会場には既に、多くの人々がどっと詰めかけ、始まりの時を今か今かと待ちわびております。
きーん、と据え付けられたスピーカーがひとつ鳴りまして。
「はいはーいお集りの皆々様はご注目ー、Attention Pleaseっ!」
ざわざわ、期待に満ちた眼差しの聴衆へとマイク片手に呼びかけたこの方は、
坂井 晴香さん。覚えておいでの方もいらっしゃるでしょうか?
あの時とか
この時とかに、持ち前のハイテンションで場を盛り上げていた、フリーの司会者さんです。通称ハルさん。
「えー皆さま、本日はこうしてたくさんの方にご来場いただきまして、まことにありがとうございまーっす! すっかり秋の深まった寝子島の、食欲の秋を締めくくる本日のイベント! 『
マタタビックフードフェスティバル』、いよいよ間もなく開催でーーーっす!!」
そう宣言するなり、会場はどっ! と大きな盛り上がり、拍手や喝采が秋空へと響きます。
「OK、Yeah! みんなもー待ちきれないってカンジね♪ でもちょーっと待ってね、いちおールールとかナンとか、説明しておかなきゃいけないコトが諸々あるワケなのよん……お姉さんもそんなのほっぽりだしてガガーッて始めちゃいたいところなんだけどね、もーっさっきからお腹がグウグウ鳴りっぱなし!」
会場の笑いをひとつ引き出してから、司会者さんは元気に、張り切って説明を始めました。
……『
第一回 マタタビックフードフェスティバル』! それは
寝子島を彩る魅惑のグルメたちが一堂に集結する、胃袋チョクゲキな一大イベント!
寝子ヶ浜海浜公園に開かれた特設会場に、ずらずら、ずらり! 立ち並ぶのは色とりどりののれんを掲げた、
屋台たち!
それぞれに提供してくれるメニューは様々でありまして、ラーメン、カレーに焼きそば、たこ焼きお好み焼きに、お馴染み寝子島しらす丼、おでんに焼き鳥に……お菓子やデザートメニューも大充実、クレープにワッフル、たい焼きにパフェに……定番メニューから変わり種まで、ええいもう紹介し切れん! ってなくらいにバリエーション豊かな寝子島グルメの数々が、来場者に美味しくたべていただくのを待ち構えております。
忙しく調理を行う屋台の店員さんたちだって、これ以上に無い張り切りよう……何せ今回のイベントでは、軒を連ねた屋台に並ぶメニューの中から、来場者の方々の投票に基づき、たった一品だけ。『
マタタビックフード大賞』! が、選出されることになっておりまして。
この会場で、もっともマタタビックな食べ物! という栄誉に輝いたなら、大いにその後の売り上げにも繋がろうというものでして、お客のみならずお店側にも熱気がムンムンッなわけなのです。
「わああ……すごい人、だなあ……」
会場を訪れた
桐生 唯は、青い瞳をぱちくりとしばたかせて、目の前の人だかりを眺めます。
いつものように
砂浜をお散歩していたところ、公園のほうがやけに賑やかなのを見つけてやってきてみれば、この盛り上がり! マイペースな唯もちょっぴり、びっくりです。
やがて、スピーカーから届くアナウンス。
「……ってなわけでお待たせしましたー、これより開場でーすみんなガッツリ食べまくりましょ、あっダメダメゆっくりWait! 走らないで、押さないでーキャーーー」
喧噪に紛れてフェードアウトしてしまった声をよそに、わーっ! 来場者たちがそれぞれにお目当てのメニューを求めて、ずどどどどっと屋台へ詰めかけていきます。
唯はそれを横目に、のんびり。
「せっかくだし……えへへ。いっぱい、食べちゃおう、かなあ♪」
食べるの大好き! な彼女は、ゆっくりと色んなメニューを楽しむつもりのようです。そこら中から届く美味しそうな香りに導かれて、唯は会場の中へと歩いていきました。
思う存分、食べたり飲んだり楽しんだり。
食の祭典、ここにスタート! でありますっ。
墨谷幽です、よろしくお願いいたします~。
ガイドには、桐生 唯さんにご登場いただきました。ありがとうございましたー!
(もしこちらへご参加いただける場合は、上記のシーンに関わらず、ご自由にアクションをかけていただいて構いませんのでっ)
このシナリオの概要
今回のシナリオはずばり、美味しいもの食べて楽しもう!といったテーマでお送りいたします~。
今年から始まった『マタタビックフードフェスティバル』は、いわゆる屋台村のようなイベントで、立ち並ぶ屋台では様々な激ウマメニューを格安で味わうことができます。
品揃えは焼きそばやたこ焼きといった定番から、それぞれに工夫を凝らした個性的なもの、他に類を見ないオリジナルまで、各種ジャンルを網羅する食べ物たちが勢ぞろい! 探してみれば、きっと食べたいものが見つかるでしょう。
ちなみに場内には、色んなところに大きなモニターが設置されていて、盛り上がりの様子を映し出したりしています。たまーに司会者さんが、美味しそうに何か食べているあなたのもとへとやってきては、突撃インタビュー! なんてこともあるかも?
また、自分でメニューを出品することもできます。これを機に、自慢の一品をみんなに食べてもらうのも良いかもしれません。
食材やら機材などは持ち込みはもちろん、あんまり特別なもの以外でしたら主催側から用意してもらうこともできますので、こちらもお気軽にどうぞ!
なお今回のイベントでは、出品される全てのメニューの中から、『マタタビックフード大賞』なる賞を選出することになっています。
大賞は、お客や屋台の出品者を問わず、来場者の投票の結果により選ばれます。
大賞の栄誉に輝いた一品は、今後も寝子島で良く見かけるような、定番メニューの仲間入りを果たすことができるかも……? ぜひ、お好きなメニューに投票してみてください。
アクションでできること
アクションでは、【1】お客、【2】出品者のどちらで参加するかとその内容、それに投票するメニューと一言コメントなどをお書きください。
※以下のいずれの行動でも、購入や出品、投票できるメニューは、種類や名前も含めて、屋台にありそうなものをご自由に指定していただいて構いません。
また、各コミュニティで提供されているものや、過去にシナリオで登場したもの(墨谷シナリオに限らず)でプッシュしたいものなどがありましたら、あまりに特殊なものを除き、そちらをご指定いただいても構いません。ただしその場合は、付随するキャラクター(未参加のPCさんやNPC)は登場しませんので、あらかじめご了承くださいませ~。
●1.どちらで参加する?
一般の来場客として楽しむか、出品者として屋台でメニューを提供するか、いずれかをお選びください。
【1】一般客として楽しむ
場内の屋台で飲食物を購入し食べることができます。
メニューは実に多岐に渡りますが、いずれも概ね破格のお値段でいただけます。
ちなみに品物はいくつ書いていただいても構いませんが、その分描写はバラけますのでご注意をば。
以下は、出品されているメニューの、あくまでごく一例です。以下のようなものを参考にされても構いませんし、全くのオリジナルでもOK!
<出品メニューの一例>
○寝子島丼
釜揚げしらすたっぷりの丼、ド定番!
○寝子ヶ浜スペシャルお好み焼き
寝子島近海の海の幸を使った、スペシャルなお好み焼き。
○オータムカップルドリンク
一つのグラスにストローが二本というアレ。味は各種取りそろえております。
○ねこ☆ビール
お酒なんかもあります。未成年はダメよ。大人の方は存分にお楽しみください。
○猫亭<ニャンティ>特製秋メニュー『デスコヴィル・ナパーム』
半端な覚悟でいただくと大変なことになるスープカレー。ヤバイ。
などなど。
【2】屋台でメニューを出品する
ご自分が出品する側に回り、自慢のメニューを販売していただくことができます。
販売するものは、飲食物であれば何でもOK! 得意料理やお店の看板メニューなど、自由に考えてみてください。
※ただしこちらでは、ご自分が管理者でないコミュニティで提供されているものを販売する場合、できれば許可を取っていただいたたほうが望ましいと思われますので、その点はご留意くださいませ。
なお、販売に回る場合でも、休憩時に他店を見て回ったり、隙を見つけて何か食べたり、といった行動は可能です。
ただしその分描写はバラけますので、ご注意を。
出品される方は、こちらの<コメントページ>で宣伝していただくと、他の参加者さんへアピールできて良いかもしれません。
●2.投票する!
特にプッシュしたい、お気に入りのメニューがありましたら、ぜひ投票をお願いいたします。上記のいずれの行動を選択しても、投票はしていただくことができます。
投票できるのは、おひとりにつき1~3品まで。アクションで食べたり販売したものと同じでも構いませんし、全く別のものでもOKです。
投票する際は、
○メニュー名
○品物の見た目や味などの概要
○投票者の一言コメント
○その他備考(らっ!内に元ネタや出典元があるなら、それが確認できる場所の指定など)
等をお書きください。
『マタタビックフード大賞』はこちらの投票をもとに決定し、一言コメントは発表時に紹介させていただく場合があります。
その他、上記と合わせて、
・参加にあたっての心情
(食べるの大好きでホクホク、お料理得意でハリキリ、友人に誘われてムリヤリ……などなど)
・食べた際のリアクション(お任せも可)
・ひとりで行動する? 誰かと一緒に回る?
そんなあたりもお書きいただけましたら~。
その他
●参加条件
特にありません。どなたでもご参加いただけます。
●舞台
シーサイドタウンの端っこ、寝子ヶ浜海浜公園の一角がイベント会場となっており、無数の屋台が並んでいます。
会場の各所にはテーブルと椅子が設置されており、ゆっくり腰を落ち着けて食べられるほか、立ち食い、食べ歩きだってもちろんOK。
またあちこちに移動式の大型モニターが設置されており、場内の賑わいを映し出しています。
詰めかけたお客さんで結構な混雑ぶりですので、お連れの方とははぐれてしまわないようご注意を。
●NPC
○坂井 晴香
寝子島の催し物などに呼ばれては会場を盛り上げる、フリーの司会者さん。ノリの良いお姉さんです。
今回は、カメラさんを従えて場内の様子をリポートしたり、皆さんの元へやってきて味の感想を突撃インタビュー! したり、隙を見つけては自分も美味しいものを食べまくってたりします。
大食漢で、実は今回のイベント、彼女自身が某町長さんに熱烈プレゼンしたことで実現したんだそうな。
以上になります~。ちなみにいつかの演劇祭とネーミングが似てますけれど、特に関連は無い模様です。
それでは、皆様のご参加をお待ちしておりますー!