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【寝子祭】前夜祭ダンシングアピール
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こうして裏ミス・ミスターコンテストの熱湯風呂と激辛サンマパンでのアピールタイムは終了した。
あとの参加者のアピールは、それぞれ思い思いのパフォーマンスとなる。
ステージ裏では、出番を目前に控えた新井と神野が待機していた。
「ミ、ミステリーコンテストって聞いてたのに……話が違うじゃない」
やっぱりちょっと恥ずかしい、とうつむきがちにいう神野は軍医の男装姿だ。
一方の新井はというと――
「あらカミーノ国の軍医ドク、実に凛々しい姿よ」
ぱっちりウインクしながら言う彼は、アイスブルーの薄い大人びたドレス……まるでどこかの雪の女王のような衣装を身にまとっており、顔にもばっちりメイクが施されている。もともと整った顔立ちであるせいか、妙に似合っているわね、と神野はこっそり感心する。
「おおー、けっこう女装似合ってるじゃない」
ステージ袖では、音響とギター演奏を担当する
入江 みつび
がギターの音を調整しながら新井の女装姿をじろじろと見ている。
「男役、みのりか? やるな、かっこいいぞ。チュックマイマン!」
2人の応援に来ていた
シダ 美穂戸
が、ぱりっとした軍服を着こなす神野に声をかける。
「そ、そうかな……」
シダのまっすぐな言葉に、照れつつも小さく笑ってみせる神野。
「まさかの裏ミス1番目とは思わなかったけれど……この舞台、ぜひとも私たちの力で成功させましょう!」
やるからには、きっちりやり遂げよう。
新井の言葉に、神野は力強くうなずいた。
そして、2人のステージがはじまる。
――敵国カミーノ国にとらわれた、美しき姫君。
――しかし、そこで軍医ドクと運命的な出会いを果たす……。
ここはカミーノ国の城の一室。
小さな部屋の中に、麗しき姫君――つまり新井が座り込んでいる。
「気分はどうですか、プレアデス姫」
ステージ脇から現れたのは、白い軍服に身を包んだ神野だ。眼鏡にストレートの黒髪が凛々しさを際立たせていた。あまり目立ちたくはないという本人の意思とは裏腹に、その男装は見事に様になっている。
「あなたは軍医ドク……あなたはどうして私に優しくしてくれるの?」
「わが国は人質を、しかも一国の姫を手荒く扱うような真似はしない。それに――」
そこで軍医ドクは言葉を切ると……えーと、と咳払いをひとつ。
「それに、あなたほどの美しい方を、私は見たことがない」
女装姿の友人に向かって口にするのはやや間抜けなセリフであるが、劇は劇である。
見事に言い切った神野もとい軍医に、まあ、と姫君は口に手を当ててみせる。
「カミーノの国民はみな鬼のようだと聞かされていましたのに……」
「鬼? あなた方の国こそ野蛮だと聞いていたが……あなたがそうには見えないな」
「ねえ、ドク。私たち、お互いに間違った認識をしているのかしら……」
そっと歩み寄るふたりを、やわらかなスポットライトが包み込む。
しばらく見詰め合ったあと、ドクが意を決した様子で口を開いた。
「あなたの美しさを見込んで、お願いがあります。戦争を止めていただきたい」
「姫といえど、私は囚われの身。いったい私にどうしろというのです」
悲痛げに叫ぶ姫の肩に、ドクはそっと手を置いた。
ドクのその優しげな手つきに、姫は思わず顔を上げる。
「最初はあなたを人質にしてでも利用しようと思った……けど」
肩に置いた手に力を込めると、ドクは言葉を続けた。
「けど、早まらなくてよかった。あなたは見た目だけでなく心までも麗しいようだ。その心を信じて、ひとつ頼みたいことがある」
ここで優しげなギターの音色が響く。
録音の音楽ではない。演奏しているのは2人の友人であり、新井の親戚でもある入江だった。芸術科に所属しているだけあり、その演奏の腕前はなかなかのものだ。
その隣では、入江がギターを弾くと聞いて飛び入りで加勢にきた
シダ 美穂戸
がベトナム楽器のダンセンを共に奏でている。
生演奏による豪華な音楽をバックに、2人はゆっくりとダンスのステップを踏んだ。
え、ここで踊るの? と台本を読んだときは思わず疑問符を浮かべた神野だったが、そもそもダンスはコンテストの必須項目である。必須なら仕方ないか、と内心でため息をつきつつ、神野は音楽に合わせて体を動かした。
社交ダンスの経験はあるが、男性側としてエスコートに回るのは当然初めてである。
(う、うまくできてるかしら……)
神野の不安とは裏腹に、2人のステップは高校生にしては見事なものであった。
「頼みごとって何ですの? 軍医ドク」
神野がついダンスに気を取られてしまっていた一方、新井は自分のセリフを忘れることなく口にする。その言葉に、神野もはっと我に返って軍医ドクの顔になる。
「頼みというのは……あなたの父上、つまり国王に戦争を止めるよう説得してほしいのだ」
「でも軍医ドク、私は今はカミーノの……いいえ、あなたの腕の中よ」
「美しい姫よ。本当ならばあなたをこの手から放したくはない……しかし、平和のために仕方ないのだ。あなたが国に戻れるよう私がこっそりと手引きをしよう」
「分かりました。ならば私が、愚かな戦いを止めるよう進言することを誓いましょう」
曲が止まる。見詰め合ったまま、そっと顔を近づけあうふたり……。
と、そこでステージは暗転する。
――こうして、無事祖国へと帰ることができた姫君。
――姫を信じ、彼女の国からの平和の使者を待ち続ける軍医ドクの耳に届いたのは、
――愛を交わした姫が、兵を率いてカミーノ国に進軍しているという報せだった……。
緊迫した音楽。赤く明滅するライトの下、再び2人は再会する。
2人が出会った瞬間、ステージはすっと薄暗い青の光に包まれた。
「プレアデス姫! 平和を誓ったはずの姫がどうして!」
「お前は誰だ、気安く近寄るでない!」
そう言うと、姫は手を振りかざした。
姫のその指には、よく見ると……ちくわがはめられている。
ふざけているわけではない。これは新井のろっこんの発動条件なのだ。彼は指にはめたちくわから氷のビームを出すことができる。
ろっこんの力を弱めて使うことで、まるで姫の手から本当に氷の魔法が放たれたようだった。照明を受けてキラキラと輝く氷に、観客たちからは驚きの声があがる。
その氷自体に威力はないものの、冷たいものは冷たい。その容赦ない氷のシャワーから身を守るように手をかざしつつ、ドクは必死に声を張り上げた。
「姫? 私をお忘れか? 薬物の症状……洗脳されているのか?」
「洗脳だと? 私はお前など知らぬ! 私は私だ!」
「いいでしょう、あなたに殺されるなら本望だ。しかし、最期に――」
最期にもう一度、私と踊ってはくれないか?
そう言うと、ドクは手が凍りつくのもいとわず姫の肩を抱いた。
「は、離せ! な、なんのつもりだ!」
「この手と手を氷付けにしてくれてもいい。もう二度と離れないように……」
ドクはステップを踏む。そう、あの日2人で踊った踊りを――。
「わ、私はこんなの知らない! 知らないはずなのに! ああ……」
涙を流しながら、姫の体も自然とステップを踏んでいた。
くるりとターンをするたびに、細かい氷が舞い散りきらきらと妖精のように輝く。
やがて踊りが終わるころ、姫の顔つきはすっかり穏やかになっていた。
「姫、正気に戻ったのか……?」
「ええ、軍医ドク。あなたには二度も助けられましたね」
そう言って姫は微笑む。
その笑顔に、ドクも安堵したように笑ってみせた。
「さあドク、こうしてはいられません。今度は2人の力でこの戦争を止めてみせましょう」
「ええ。民衆のために……戦乱を、乗り越えて!」
手を取り合った2人の声が響く。
時間はちょうどぴったり。ゆっくりと手製の幕が下りていき、会場は拍手に包まれた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
花村翠
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
1000人
参加キャラクター数
82人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年08月15日
参加申し込みの期限
2015年08月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年08月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
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