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アナタの後ろにダレカいる
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■
ネクタイに人差し指を引っ掛けて緩め、
八神 修
は部屋で一人、細い息を吐き出した。
スーツは肩が凝るものだ。ましてや、催事で父の名代を務めるとなれば尚更である。
上着をハンガーにかけ、部屋から見える広い日本庭園を見やる。
父の仕事の関係で両親は地方に外出しており、使用人達も今日は休み。修の実家である広い家は静かで、虫の声がよく聞こえる。
虫の声につられてふらりと庭に出ると感じる、秋の風情に修は表情を緩めた。
自分で考えていたよりも疲れていたらしい。虫の声や木々が風に揺れる音は、修の心を安らがせた。
「風呂に入ってから、何か摘みながらニュースでも見るかな」
そんな独り言を呟くと同時に、虫の声が止んだ。
違和感を覚えて、修は辺りを見回す。
そして、背後には今までいなかった気配があった。
「……誰だ?」
あくまでも冷静に修は問い掛けるが、返事は返ってこない。
振り返っても、そこには日本庭園が広がっているだけだ。しかし、気配はある。
足音こそしないが、気配は徐々に修との距離を縮めてきているようだ。
背筋に冷えた液体を流し込まれたような感覚、気温が下がったように感じるのは気のせいだろうか。
縁側に上がると、早足で廊下を進む。
修が立ち止まれば気配も立ち止まり、修が足を速めれば気配も足を速める。
(もし、不審者ならセキュリティが反応するはずだ。……故障? それはないと思うが……やっぱり、気のせいか?)
疲れて神経が過敏になっているのかもしれない。今夜は早めに休んだ方がいいだろう、しかし、その前に念のため確認を――と振り向いた修の目が見開かれた。
見覚えのない青年の姿。
「……誰だ?」
「…………八神、修」
修の呼吸が止まる。
思わず、修はその場から逃げ出していた。
静まり返った廊下に修の足音が響く。
背後の存在から逃げるため、誰もいない屋敷の中を歩き回る。
心臓がどくどくと脈打っていた。八神修と名乗る青年は、何をするでもなく修の後をついてきている。
修は逃げ、青年は追う。二人の距離は縮まることはないが、遠ざかることもない。
こうしていても埒があかないと、修は心を決めて青年に向き直った。
「俺に言いたいことがあるなら、はっきり言え」
強い口調で一喝すると、青年は眉を下げながら笑った。
「君と……秀と、話してみたかった」
八神修という名は、本名ではない。
幼い頃、本物の「八神修」が死んで代わりに連れてこられたのが、妾腹の子であった修
……八神秀だった。
今いる場所は、本来ならば「八神修」がいるべき場所である。
恨み言の一つでも言われるのかと覚悟はしていたが、青年――「八神修」から出てきた言葉は、そうではなかった。
修が泊まっている和室で、座卓を挟んで二人は向き合う。座卓の上には修が煎れた茶が二つ、湯気を立てていた。
「秀、今の生活は、楽しいか?」
「楽しいよ。毎日、色々なことが起きる。退屈することはないな」
「そうか、……なら、良かった」
修の返答を聞いて、青年は表情を緩めた。
「秀が楽しんでくれているなら、いいんだ。……俺の代わりに、苦労をかけてしまって悪い」
「別に、苦労だとは思っていない。それよりも、あなたの居場所を奪ってしまって……」
「俺は、奪われたなんて思っていないよ。俺の役割を押し付けてしまって、秀の人生を変えてしまって、ごめん」
青年の表情が曇る。きっと、彼が出てきたのはお互いに対する罪悪感もあったのだろう。修はゆっくりと首を振った。
「俺は俺の人生を、ちゃんと生きてるよ。あなたが……兄さんが、気にすることじゃない。おかげで、たくさん大切なものにも出会えたしな」
「…………ありがとう、秀」
それから、様々な話をした。学校のこと、飼っている動物達のこと……青年は、羨ましそうに修の話を聞いていた。
朝の光で、修は目を覚ます。いつの間にか寝てしまっていたらしい。
「……夢?」
目を擦りながら、座卓に視線を向ける。その上には、空になった湯のみが二つ、並んで置かれていた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
青崎灰次
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
ホラー
オールジャンル
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年02月03日
参加申し込みの期限
2015年02月10日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年02月10日 11時00分
参加キャラクター一覧
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