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【生徒会総会】クラブ対抗！部費争奪戦 ｂｙコメディエアー
65
どこからともなく湧き出て、体育館を占領するクラブ軍団。
その中央が、スポットライトで照らされる！
「迎え撃つは、一向に体力の衰える気配を見せない軽音楽部」
高梨 彩葉の声が、三人の映像に重なる
「様々な扮装に付き合ってきたが、やはりここ一番は、正統派ロック！」
動きやすく、ワイルドなスタイル。
素足がライトに眩しい。
雨寺 凛、夢宮 瑠奈。少しもエネルギーが衰えることはない。
「私の風船、そう簡単に割らせないんだから！」
先ほど覚醒した吾妻 優、若干照れながらもギターを弾く。なに、楽器があれば、すぐに彼も昂ることができるのだ。
ここへきてノリノリの軽音楽部。
楢木 春彦は誇らかに叫ぶ。
「俺たちだって、負けねぇっ！！」
「これはおそらく、運営本部の呉井 陽太氏へのアピールでしょう！」
志波 武道が、余裕で笑いながら解説を加える。
わっと湧く観客席。ここに来て、盛り上がりはクライマックスである。
彼の傍らを跳躍する、部長、十文字 若菜。
彼女が顔面にタオルを投げつけ、相手の顔を隠して拘束すると、春彦が三角コーンを突き出して突撃。
「この風船、割られるわけにはいかねーんだよ！」
「よし！ 頑張ろうっ！」
細かく休憩を入れ、無理のない配慮をしてきた。
だが、ここに至って、体力の温存は不要。
どこまでも突っ走る！
「折れない！ 折れない男子、女子陸上部！
伝統の技、三角コーン、そしてバトン乱舞！
きわどい、きわどいが、審判の判定は……ッ！」
興奮しすぎた鴻上 彰尋、ちょっと冷静になる。
――もっとニュースレポーターのように、しゃべるべきなのか？
高らかにホイッスルの音が鳴り響く。
シャトルランの音楽が流れ始める。
つられる他チーム。全力で七音 侑に突撃してくる。
立ちはだかる若菜が、バトンとシューズで縦横無尽に走り回る。
逃した相手は、郡 トモエが着実にさばいていく。
さらに男子陸上部も、その場にはいた！
片端からライン引きとハンマーで敵をなぎ倒す望月。
空中に引かれたラインがレーザーとなり、弾き飛ばしていく。
両手をだらりと垂らした志波 拓郎、相手が近づいてきた瞬間、二刀流リレーバトンで相手をなぎ倒していく。
ここへきての、陸上部への集中攻撃。
応援団の画像が抜かれると、桐野 正也の頭部に、でっかく
＜あ ぶ な い＞
の吹き出し。
咄嗟によけると、そこにはボールペン。
声でのものではない、視界に入ったものなので、反応が追い付いた。
彼方に現れる、３つの影。
「この戦局を走り抜けた強者。
新聞部、登場！」志波 武道が盛り上げる。
三度カメラを構え、真央はふと考える。
「陸上部の予算が削れたら、困るのだ？」
うっ。
真央の眉間に、苦悩の縦ジワが刻まれる。
いかにすべきか。
……。
「考えないのだ～！」
考えないことにした。
「今は、敵同士なのだ」
右手に新聞、左手にカメラ、胸に悲しみ、それでも涙は流さない。
避けられぬ戦い。若菜も覚悟を決める。
無傷でいられる相手ではない。
（どうしても避けられない場合は……相手の風船も壊す）
今まで、自分のおとりになってくれた陸上部の二人。
彼女らのためにも、自分が決死の覚悟を決める番。
「二つ壊せるなら……二つ壊すの心意気！」
若菜が突撃。美咲紀は陸上部の『いい顔』を至近で収めてフラッシュを焚く。
白く染まる世界。彼女は予想済み。
右側を庇う。
つられて月が、右方にボールペンを発射。
そのまま体をずらし、左で攻撃を受ける。
右手の風船は庇われるものの、左側は無傷ではいられない。
「その絵！ その絵が欲しかったのだ！」
ここに及んで戦術兵器の召喚は効果的でない。
賛嘆の声を叫びながら、真央は新聞を広げ、紙飛行機を拵える。
「新聞は、ペン並に鋭いのだ」丸めたペンを剣状にし、構える。その後方から、単位ヴェクタレベルで制御された紙飛行機が発進。
「世論がすべてを蹂躙するのだ！」
蹂躙？
「世論席捲、紙飛行機攻撃ＧＯなのだ！」
ギュン！
次の瞬間、切っ先鋭い切り花が、流星のごとく、紙飛行機を撃ち落とす！
――華道部！
戦場に咲く、花三輪。いっかな意気衰えるところはない。
「生憎と、こちらも必死でな！」
袂がふわりと動き、みっしり実を詰まらせたホウセンカが舞う。
「生憎と、こちらも必死でな！」
「乱暴な戦いは、慎みなさい」
先ほどの怒りはすっかり成りをひそめ、こまちはサフランの花びらを吹き散らす。
微細で、さわやかな花弁は、静かに相手を切り刻んでいく。
ここまで来て手が尽きぬ。
繚乱たる花々の饗宴だった。
距離を取らんと、大きく広がる陸上部。
それを、狙っていた！
小萩とエリカが、右手を振り上げる！
「ふふー、【後悔】させてあげます！」
まだまだある、奥の手！
「陸上部相手に、最高の武器……切り札をキープしたナァ、華道部！」志波 武道が状況を分析。
――《沈黙の死》（サイレント・アサシン）！
茨のワイヤートラップで、敵を絡めとり、さらには即死判定もあり。
悪魔の如き奸計、死の罠であった。
どこからともなく湧き出て、体育館を占領するクラブ軍団。
その中央が、スポットライトで照らされる！
「迎え撃つは、一向に体力の衰える気配を見せない軽音楽部」
高梨 彩葉の声が、三人の映像に重なる
「様々な扮装に付き合ってきたが、やはりここ一番は、正統派ロック！」
動きやすく、ワイルドなスタイル。
素足がライトに眩しい。
雨寺 凛、夢宮 瑠奈。少しもエネルギーが衰えることはない。
「私の風船、そう簡単に割らせないんだから！」
先ほど覚醒した吾妻 優、若干照れながらもギターを弾く。なに、楽器があれば、すぐに彼も昂ることができるのだ。
ここへきてノリノリの軽音楽部。
楢木 春彦は誇らかに叫ぶ。
「俺たちだって、負けねぇっ！！」
「これはおそらく、運営本部の呉井 陽太氏へのアピールでしょう！」
志波 武道が、余裕で笑いながら解説を加える。
わっと湧く観客席。ここに来て、盛り上がりはクライマックスである。
彼の傍らを跳躍する、部長、十文字 若菜。
彼女が顔面にタオルを投げつけ、相手の顔を隠して拘束すると、春彦が三角コーンを突き出して突撃。
「この風船、割られるわけにはいかねーんだよ！」
「よし！ 頑張ろうっ！」
細かく休憩を入れ、無理のない配慮をしてきた。
だが、ここに至って、体力の温存は不要。
どこまでも突っ走る！
「折れない！ 折れない男子、女子陸上部！
伝統の技、三角コーン、そしてバトン乱舞！
きわどい、きわどいが、審判の判定は……ッ！」
興奮しすぎた鴻上 彰尋、ちょっと冷静になる。
――もっとニュースレポーターのように、しゃべるべきなのか？
高らかにホイッスルの音が鳴り響く。
シャトルランの音楽が流れ始める。
つられる他チーム。全力で七音 侑に突撃してくる。
立ちはだかる若菜が、バトンとシューズで縦横無尽に走り回る。
逃した相手は、郡 トモエが着実にさばいていく。
さらに男子陸上部も、その場にはいた！
片端からライン引きとハンマーで敵をなぎ倒す望月。
空中に引かれたラインがレーザーとなり、弾き飛ばしていく。
両手をだらりと垂らした志波 拓郎、相手が近づいてきた瞬間、二刀流リレーバトンで相手をなぎ倒していく。
ここへきての、陸上部への集中攻撃。
応援団の画像が抜かれると、桐野 正也の頭部に、でっかく
＜あ ぶ な い＞
の吹き出し。
咄嗟によけると、そこにはボールペン。
声でのものではない、視界に入ったものなので、反応が追い付いた。
彼方に現れる、３つの影。
「この戦局を走り抜けた強者。
新聞部、登場！」志波 武道が盛り上げる。
三度カメラを構え、真央はふと考える。
「陸上部の予算が削れたら、困るのだ？」
うっ。
真央の眉間に、苦悩の縦ジワが刻まれる。
いかにすべきか。
……。
「考えないのだ～！」
考えないことにした。
「今は、敵同士なのだ」
右手に新聞、左手にカメラ、胸に悲しみ、それでも涙は流さない。
避けられぬ戦い。若菜も覚悟を決める。
無傷でいられる相手ではない。
（どうしても避けられない場合は……相手の風船も壊す）
今まで、自分のおとりになってくれた陸上部の二人。
彼女らのためにも、自分が決死の覚悟を決める番。
「二つ壊せるなら……二つ壊すの心意気！」
若菜が突撃。美咲紀は陸上部の『いい顔』を至近で収めてフラッシュを焚く。
白く染まる世界。彼女は予想済み。
右側を庇う。
つられて月が、右方にボールペンを発射。
そのまま体をずらし、左で攻撃を受ける。
右手の風船は庇われるものの、左側は無傷ではいられない。
「その絵！ その絵が欲しかったのだ！」
ここに及んで戦術兵器の召喚は効果的でない。
賛嘆の声を叫びながら、真央は新聞を広げ、紙飛行機を拵える。
「新聞は、ペン並に鋭いのだ」丸めたペンを剣状にし、構える。その後方から、単位ヴェクタレベルで制御された紙飛行機が発進。
「世論がすべてを蹂躙するのだ！」
蹂躙？
「世論席捲、紙飛行機攻撃ＧＯなのだ！」
ギュン！
次の瞬間、切っ先鋭い切り花が、流星のごとく、紙飛行機を撃ち落とす！
――華道部！
戦場に咲く、花三輪。いっかな意気衰えるところはない。
「生憎と、こちらも必死でな！」
袂がふわりと動き、みっしり実を詰まらせたホウセンカが舞う。
「生憎と、こちらも必死でな！」
「乱暴な戦いは、慎みなさい」
先ほどの怒りはすっかり成りをひそめ、こまちはサフランの花びらを吹き散らす。
微細で、さわやかな花弁は、静かに相手を切り刻んでいく。
ここまで来て手が尽きぬ。
繚乱たる花々の饗宴だった。
距離を取らんと、大きく広がる陸上部。
それを、狙っていた！
小萩とエリカが、右手を振り上げる！
「ふふー、【後悔】させてあげます！」
まだまだある、奥の手！
「陸上部相手に、最高の武器……切り札をキープしたナァ、華道部！」志波 武道が状況を分析。
――《沈黙の死》（サイレント・アサシン）！
茨のワイヤートラップで、敵を絡めとり、さらには即死判定もあり。
悪魔の如き奸計、死の罠であった。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2015年10月09日
- 参加申し込みの期限
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- 2015年10月16日 11時00分
- アクション投稿の期限
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- 2015年10月16日 11時00分
