撃準備! と書くと過激ですが要するにですね
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桐島義弘と宮祀智瑜は紙で頭飾りを作っている。偶然だが智瑜も猫耳を作ろうとしていたので、ごく自然に彼とおそろいのコンセプトになった。
画用紙に黒とピンクの色を塗り、三角に切って少し丸みを持たせた上で、無料配布のカチューシャに付けたら猫耳が完成。しっぽは紙を長く、S字に切ってスカートに付けてみる。イメージ通りにできた。揺れると喜んでるみたいに見える。
「ちょっと、試しにつけてみます」
智瑜は本物の耳を隠して、
「できましたにゃん♪」
いささか照れながらもにゃんこのポーズを取ってみた。
黙って義弘はそれを見上げていたが、何か言わねば、と思ったらしくおずおずと、
「いいだろう」
とだけ、ぼそっと告げて自分の作業に戻った。
――先生……もしかしてちょっと、照れました?
やがて智瑜はその扮装のまま、義弘の作業を手伝った。彼は割合に器用なのだが、その一方で完璧主義者なのだろう。紙を貼り合わせるだけであっても、一ミリのズレもないようにしっかりと合わせてから行う。ゆえに紙を押さえたり採寸したりと、智瑜に手伝うことはたくさんあるのだった。
ふとこのとき、智瑜は思った。
――こうやって一緒に作業していると……はたから見たら、夫婦に見えたりするのかな……?
少々歳の差夫婦だが、義弘は実年齢よりずっと若く見えることだし、なにもおかしいことはないだろう。それどころか自分が、彼と釣り合うだろうかとか、そんなことまで考えてしまう。
「あとはこの布を……縫い合わせることができればいいのだが」
ぽつりとした彼の呟き一つ、智瑜は聞き逃さない。
「任せて下さい!」
さっと裁縫セットを取り出して彼に献上するのである。これは、いつなんどき義弘のズボンが破れても困らないよう持ち歩いているものだというのは、さすがに言わないでおく。
「ありがとう」
このときわずかに、義弘が目元をほころばすのがわかった。
――ああ、キョンシー……じゃなかった。キュン死する、かも!
こうして、スーツ姿に尻尾と耳という、黒猫義弘が誕生したのであった。
「義弘先生、似合いますにゃん♪」
心のカメラにはバッチリ記録したものの、それだけじゃもう、我慢できそうもない。だから智瑜はありったけの勇気を出して言ったのである。
「先生! ケータイで写真、撮らせてもらっていいですか!?」
「まだ手直ししたいところもある。それにどうせ着るんだ。写真は、お三夜まつり当日に撮ればいいだろう」
ああさすが先生完璧主義……
じゃなくて! そこじゃなくて!
智瑜は一瞬、心臓が止まったのではないかと思った。
写真は当日に撮ればいい、そう、確かに彼はそう言った。
それって、お三夜まつりに一緒に行こう、っていうお誘い……!?
まさかまさか、先生から誘われた……???
天にも昇る気持ちとはこういうのを言うのか。幸せすぎてぼうっとする。意識が空に吸い込まれてしまいそうだ。顔がカッカとする。きっと真っ赤になっているのだろう。
「……宮祀、熱でもあるのか?」
義弘が怪訝な顔をしている。
体が熱い――。
実際、智瑜は熱が下がらず、その晩は寝込んでしまった。
なので結局、義弘の真意についてははっきりと訊けずじまいであったという。
さてその頃、曖浜瑠樹も、選びに選んだ尻尾と衣装を惚れ惚れと眺めた。
キジトラ猫模様の素敵なデザイン、これで月夜の下にでも出れば、猫の集会に混ぜてもらえるかもしれない。
「わーい、良い感じだよぉ!」
全身鏡の前で色々とポーズを決めていると、鏡にぬっと緑色のものが入った。
「よく似合う衣装を見つけたみたいね」
かぼちゃさんである。
「あっ、かほちゃさんだぁ! また会えたねぇ!」
「ふふっ、また会えて嬉しいわ。お三夜まつりでも会えたらいいわね」
「うんっ!」
ここで、あ、そうだ、と瑠樹は目を輝かせて、
「一緒にお写真撮ってもいいかねぇ?」
「オッケー♪」
さっと少年はかぼちゃさんの横に立ち、子ども用のカメラで自分たちを撮ろうとするも、これがなかなかうまくいかない。
「……あれ、オレがかぼちゃさんと並ぶと写真撮れない!」
それはかぼちゃさんが大きすぎるからである。
「そこのお姉さん、写真撮ってもらっていいー?」
と声をかけたところで瑠樹は「わぁ-!」と叫びだしてしまった。
そこにスーパーヒーロー、いや、スーパーヒロインがいたからである!
「カッコイイー!」
「本当? 私、格好いい?」
「うん! 戦隊のメンバーにいそうだよぉ!」
スーパーヒロイン、それが入江みつびの仮装であるのはいうまでもない。
興に乗った彼女は、思わず桃色のウェットスーツも購入して完全変身を遂げていたのである。猫のようなマスクの額には、肉球のデザインが燦然と輝く。カマボコ型のイヤリング、ボディの均整も最高だ。
「そこまで誉められちゃうと、私も乗っちゃうよ♪」
みつびはシュシュッとデモンストレーションを繰り出した。
剃刀のようなキック、うなりを上げるパンチ、そして鮮やかなるバク転、決まった!
……が、着地したところで彼女はマスクの内側で顔をしかめていた。
「とととお尻のアーマーあたるか……」
ここはもう少し小さくして、その分猫の尻尾をつけようとみつびは思った。
「スーパーヒロインのお姉さん、名前はー!?」
「名前……」
ここで瞬間、思いついたものをみつびは口にした。
「名前は、
超娘子って書いてウルトラニャンコ!
良い感じじゃない?」
ぱっちりと、バイザーの下からウインクしてみせた。これはあくまで紙製の仮組みだが、実際に業者に持って行って本格的なものを作ってもらおう、そう彼女は決めていた。
「スーパーヒロイン一人じゃ絵的に寂しいだろ? サンマ怪人が相手してやろうか」
そこに腕まくりしながら、サンマさんが現れる。
「お? 敵やってくれるの? じゃあ、アトランティスから来た悪のサンマ大王みたいな設定はどう?」
「おう、いいぜいいぜー。猫の子どもは、サンマ大王が食っちまうぜー!」
アドリブでサンマさんは、瑠樹につかみかかる振りをする。
すると阿吽の呼吸、すぐにみつびが瑠樹とサンマ大王の間に割って入るのである。
「待ちなさいサンマ大王! 超娘子がボビナムでお相手するわ!」
「がんばれー! ウルトラニャンコー! 応援するよぉ!」
「楽しそう~、混ぜて混ぜて。じゃあ私は『かぼちゃロボ』をやるからね!」
かぼちゃさんもノリノリで乱入し、やにわにくねくね踊り始めた。かぼちゃロボ……敵なのか味方なのか?
こうして即席のヒーローショーがはじまったのである。瑠樹には大変いい思い出となったことだろう。
肝心の写真撮影を忘れていたことに瑠樹が気がついたのは、帰路についてからだったという。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
コメディ
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年10月12日
参加申し込みの期限
2015年10月19日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年10月19日 11時00分
参加キャラクター一覧
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