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\ オーバータイム!/
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特賞! いざ北海道へ!
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●つーりんぐ!
北海道と言えばやっぱりこれだろう。大自然を楽しみながら、広大な土地を……走る! 自転車で!
渥美 ニナ
は空港で愛車のロードバイクを引き取ると、高鳴る胸を抑えながら更衣室へ向かい、サイクルジャージに着替える。空港ロビーである人物を待っていると、すぐに合流する事が出来た。
「ニナちゃん」
ひらり、と右手を挙げるのは、
フィーリクス・C・柚瀬
。ニナと同じようにサイクルジャージに身を包み、最小限の手荷物を持って歩いてくる。
「フィーリクスさん、よろしくお願いします! 頑張りましょっ」
ぐっと握り拳を作るニナに、フィーリクスはからりと笑った。
「どの方角でもなんなりと。準備は万端だぜ」
二人で外へ出て、ロードバイクを組み立てる。
「一泊なら荷物も少なくて済みますし、うん、OK」
ニナが荷物を背負ってひらりと自転車に跨る。
「……というかこいつをちょっと見てみたかったんだ、ちょうどいいから持ってきたぜ」
フィーリクスが取り出したのは、自転車用のポータブルナビ。ハンドルの部分に取り付けて、満足そうにうなずく。
「おー、それ、便利らしいですよね! 気になってたんですよ」
ニナが感動するのに、フィーリクスは苦笑して頬を掻いた。
「はは……使えるかどうかは知らん。画面が見えないかもしらん。そもそも乗っている間に確認する余裕なんかないかも知らん」
長距離、公道を走るわけだからイベント中でも道に迷うことがあっておかしくない。ニナは確かに、と頷いた。
それから二人は、定山渓方面へ向かって走り始める。案の定、あまりポータブルナビを射ている余裕はなかったけれど。
「でもこういうガジェットって、あるだけでワクワクしないか?」
そんな年齢の割に若々しいというか無邪気な発言をして、フィーリクスは風を受けながら笑った。同じようにニナも笑う。
「うんうん、……ところで、道合ってるかな?」
「ん?」
ややしばらく走った辺りで嫌な事を思い出す。
「そういえば、ブルベの帰りに川一本間違えて河川敷走ってたときは本当最悪で」
一本でも道を間違うととんでもない遠回りになるとニナは大きくため息をつく。
11月の北海道の風が、冷たく身を切るが、それ以上に二人は高揚感で一杯だった。
整備されている道とはいえ、旅雑誌で見たとおりの――ザ・北海道(注*道幅がめちゃくちゃ広い)が眼前に広がっている。川のそばを通過するたびに雪虫がバンバンぶつかってくるけれど、それももう気にならない。二人で交代でお互いの風よけになりながら、広大な土地を走る。走る。
そうして千歳を抜け、札幌市内を通りようやく真駒内を通過し、定山渓へ。定山渓も、札幌から遠ざかれば遠ざかるほど“札幌感”が薄れていく。忘れられがちだが、ここは札幌市南区。大分走ってきたものだ。ここらでハンガーノック対策に二人はカロリーの高いクッキーをサッと食べて、そのままヒルクライムへ。
――しかし、既に70㎞ほど走ってきているため疲労の色が見え始めていた。ニナは必死に足をつかないようペダルをこぎ続ける。
「こっ……これくらいでへばってるようではフランスなんて……!」
パリ・ブレスト・パリを目指す彼女には、なんのこれしき……と言いたいところだがさすがに……さすがに。寒さも相まって色々辛くなってきた。
「なあ、少し休まねえか?」
ニナちゃんは若くて体力があるから良いけど、俺はちょっとへばっちまったよ、と軽く笑いながらフィーリクスが提案する。
「あ……はい……」
同行者もいるのだし、休憩をはさむのも大切だ。思い直し、ニナはようやく足をついた。ランナーズハイになっていて感じなかった疲れがドッと来る。一度ロードバイクから降りて深呼吸をし、伸びると山の香りが肺一杯に流れ込んでくる。
「……気持ちいいですね」
「ああ……っと、結構寒いな」
汗が冷えて風邪をひく前に、程ほど休んだら出発するか。フィーリクスの言葉にうなずき、ニナは無事温泉街に戻る事が出来た。
温泉宿についてまず初めにしたのは……荷物を置いて、即、温泉!
明日に疲れを持ちこさないようにしっかりと体を伸ばし、二人はロビーで落ち合うことにした。
「はぁ……やっぱりロードのあとの温泉は格別ですよねぇ」
ほかほかと湯気を纏いながら、ニナがフィーリクスに駆け寄る。
「しかし、明日は五時発かぁ、すごい弾丸ですね」
「Life is like riding a bicycle. To keep your balance you must keep moving」
「ん?」
「なんか思いだしたな。アインシュタインの言葉だ」
人生は自転車に乗るようなもの。バランスを保つため、常に動き続けねばならない。そう告げてフィーリクスは笑う。
「噛み砕くと『自分のペースを維持していきろ』ってことか?」
満足できる生き方がいいよな。
そう言ったフィーリクスに、ニナは大きく頷く。
「ですね。こういうツアーも、楽しいです」
「今回の旅、俺様も割と満足してんぜ」
「ふふ」
二人は顔を見合わせて笑う。
「さー、お酒も飲みたいけど明日は早起きだ! 我慢我慢。おやすみなさい」
次の日は見事な晴天。朝日が、空港へ向かう二人を送り出してくれた。
●男の友情深め隊
福引に当たるとは思わなんだ。手渡された目録を見つめて、
御剣 刀
ははたと思いついた。そうだ。いつか山籠もりをするかもしれない。下見しよう。と言うわけで、山籠もりにもよさそうな小樽を選択し、早速ホテルの部屋に荷物を置いてロビーに出た。
「お」
すると、そこには見知った顔。
千鳥 雅人
と、
戌井 創
だ。
「あれ? 刀くんだー」
雅人が手を振ると、刀がおう、と返事をしながら駆け寄ってくる。
「刀くんも抽選に当たったのかなー? すごい偶然だね!」
「だな、可能性はあったが、偶然ってすげーな」
三人は顔を見合わせて朗らかに笑う。
そこで、雅人はあることに気付いて小さく首を傾げた。
(……んん? けどなんかいつもと違う。何かが足りないような……?)
「ん? どうした?」
そして、ぺかりと頭に電球を浮かべて手を打った。
「あ、今日は女の子と一緒じゃないんだねー?」
「待つんだ千鳥、常に俺が女の子とワンセットのように言うのは止めよう」
すかさず刀が制止する。
慈悲深く生暖かい笑顔を浮かべ、創が刀の肩をぽむ、と叩いた。
「……さてはいつまでも優柔不断だから見捨てられたか……」
「ちげーし、山籠もりの下見だから一人で来ただけだし」
はぁ、とため息をついて刀は言葉を続ける。
「そっちこそ彼女と来ないのか?」
「今回はね、ちどりんが福引を当ててくれてそれで誘ってくれたんだよ」
で、美味しいものを食べに行こうって話になったんだ。そう言って笑う創に刀は頷いた。
「偶には男の友情優先だよな」
そんな刀の腕を雅人が笑顔で引っ張る。
「折角だし、刀くんも一緒に出掛けようよー!」
「何処に行くんだ?」
「北海道といえば美味しい食べ物! 美味しいお店巡りだよー!」
ぐっと拳を握り、はやくはやくと急かす。もう昼食時は少し過ぎていて中途半端な時間だが、それも混雑を避けれるうえにすきっ腹にたくさん食べられるわけだから好都合と言ったところだろうか。まずは何にしよう、と頭を寄せてガイドブックを覗き込む。
「小樽だと海の幸が美味しそうだ、回転寿司にいってみようか?」
回転寿司なら普通のすし屋に比べて値段も安い。一気に三人のボルテージが上がっていく。
「お寿司! じゃあ最初に行ってみよっかー!」
浮き足立って、一行はとある有名回転ずしへと足を踏み入れる。
「お寿司ー! カニー! エビー! イクラー!」
創が嬉しそうにメニュー表を見つめる。ボックス席に案内され、3人は回るお寿司のレーンにくぎ付けになった。
「最近は回転寿司と言いつつ注文して出してもらう店が増えたようだけどな」
ここはちゃんと回ってるのもあるんだなぁ、と刀は透明なカバーがかけられたツヤッツヤのサーモンをひょいと手に取った。
雅人はいくらを頬張りながら幸せそうな表情を浮かべる。
「んー、やっぱり新鮮な魚は美味しいねぇ~」
「やー、やっぱ素材が違うと美味しいよね」
創も同意して注文したあら汁の蓋を開けた。
「うわ~、いいにおい……」
「あと、寿司屋でおいしいのは丼物、それとあら汁」
丼ものも頼んでいるのかと驚くことなかれ。高校生男子は食べ盛りである。
そうこうしている間にも刀はどんどんレーンに流れていない寿司を注文している。メモにオーダーを書いて手渡すのが職人芸のようだ。
「しゃこに、アワビに……中トロ……」
カウンター越しに握った寿司を手渡してくれる職人も、ニコニコしている。
「うちの店の美味しいだろ!」
「はい! いくらでも食べられそうです!」
雅人が笑顔で返す。けれど。
(今日の目的は美味しい店巡り! お腹は少し空けておかないとねー!)
そろそろストップかな? ちらと横を見ると刀がもぐもぐと口を動かしていた。
「刀君、食べるね」
うずたかく積まれた皿に目を見張り、お金大丈夫? と首を傾げると刀はごくんと嚥下して答えた。
「お金? それは食べきってから考えるよ」
「ちょ、足りなくなるとかやめてね!?」
創が笑いながら指摘した。
会計時、満足そうな表情でレジでお支払する刀のお財布から万札がぶっ飛んで行ったのは言うまでもない。
「次は小樽ラーメン、食べにいこっかー!」
雅人がガイドブックを見ながら人気店へ足を向ける。
「あ、ラーメンもいいよね。よーしどんどんいこー!」
店に入ると、メニュー表を見て刀が首を傾げる。
「こっちだと何が美味いんだろう、醤油、塩、味噌、その他?」
札幌は味噌、旭川は醤油、函館は塩だが、小樽の定番は聞いたことがない。
ちら、と他の客席を見るとどうやらこの店は醤油ラーメンがウリらしいという事がわかった。
「よし、俺は醤油にする」
そうして運ばれてきたラーメンも3人は難なく完食。
ふぅ、と一息ついて運河を眺めながら、刀がガイドブックをめくる。
「後はケーキ屋があるんだっけ?」
「スイーツもいいね! おいしいお店探してみよー」
創がうんうんと頷くと、刀もニッと口角をあげた。
「デザートに丁度良いな、食べにいこう」
「あ、ケーキもいいね~。デザートに食べにいこー!」
雅人がガイドのとあるページを指さす。レアチーズケーキが美味しいと評判のお店に決めて、3人はゆるりと街道を歩き始めた。
イートインコーナーに入ると、木目調の家具がシックでおしゃれで……しかしそんなことは食い気3人衆には関係ない。
「わぁ、このチーズケーキ絶品だよ!? 口の中でとろける~」
雅人がふわぁっと表情をとろけさせ、アホ毛をパタパタと揺らした。
スフレ仕立てのチーズケーキは、未体験の食感で胃にも重たくなく、何個でも食べられそうだ。傍らで刀も2つ目のケーキにフォークを伸ばしていた。
「だな、チョコレートケーキもうまいぞ」
「刀君3つも頼んだの? おなかの調子大丈夫?」
さすがに少し心配になって、苺のケーキを食べながら創が尋ねる。
「大丈夫だ問題ない。甘い物は別腹だ、全然食べられる」
もぐもぐとデザートを堪能する刀からはクールな外見に反して幸せオーラがあふれ出ていた。
ケーキを食べ終えた創は、お土産コーナーも見たいと提案する。
あれこれ手にとって、焼き菓子コーナーで足を止める。
「あ、先輩のお土産にもいいかな」
「おお、なんだそれ、うまそうだな」
刀が創の肩越しにひょいと覗き込む。
「刀君もこういうとこでちゃんとしとかないと後怖いよー……刀君人数多いからお金かかりそうだけど」
「お土産……確かに買っていった方がいいな」
(くっ戌井のこの余裕、何か負けた気になるな)
内心悔しがりながら刀はたくさん入った小分けしやすい菓子折りを手に取った。
創は大方彼女にでも買っていくのだろう。むむむ、と唸りながらちらりと雅人に目を遣る。
「ん? どしたの刀君」
まだいないだろう、彼女とか……まだ! 祈るような気持ちで雅人を見つめる刀に、雅人はただただ首を傾げるだけだった。
そうしておみやげを購入し、3人はホテルへと戻る。
「いや~、食べたな」
「うん! 美味しいものでおなかいっぱいだよ」
雅人のアホ毛が幸せそうに揺れる。
そんなところで創が小さな声で呟いた。
「あー、でもこれだけ食べたら帰ったら走りこみだ……」
うっ、と刀も言葉を詰まらせる。運動部の悲哀と言ったところだろうか。そして、それを振り払うかのように少し大きな声で決意表明。
「い、いいんだいいんだ、北海道まで来たら美味いもの食べるのはセオリー! 帰って精算すりゃ何の問題もない」
自分に言い聞かせるかのようなセリフに、創が苦笑いを浮かべる。
こうして3人の食い倒れの旅は閉幕したのであった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
寿ゆかり
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
4人まで
シナリオジャンル
日常
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年08月20日
参加申し込みの期限
2015年08月27日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年08月27日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!