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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
- AAA000000
ある日の寝子高生徒会会議
○大掃除と学食メニューコンテスト
眼鏡を武道に返した刀は、気を取り直して挙手した。
「この時期になると落ち葉などで校門を抜けてからの道や中庭が汚れやすくなる。生徒会主導でこれらの掃除や余分な木の枝の切り落としをしたらどうだろうか？」
「なるほど。だがそれは、美化委員の管轄ではないか？」
茂が答える。
「生徒会である理由は、これと同時に学校にある古い備品の見直しも一度やった方が良いと思ったからだ。ここで処分する物は落ち葉や切り落とした枝と一緒に業者に手配を取ったり、可能なら生徒達で処理してもいい。修理できるなら生徒達が協力をして修理して使えば良い。
そう言った事を一度大がかりにやる事で本来予算がかかっていた部分の支出を抑え、その予算を他の提案に回すことができるかもしれない。
また部活動で使っている備品、各教室の現状などを見直す切欠にもなるだろう」
皆、なるほど、という表情になった。華蓮がドヤ顔で立ち上がる。
「あら、私が言おうとしていたことを先に言われてしまいましたわね。学内と学外の大掃除でもしてみたらいいかもしれませんわ。地域の人の印象も上がりますし、単純に綺麗にするのはいいことですしね」
（提案の中には予算がかかる物もある。それらに合わせて予算の確保か支出を抑える提案をすれば）
俺の提案も通りやすいかもしれない、と考えての刀の提案である。
「美化委員としても賛成です。修理できるものを大事に使うことができる良い機会ですね」
蓮が感心する。
「この規模になると各部活や委員会が協力して行わなければならなくなるし、そうした活動は生徒会が主導で行った方が良いと思ったのでここで提案するよ。
あと落ち葉は焚き火をしてサツマイモやジャガイモを焼いて処分することもできるしな。一仕事した後のこれはきっと美味しい！ どうだろう？」
眠そうだった議場の生徒たち（特に女子）の目の色が一変した。
「賛成……焼き芋食べたくなっちゃった」
夏朝が唾を飲み込む。
「賛成アルー」
提案者から熱い気持ちを感じたら賛成しようと思っていた華菜子だが、熱い焼き芋のイメージのほうが上回ったかもしれない。
「環境改善は先ず生徒会から、無いなら生徒会室にお菓子の備蓄してほしいわね。でも焼き芋も美味しそう」
と言うのは焔。
「わかった。後で調整して先生方に提案しておく」
異論は上がらず、生徒会長がまとめた。
「私も議題出してみたいアル」
華菜子が手を上げた。
「学食の新しいメニューを生徒から募集してコンテストとかやってみたいナー。地産地消がテーマのメニューがもっと増えてもいいかなって。
地元の食材や栄養の事を調べるきっかけになって、皆がもっと『食』に興味を持ってくれたら嬉しいアルヨ。
コンテストの優勝メニューがコストとかの問題で実現出来るかはわからないけど、学校側も生徒がどんなメニューを望んでるかがわかっていいと思うアル」
「いいですわね！」
可愛い後輩の提案に、華蓮が賛成する。
「夏休みがあけてから大きなイベントが体育祭くらいしかありませんでしたし、ここら辺で何かやっておきたいですわ。ああ、寝子祭と合わせてやるのもいいですわね」「食は生活の根本よね」
焔が頷いて言った。
「学食について考えるならメニューはまず『午後の授業や部活動に備えて、エネルギーになること』という大前提を忘れないようにしないとね、ごはんはおかわり自由にならないかしら……」
体育科の生徒を中心に、うんうんと賛同が起こった。
この議案も皆から好意的に迎えられた。
「生徒会主催になるかどうかはわからないが、協議して学校に伝えておこう」
茂が言った。
「さて、他に議案がないようなら、時間も押してきたのでこれで終了としたい」
帰り支度をする茂に、琴理は近づいて話しかけた。
「今度『おちこぼれ姫シリーズ』の本が入ったら一番に教えるわね」
茂は表情を変えぬまま、
「ああ、頼む」
と一言言って去っていった。
「お疲れ様」
琴理は図書委員長の元に戻り、にこっと微笑んで背をぽんぽんと優しく叩く。
「図書室で会議の内容を纏めて今後の事を話し合いたいわね」
そして耳元で囁く。
「今度小説書いたら読ませてね」
思わず赤くなる満。
（えーと、僕が行ったらお邪魔なのかなあ？）
夏朝はちょっと迷うのだった。
眼鏡を武道に返した刀は、気を取り直して挙手した。
「この時期になると落ち葉などで校門を抜けてからの道や中庭が汚れやすくなる。生徒会主導でこれらの掃除や余分な木の枝の切り落としをしたらどうだろうか？」
「なるほど。だがそれは、美化委員の管轄ではないか？」
茂が答える。
「生徒会である理由は、これと同時に学校にある古い備品の見直しも一度やった方が良いと思ったからだ。ここで処分する物は落ち葉や切り落とした枝と一緒に業者に手配を取ったり、可能なら生徒達で処理してもいい。修理できるなら生徒達が協力をして修理して使えば良い。
そう言った事を一度大がかりにやる事で本来予算がかかっていた部分の支出を抑え、その予算を他の提案に回すことができるかもしれない。
また部活動で使っている備品、各教室の現状などを見直す切欠にもなるだろう」
皆、なるほど、という表情になった。華蓮がドヤ顔で立ち上がる。
「あら、私が言おうとしていたことを先に言われてしまいましたわね。学内と学外の大掃除でもしてみたらいいかもしれませんわ。地域の人の印象も上がりますし、単純に綺麗にするのはいいことですしね」
（提案の中には予算がかかる物もある。それらに合わせて予算の確保か支出を抑える提案をすれば）
俺の提案も通りやすいかもしれない、と考えての刀の提案である。
「美化委員としても賛成です。修理できるものを大事に使うことができる良い機会ですね」
蓮が感心する。
「この規模になると各部活や委員会が協力して行わなければならなくなるし、そうした活動は生徒会が主導で行った方が良いと思ったのでここで提案するよ。
あと落ち葉は焚き火をしてサツマイモやジャガイモを焼いて処分することもできるしな。一仕事した後のこれはきっと美味しい！ どうだろう？」
眠そうだった議場の生徒たち（特に女子）の目の色が一変した。
「賛成……焼き芋食べたくなっちゃった」
夏朝が唾を飲み込む。
「賛成アルー」
提案者から熱い気持ちを感じたら賛成しようと思っていた華菜子だが、熱い焼き芋のイメージのほうが上回ったかもしれない。
「環境改善は先ず生徒会から、無いなら生徒会室にお菓子の備蓄してほしいわね。でも焼き芋も美味しそう」
と言うのは焔。
「わかった。後で調整して先生方に提案しておく」
異論は上がらず、生徒会長がまとめた。
「私も議題出してみたいアル」
華菜子が手を上げた。
「学食の新しいメニューを生徒から募集してコンテストとかやってみたいナー。地産地消がテーマのメニューがもっと増えてもいいかなって。
地元の食材や栄養の事を調べるきっかけになって、皆がもっと『食』に興味を持ってくれたら嬉しいアルヨ。
コンテストの優勝メニューがコストとかの問題で実現出来るかはわからないけど、学校側も生徒がどんなメニューを望んでるかがわかっていいと思うアル」
「いいですわね！」
可愛い後輩の提案に、華蓮が賛成する。
「夏休みがあけてから大きなイベントが体育祭くらいしかありませんでしたし、ここら辺で何かやっておきたいですわ。ああ、寝子祭と合わせてやるのもいいですわね」「食は生活の根本よね」
焔が頷いて言った。
「学食について考えるならメニューはまず『午後の授業や部活動に備えて、エネルギーになること』という大前提を忘れないようにしないとね、ごはんはおかわり自由にならないかしら……」
体育科の生徒を中心に、うんうんと賛同が起こった。
この議案も皆から好意的に迎えられた。
「生徒会主催になるかどうかはわからないが、協議して学校に伝えておこう」
茂が言った。
「さて、他に議案がないようなら、時間も押してきたのでこれで終了としたい」
帰り支度をする茂に、琴理は近づいて話しかけた。
「今度『おちこぼれ姫シリーズ』の本が入ったら一番に教えるわね」
茂は表情を変えぬまま、
「ああ、頼む」
と一言言って去っていった。
「お疲れ様」
琴理は図書委員長の元に戻り、にこっと微笑んで背をぽんぽんと優しく叩く。
「図書室で会議の内容を纏めて今後の事を話し合いたいわね」
そして耳元で囁く。
「今度小説書いたら読ませてね」
思わず赤くなる満。
（えーと、僕が行ったらお邪魔なのかなあ？）
夏朝はちょっと迷うのだった。
あとがき
担当マスター：
天村花海
ファンレターはマスターページから！
生徒会会議、おつかれさまでした。
会議というと退屈なイメージがありますが、さすが皆さま個性派揃い！
たくさんの議題提案ありがとうございます。
生徒会は生徒たちを支える裏方的な役回りですが、少しでも楽しんでいただけたらと思います。
またのご参加をお待ちしております。
会議というと退屈なイメージがありますが、さすが皆さま個性派揃い！
たくさんの議題提案ありがとうございます。
生徒会は生徒たちを支える裏方的な役回りですが、少しでも楽しんでいただけたらと思います。
またのご参加をお待ちしております。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2015年02月19日
- 参加申し込みの期限
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- 2015年02月26日 11時00分
- アクション投稿の期限
-
- 2015年02月26日 11時00分
