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特賞! いざ北海道へ!
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●トンボ玉の輝きの中に
三宅 葉月
は、ペアチケットが当たったけれどお構いなしできままな1人旅へ出かける。
11月半ばの北海道。寒いと見越して、コートにブーツでしっかりとまとめてやってきたのは小樽。スケッチブックと72色の色鉛筆を抱えて、あてどなくレンガの道を歩く。運河沿いのレトロな小路を歩く姿は冬の始まりの北海道の冷たい空気の中で、まるで初めからそこに在ったかのように感じるほど馴染んでいた。
観光客は皆カメラや携帯で景色を撮っているのに、彼女は違った。
気に入ったもの、気に入った景色を見つけると、彼女は邪魔にならないところを選んでスケッチブックを広げる。そして、色鉛筆でその姿を写し取って行くのだ。
小樽の街は彼女の心を刺激する。古めかしい街灯も、運河も、建物も、そのすべてをスケッチブックに描こうとすればあっというまにスケッチブックが埋まってしまう。
そんな中に、運河クルーズのゴンドラに乗る
トワ・E・ライトフェロゥ
の姿も描かれていた。トワはゴンドラの上から街道を走る人力車を見て船頭に尋ねる。
「ジンリキシャー。日本のシンデレラはこれに乗ってPartyに行くんです?」
船頭から小さな笑いが零れる。
「違いますよお嬢さん、……でも日本のシンデレラなら何に乗るんでしょうね~」
「あ、スシ食べるです、美味しいとこあるんだとかなんとか」
「それなら、このクルーズを終えた後降りる場所のすぐそばに御座いますのでそちらがおすすめですよ」
そんな会話が聞こえてくるような、来ないような。
――そして、描ききれなかったものを葉月は瞳の奥に焼き付ける。そっと瞳を閉じ、帰ってからも思い出せるかどうか確認して小さく頷いた。……大丈夫、これなら帰っても描ける。
それから街中に足を踏み入れ、ガラス工芸展が並ぶ通りをゆっくりと見て回った。
ショウウインドウからも見える美しいガラス細工の数々。体験のできる工房があったので、導かれるようにしてそこへ入っていった。
購買スペースの細工を見つめ、小さく呟く。
「綺麗ね」
そっと蜻蛉玉を手に取り、うっとりと見つめた。
顔を上げると、『トンボ玉、つくりませんか?』の文字。
「……蜻蛉玉、作れるのね」
カウンターで申し込んで、ベースとなるガラス棒を選び、そこに着色のガラス棒を二本選ぶ。バーナーで炙りながら球になるように形を作っていくと店員から賞賛の言葉がかかった。
「初めてでまんまるに作れる方は珍しいんですよ~、これならお店に並べても大丈夫なくらいですね!」
冷ました蜻蛉玉は、早速革のコードに通して首から下げる。
――いいものが出来た。良いものが見られた。あまり表情には出なかったけれど、彼女の中に、確かに旅の高揚感が生まれたのがわかる。帰ったら、どんな絵を描こうか……?
●コートのおまけに北海道
伊賀 解理
はなんとなーく微妙な気分で北海道旅行へとやってきた。というのも、彼女はもともと北海道の人間なのだ。故郷に帰って来たようなもので、今更観光と言う感じでもない。ホテルにチェックインして荷物を置いたら早速街へ繰り出す。
しかし寒い。久々に来るとこの寒さは応える。
「……初雪はもう降っただろうからそろそろ本降りかな?」
冬の始まり特有のニオイに鼻をすん、とさせて解理は大通公園を目指した。
定番の大通り公園……は今の時期あまり魅力はない。あそこは夏場か冬真っ盛りに行くべきだ。前者は休日をのんびり過ごす一般人で活気があるし、後者は雪祭りがあるから。そう思いながらも、なんとなく足はそちらを向く。道産子の性、だろうか。
――さて、もう一方。
真境名 アリサ
はmiaoで購入した18000円の冬物コートを身にまとい、それにくっついてきた(わけではないが)北海道旅行に胸を弾ませていた。沖縄生まれの彼女にとって北国は未知の世界。一泊二日じゃ三か所すべては回れないという事は周知の事実だったので、あみだくじで札幌へ行くと決めた彼女は、とりあえず大通り公園へ向かうことに。
「あ」
そこで、彼女は解理の姿に気付いた。
(この人、私の前でペアチケット当たってた人だ)
「あ」
解理もアリサに気付き、軽く会釈をする。
「もしかしてあなたも?」
「そうなんです。僕、こっちの生まれだからあまり旅行って感じではないけど」
解理がふっと笑うと、アリサは笑いながら返す。
「へー、あたし南の方で生まれたから、こっちは初めてなの」
二人は軽く自己紹介をし合い、せっかく寝子島から来た者同士という事で一緒に焼きトウモロコシを買いに行くことに。
「二月なら雪まつりとか楽しめたのにな~」
この時期は何もないんだね、とアリサが呟くと、解理も頷く。
「……まあ、真の楽しみ方は無数にいるハトにとうもろこしを差し出して機関銃の如く食われていくのを眺める事だがね!」
さっとトウモロコシを手に取り、鳩の前に差し出すとババババババと鳩が群がってくる。
「わ!」
思わず笑みが零れる。
それから、今は時期ではないが花壇を見てみたりテレビ塔に上ってみたり。
「日本の残念観光スポットとして名高い時計台に行こう」
解理はスタスタと時計台に足を向ける。
「ざ、残念……?」
アリサもなんとなく一緒に行く。
「……意外に小ぢんまりしてるのね」
そういうことだ。
札幌の街中に建っていて、閑静な場所にあると思ってた道外の観光客をがっかりさせる事で有名な時計台。周りにはコンビニもあるしビルもあるし車だってビュンビュン走ってる。
「clocktowerはあんまり大きくなかったデス」
トワがぽつりと呟いた。
「え?」
振り返るともういない。
ふわふわの金髪の少女はこの寒いのにソフトクリームを食べながらどこかへ行ってしまった。
「一応周りのビルが入らないよう写真が撮れる場所があるから……」
解理が指さした先、撮影スポットからベストショットを撮る。
「よし、これで寝子島へのお土産ができた!」
いたずらっぽく笑った後、解理は付け足す。
「なんて言う気はないよ。私はこれからJRタワーのほうでお土産買ってご飯食べてこうかな」
「そっか、そしたら、また寝子島? 空港? で会うかもね。またね!」
二人は軽く手を振り合い解散する。
アリサはそのまま旧北海道庁、いわゆる赤レンガに向って歩き出す。池のカモと鯉を見て、それから次は北海道大学へ向かう。ポプラ並木は枝の落下が危険なため断念したが、有名な銀杏並木などをぶらついてそれから札幌駅に戻る。北海道大学内は本当に広大で、そこだけ何かテーマパークと言っても通りそうで。時間があればもっとゆっくり見たかったが次に行く場所が決まっている。
バスに乗って小一時間ほどでたどり着いたのは羊ヶ岡展望台。ずーっと都市群をうろついてきたからここに来て初めて北海道に来た! という雰囲気を味わえた。
丘の上でのんびりしている羊たちをみてアリサはぼんやり思う。
(この子たちもジンギスカンになっちゃうのかな……)
た、多分なっちゃわないと思う毛刈りだと思う。いや、なるのか? なるのかな。
一般的に羊は子羊のうちに食べた方が美味しいからあれだけ育ってれば多分毛用……。
誰も伝える人がいないからアリサはただしんみりするだけ。
帰りは札幌駅で海鮮丼でも食べて行こうかな。
次来るときはぜひ雪まつりの時に。そう心に決めて、アリサは踵を返すのだった。
――さて、解理はと言うと。お土産も購入し終え、お腹が空いたのでレストラン街へ。お気に入りの中華の店にはいる。
味もさることながら、ここの売りは窓際に座れば景色を見られること。札幌駅の南側を一望できる……のだが、背の高いビルばかりでそんなに面白いわけでも無いが。
……たまには帰ってくるのもいいかな、なんて思いながら、解理は外の景色に思いを馳せた。
●温泉=心の御洗濯
仙藤 紫
。彼女は、憂鬱だった。
「おめでとうございます!」
と言われたのは良いが、手渡されたのはペアチケットの目録。つい最近失恋したばかりの自分へのあてつけのように、『北海道弾丸ツアーペア旅行券』と書かれたそれを、複雑な気持ちで見つめたのはつい先週の事。辞退しようかなとか、近くにいる人にあげちゃおうかなんてことも考えたけど、それももったいなくて……。
結局煮え切らない気持ちのまま参戦することに。
定山渓を選んだのは、心に溜まってしまった澱みを洗い流すため。
温泉に入るまでの間、少し散策することにした。すると、温泉宿を始め街のあちこちに河童の像やそれをモチーフにしたゆるキャラの看板が目につく。土産物も河童が多いけど……寝子島温泉の猫に相当する、のかな。そんな風に思いながら、まだ少し残っている紅葉を見つつ、河童スポットを見て回る。
うさんくさいことに川には『河童出没』の伝説が書いた看板なんかがあって、ほんとなの? と首を傾げてしまう。
こうしているだけで心の中のモヤモヤが消えて行くような気がする。何も考えないで、温泉のニオイに身を任せながら、あてどなくゆるりと歩く。何処かから鳥の声も聞こえてきて、のどかで。
そうこうしているうちに日も傾いてきたので、宿へ戻り温泉へと向かう。
岩づくりの露店風呂に足を浸けると、冷たい外気に反し温かい湯が疲れをほぐしていくのがわかった。そのまま肩までつかると、疲れがすぅっと抜けていくような心地さえする。あまりに気持ちよくて、そのまま微睡んで……。視界に……金髪の女の子がいるような気がする……?
「あふっ……本当に疲れてたのね……」
もう少しで眠るところだった。あぶないあぶない。気付けばもう女の子はいなくなっていて。
紫はのぼせないように上半身を少しだけ湯から出し、岩の上に腰かけて半身浴しながら大きく息を吐いた。
――このまま自分の中の憂鬱も失恋の記憶も消えてしまえ。
……帰りの飛行機の中で様々な寝子島民がトワの姿を見てアハ体験をしたのは内緒の話。この子、なんかあちこちにいた気がする。いや、定かではないんだけど良く似た子を見たような。どういうスケジュール組んでたんだ。
「弾丸ツアー? lighteningtourだった気もするデス」
無邪気に笑う彼女が何者なのか、知る由もない。
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あとがき
担当マスター:
寿ゆかり
ファンレターはマスターページから!
みなさん北海道の旅満喫されていましたね!
超弾丸でしたが、楽しんでいただけたみたいで幸い。
また北海道、別の地域とかでも書けたら嬉しいなと思います。
ちなみにちなみに。雪まつりは壊すときが結構楽しいです。なんというか壮観ですよ!
是非、皆さんもおいでませ北海道! 美味しいものがいっぱいですよ~!
調べながら書いてておなかすいたとかそんなことない そんなこと……ぐおお……
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担当ゲームマスター
寿ゆかり
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
4人まで
シナリオジャンル
日常
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年08月20日
参加申し込みの期限
2015年08月27日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年08月27日 11時00分
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