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【食恋・猫恋・明日恋】
送迎車に揺られながら
八神 修
は、鞄から図書館で借りた本を取り出した――つもりだった。
けれど実際に取り出したのは、I LOVE YOUの答えを求める件の小説。
そうとも知らず、修はページをめくってしまった。
何の気なしに隣を見ると、あおいちゃんの可愛いお箸が、食べるのにあわせてピコピコ、ひょこひょこ動いてる。
桜色の唇からのぞくのは白い細麺となめらかなナルト!
ちゅるりと唇の奥に吸い込まれ、喉がこくんと鳴ったその瞬間。
私は生唾ゴックン!
アホ毛がぴょっこり!
『I LOVE YOU』
訳:
(!?)
驚き目を見開くも、修はお利口優等生。反射的に『I LOVE YOU』をこの場に自然な翻訳を脳裏に浮かべた。
するとみるみる間にI LOVE YOUの文字が消え去り、翻訳した言葉と、その続きが浮かび上がる。
「大好き!」
後先考えずに、私はあおいちゃんに飛びついた。
ああ、もう大好き。大好き。食べちゃいたい。
頬ずりをしていると、あおいちゃんが私の頭をポンポンと撫でて、
「私も、大好きだよ」
と笑顔で――
修はそこまで読むと無言で本を閉じる。
そのまま数秒ほど考えこんでから、再び、恐恐と同じページを開いた。
ぼくは三毛猫・マーブル。世にも珍しい三毛猫のオスにゃ!
ぼくにはずっとずっと好きな猫がいるにゃ。その子の名前はパトラ。超がつく美猫なのにゃ。
そのパトラに今日こそ、告白すると決めたのにゃ。
ササミを咥えて突撃にゃあ。
『にゃー!』(僕の愛ですにゃ)
『にゃあん』(鮪も好きだから迷うにゃあ)
にゃ、ニャンだって!!??
そんな……。パトラはササミが大好きだって、アイツが言ってたのに。
ま、まさか!!??
さっと閉じて、修は窓の外に視線を投げる。
(神魂……かな)
きっとそうだろう、そうに違いない。
さて、どうしたものかとため息を付いて、もう一度だけ好奇心で本を開いてみた。
その日も俺達は夕方まで図書室で過ごした。
少し視線を上げると、サラサラのツインテールが揺れていて、時折、たまらなくその髪に触れたくなる。
もちろん実際に、そんなことをしたりはしないが……、このときはすこしばかりそんな衝動が強く走った。
だから、わざともう少しだけ視線を上げて、顔を動かして、意識的に彼女を視界の外へと遠ざける。
すると目に入ったのは窓辺に佇む百合。
その百合の花弁にピタリと一匹の虫は張り付いていて――花の奥へと身をうずめ、盛んに体を震わせていた。
ちゅう、ちゅう、ちゅう。
そんな音が聞こえてきそうなほど。
だが、ふと思う。
蜜を求める虫を浅ましいと言う人はいるのだろうか。
花の奥を、蜜を求める虫の姿は懸命という他になく、生命を強く感じる。
花弁に押し入って森と泉の奥に湧き出る蜜を求めることは自然なことだ。
それは人が――
と、ついつい考えこんでしまった。
物事を深く考えこんでしまうのは、自分の長所でもあるが、時に短所ともなり得る。
そのことを軽く反省しながら、修は再びツインテールを視界に入れた。
彼女もちょうど集中が切れたところのようだった。
時間も頃合い。
「そろそろ帰ろうか」
と彼女を促し、俺はもうひとつ大切な言葉を付け加える。
『また明日な』
明日が来ること、明日を共に過ごしたいこと。
好きです。大切です。傍に居たい。共に生きたい。明日があると思うだけで幸せです。
あらゆる思いを込めて、ただひと言を告げる。
彼女はゆっくりと顔を上げて微笑んだ。
唇が開く。聞く前から、返答は分かってる。
『うん、修君。また明日ね』
これは文字通りの意味だ。
そこになんの期待をするつもりもない。
でもその約束は俺を幸せにするんだ。それが――
それ以上ページをめくらず、修は本を鞄に仕舞いこんだ。
信号で車が止まり、修がふと窓の外を見ると相棒的存在の真央が窓を覗きこんでいた。
「どうした? とりあえず、乗るか?」
ドアを開け、真央に問いかけると――
「わッ!?」
「修ちゃん、大変なのだ!本が落ちてたのだ!」
真央は思い切り修に飛びついてくる。
「本?」
修は聞き返す、そして真央の体験を知る。
しかし反対に、真央が飛びついた衝撃でもう一度、本が開いてしまったことを知ることはない。
次に、小説が映しだした物語は――
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
つるこ。
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
恋愛
推理・サスペンス
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年08月26日
参加申し込みの期限
2015年09月02日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年09月02日 11時00分
参加キャラクター一覧
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