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【寝子祭】前夜祭ダンシングアピール
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続いて登場したのは――
薄野 五月
だった。
「あんなせくしー枠のあとじゃ、なんだか緊張しちゃいますね」
そう言いつつも、そのマイペースな雰囲気はいつもと何ら変わりはない。
一見おとなしそうに見える薄野であるが、その実ノリはよくお祭り事も大好きだ。
身にまとっているのはファンタジー色の強いジャケットとパンツ。普段の彼女の印象とはがらりと変わるカラフルで鮮やかな配色であるが、見事に着こなしている。
「男装したからには、行けるとこまで男らしくカッコつけたいですねー」
そう言うと、彼女はステージに出るべく一歩踏み出した。
流れてくる曲はファンシーでどこか不思議な雰囲気のあるオーケストラ。
テンポをつかむと、薄野はまるでフィギュアスケートの選手のようにくるくると軽やかなステップを踏みながらステージへと舞い降りる。
ファンタジックで少しサイケデリックな独特の世界観。その中でまるで軽業師のようにくるりと踊ってみせる薄野に、観客は手拍子しながらすっかり目を奪われている。
曲の終わりには、放り投げた帽子をキャッチしたまま高く掲げて決めポーズ。
そのままどこかの王子様のように恭しく一礼をすると、会場の手拍子は万雷の拍手となった。
「こういうお祭りは参加してこそ。不肖薄野五月、全力で楽しませていただきますよー」
挨拶をしつつ、ふっふ、といつものローテンション気味な笑いを漏らす。
「あ、音響さん。サイコーの音楽ありがとうございました。バッチリでしたー」
これほどまでに演出と見事にマッチした音楽は、なんと実行委員が即興で選んだものだった。薄野の言葉に、ステージ袖に控えていた今回の音響担当の
壬生 由貴奈
はぐっと親指を立ててみせる。
「実に素晴らしいダンスを見せてくれた薄野さん! そんな彼女の3分アピールは――」
「なんと彼女も! 熱湯風呂だぁぁぁーっ!」
安本 マコト
の威勢のいい声と共に、薄野はバッと身にまとっていた服を脱ぎ捨てる。
おお! と思わずどよめく会場。カラフルなステージ衣装の下に着ていたのは水着だった。男装姿とは一変、上はタンクトップ、下はフリルのついたスカートタイプというセパレートの可愛らしいものだ。
「……と、勢いよく脱いだはいいものの。これ、めっちゃ熱いんですよね」
これがどれだけ熱いかは、先ほどの水着の美少年たちを見ていればイヤでも分かる。
薄野は用意された熱湯風呂におそるおそる指を突っ込むと――
「……あっつ!」
思っていた以上に強敵だ。これは設定温度を間違えてしまった風呂くらい強敵である。
「しかし女は度胸。一度やると言った以上、逃げるなどという選択肢はございません」
珍しくきりっとした顔で宣言する薄野……だったが、熱湯風呂の湯気で眼鏡が曇ってしまいいまいち迫力がない。
見かねた友梨亜・カールシュテインが駆け寄ってハンカチを渡すと、ありがとうございます、と薄野は曇った眼鏡をきれいに拭く。
「では、いきます!」
一息つくと、いざ足先をお湯の中へ!
熱い! 熱い! ……が、せっかくの舞台で無様に熱がるわけにはいかない。さっきあれだけカッコよくダンスをキメてみせたのだから、と薄野はあえてなんでもないような面持ちで一気に肩まで浸かる。無論なんでもないことは全然ない。熱い。
「だ、大丈夫ですか、薄野さん……」
そのまま近くで見守っていた友梨亜に、もちろん、と薄野は笑ってみせる。
「いい湯加減ですね」
「んな訳あるかい!」
小気味よく安本が突っ込んだのは司会者の仕事としてなのか反射的なものなのか。
「ぜ、ぜんぜん熱くないですよ」
余裕ぶって眼鏡を拭いてみせる薄野。しかしその顔はもう真っ赤だ。
大丈夫です、大丈夫です……と言いつつも、さすがに体は限界だった。
これ以上浸かると死ぬ! ――命の危険を察するギリギリのラインに触れたのを感じると、これまでのやせ我慢を脱ぎ捨てすさまじい勢いで飛び出した。
「きゃあ!」
飛び散った熱湯のしぶきに友梨亜が思わず悲鳴をあげる。
「もう無理!」
勢いよく風呂から飛び出した薄野は、そのまま甲子園の高校生たちが1塁ベースに駆け込むような見事なフォームで、氷のたらいにスライディングを決めるのだった。
(はあ……いったいどこの誰が俺を裏ミスなんかにエントリーしたんだよ)
控え室で水着に着替えながら、
花厳 望春
は深いため息をつく。
裏ミスといえば女装部門。女装が得意でも趣味でもない彼にとっては無縁のコンテストだったはず……が、手違いなのか誰かのイタズラなのか、エントリーされていると知らされたのは当日になってからだった。
身に覚えがありません! と断ってもよかったのだが……せっかくの年に一度の文化祭である。これも何かの縁だし当たって砕けるか、と出場を決めたのだった。
「……で、水着か。ある程度は実行委員が貸し出してくれるみたいだけど」
学生なら学生らしくスクール水着でいいよな……?
女装とはいえ、フリルやスカートやビキニといったデザインはどうも気恥ずかしい。スクール水着はそれはそれでマニアックな嗜好を感じさせる選択ではあったが、当の本人にはそういうつもりはないようだ。
せっかくの水着なので、ということでヘアピンはイルカさんに。
とはいえ水着のみでは恥ずかしい、ということでパーカーを着用。
そして――。
「み、望春……?」
聞き覚えのある声に名前を呼ばれる。
驚いて振り返ると、そこには目をしばたかせる友人の
篠崎 響也
の姿があった。
「あ、きょ、響也くん! 違うんだ、これはそういう趣味とかじゃなくて!」
「落ち着けよ望春、分かってるって。俺、実行委員だし……って、出番は次か」
メモを見ながら篠崎が言うと、そうなんだよ、と緊張した面持ちの花厳はうなずく。
「前のステージも盛り上がってるっぽいし、緊張する……」
「まあ、大丈夫さ。なかなか似合ってるぞ?」
つい言っちゃったけど、これ言われてもうれしくないよな……。内心でそう思いつつ、篠崎はぽんと友人の肩を叩いて送り出すのだった。
「多くの生徒を絶望に追いやった恐怖の熱湯風呂!」
「次なる挑戦者は――花厳望春くんです!」
いよいよ出番が来た。
ステージ袖で控えていた花厳は、ごくりとつばを飲んで一歩前に出る。
(て、これなんか踊りながら出ないといけないんだっけ?)
悩んだ末に花厳が披露したのは――盆踊りだった。
あ、よいよい、などと掛け声を出しつつ、ゆっくりした足取りで登場。
すごく空気を読んでくれた実効委員が盆踊り用のBGMを流してくれたおかげで、どうにかそれっぽく見えてくれたようだ。
「ふふ、パレオでがっつり隠すんじゃなくて、パーカーで恥らいつつ隠そうとするのが可愛いわねぇ」
この短時間で見事に盆踊りの曲を選んだのは、
早坂 恩
である。花厳のぎこちない様子をほほえましげに眺めながら見守っている。
(しまったこれ、思ってた以上に恥ずかしいぞ)
ふと冷静になって急に恥ずかしくなってきた花厳であるが、さいわい会場は大ウケのようである。せめて踊りくらいは予習しておくべきだった……と後悔しつつ、ステージの中央に立った。
「え、えーと。こんにちは、花厳です。全校生徒の前で女物の水着着て盆踊りって、ホント何やってんだろって感じですが」
苦笑いをしながらマイクで挨拶。そんなことないよ似合ってるよ花厳くーん! と野太い級友の声がどこからか聞こえる。
「あ、え、えっと! すっごくめんこいようっ!」
会場の爆笑とからかい半分の声援に圧倒されつつも、必死に声を掛けるのは
澪乃 澄佳
だ。恥ずかしそうにしている後輩を応援したい一心で、ほわほわとした彼女にしては一生懸命声を振り絞っている。
「えーと、それで、3分アピールなんですけど、特に思いつかないし、せっかく水着着てるんで、熱湯風呂に挑戦します」
そう言うと、花厳はすでに用意されてある熱湯風呂に目を向けた。
先ほどから使われている熱湯風呂だが、実行委員がこまめに焚きなおしているので未だ湯気がもくもくと立っている。
「はい、では花厳さん! 熱湯風呂にチャレーンジ!」
司会の掛け声に、ごくりと唾を飲み込み一気に飛び込んだ。
「あ、あ……あつっ!」
どーせぬるめに設定してあるんだろ、という気持ち半分で突っ込んだのがまずかった。
(なんだこの熱さ! 実行委員ガチじゃないかっ!)
というかさっきの薄野は何をどうやってあんな時間耐えていられたのだろうか。とても彼女ほど浸かっていられないと、飛び出した花厳はすぐに飛び出して氷を体に当てた。
(あーもう、スク水着て盆踊りして熱湯もさっさとギブして……)
何やってんだ俺、と情けない気持ちがこみ上げてくるが、みんなの手前泣くわけにもいかない。必死に作り笑いを浮かべようとするが、きちんと笑えているのだろうか。
「ナイスガッツ! あの温度の熱湯に飛び込むなんてやるじゃん」
見かねた篠崎が、歩み寄ってきて友人の肩に冷やしたタオルを掛けてやる。
「あんなに熱いなんて聞いてなかったよ……」
タオルで体を拭きながら、花厳はがっくりとうなだれるのであった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
花村翠
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
1000人
参加キャラクター数
82人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年08月15日
参加申し込みの期限
2015年08月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年08月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
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