this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
【遠足】ねこでんに乗って、どこ行こう?
<< もどる
1
…
18
19
20
21
22
…
34
つぎへ >>
「人類は麺類、世界の麺料理を完全制覇よ!」
どこかで聞いたことがある気がするキャッチフレーズと共に、力強く宣言するのは
神薙 焔
。
ここは世界の麺を食べ比べ出来る、名物フードコート。
元々、色々食べれるようにハーフサイズで提供されているが、8種類全てを制覇出来る程のキャパを持った人はそう多くはない……はずである。
「ここで香川県民なら「うどんはないのか?」って言うんでしょうね、きっと。……さて、どれから行こうかしら」
ジョークを飛ばしながらも、焔はぐるりとフードコートを見回す。
一般客も混ざって結構な賑わいだが、どこもまんべんなく客がついていて、人気にバラ付きはないようだ。
余談ながら讃岐うどんさんは、タイに進出して「コシ」という言葉を広めたり、行列作ったりしてるそうです。
「ランチは世界の麺を食べられるのか~。珍しいのがいっぱいあって、迷っちゃうね」
目を輝かせながら、やって来た四月が漏らした。
純粋な楽しみもあるが、何かネタになりそうなものはないかと、常に探してしまうのは漫画家の性かもしれない。
そのうち世界の麺ですら、擬人化して作品にしちゃいそうである。
華菜子と真央も四月に同意しつつ、滅多にない機会だから頑張って食べようと、決意を新たにする。
「ハーフサイズなら、私も2種類くらいは食べてみるアルよー。とりあえず、カザフスタンのラグマンからにするアルー」
どこにあるのかよくわからないぐらい、知らない国だったから。そんな理由で、華菜子はラグマンを選ぶ。
どこにあるのかわからない国の人は、いつもどんな麺料理を食べているのだろうか?
華菜子の純粋な麺への探究心はゆるぎない。
「知らない麺から、優先的に食べる! お腹がポンポコになって、動けなくなるまで食べる!」
冷麺やトムヤムクン、それにナポリタンは、普通にお店で食べれそうだから……真央はそう考え、ラクサのカウンターへ向かう。
国ごとに分かれた小さなカウンターで、まずはトレーにラクサが入った器を乗せてもらい、ドリンクバー用のカップを貰うと、華菜子と合流してテーブルについた。
華菜子のトレーにも、ラグマンがしっかりと乗っている。
「ラーメンのルーツとなった麺ね、ここではマトンベースなのね」
焔は華菜子が手にしたラグマンに興味深く頷きながらも、まずは蘭州牛肉麺を出しているカウンターへ向かう。
ごろっとした牛肉の角煮がいくつも乗って、ハーフサイズとは言え、かなりボリュームがありそうだ。
燃えるような赤い髪を、スープで汚さないように気を遣いながらも、それらを味わい分析する。
辛味の強いスープは、体に入るとすぐに体を熱くする。
「中華料理には珍しく、豚肉を使わないのね。それに麺はかん水を使って、コシを出しているわね」
「くわしいアルねー……」
よどみなく解説する焔に、華菜子は瞬き。
「ふふ、実はここに来る前に色々調べて来たのよ。その方が、より楽しめると思って」
「ふぇー……アル」
「すっご~い、あたしは……うん、ラクサにしよ! ココナッツミルクってまろやかでおいしそうだし」
四月はラクサを選んだ。
「ラクサはココナツ風味のカレースープ、麺は色々。ここではタマゴ麺かしら?」
「麺はわかんないけど、甘くって美味しいよ?」
ラクサの写メも、しっかりと収めたあとで真央もスープの味を堪能している。
「いっただきまーす! ……うん、カレー味もするけど、甘くって美味しい! はーん、おいひー、しあわせー!」
(擬人化したら、黒肌で睫の長い美少年かな? 優しくて気が利くタイプ、周りが放って置かない感じだね。でも、誰にも言えない秘密を背負っているの)
四月は、本当に擬人化していた。
「美味しそうに食べるわね、見てるこっちまで嬉しくなっちゃうわ」
「だって、美味しいんだもーん」
「そこまで喜ばれたら、作った人もきっと喜ぶアルねー」
今でも『猫島軒』は食事時には人で一杯だけど。もっともっとうちのラーメンを食べて喜んでくれる人で、お店を一杯にしたいな。にこにこと人好きのする笑顔を見せながらも、華菜子の心は寝子島に飛ぶ。
「でもでも、他のもおいしそうだなあ」
じーっと皆の器を見つめる四月に、華菜子は現実に引き戻される。
「ねえ、ちょっとだけ分けてくれない? 一口でいいから、お願い! 代わりにあたしのあげる~」
すでに2杯目のミーゴレンに手を出している焔が、いいわよと承知してくれたので、一緒にそれに手を伸ばす。
「ゴレンは炒める、つまり焼きそばね。外見は日本の焼きそばと似ているけれど、味と香りは全く違うわ」
いいなもミーゴレンを注文していた。その叔母の経営するお好み焼屋のソース焼きそばとは、一風違った味付けに首を傾げる。
「これは、どんなすぱいすを使っておるのじゃろ……全く想像がつかんのじゃ……。海老が大きくて、ぷりぷりして、豪華なのじゃ。甘いのは、けちゃっぷ、のせいじゃろか? 一風変わっておるが、こんなのもたまにはいいかもしれんのぅ」
「ホントに変わった味だねー、あまーい、おいひー」
(これは甘いマスクをした、活動的な青年。お調子者に見えるけど、実はとってもクールで野心家なんだよ。ことあるごとに主人公を助けてくれるけど、決して親切心からじゃないの)
「日本人の舌に合うように、ある程度は調整してるアルかねー?」
華菜子がそんな考察をしている間にも、焔は次の麺に手を伸ばしている。
「フォーは米粉麺、さわやかな味付けのスープに、卓上のチリソースやライム、魚醤などで味付けをして食べるのね」
見れば唐辛子も置いてある。
「種もしっかり入っているわね。種は辛いから、入れすぎないように気をつけないと」
ちゃっかりと、フォーも一口分けてもらう四月は、その酸っぱい刺激に軽く目を見開く。
「ん~、でも疲れが取れそう~!」
(スレンダーで、ボサ髪のショタ! ひねくれてて憎まれ口ばかり叩くけど、何だかんだでついてきて最後まで支えてくれるの!)
「次はムルレンミョン(冷麺)ね、ひんやりして、お口の中をクールにしてくれるわ」
「歩き回って、暑くなっちゃったもんね。真央ちゃんも、やっぱり次は冷麺にしちゃおっかなぁー……」
誘惑された真央も、冷麺を注文して戻ってきた。
「……あー、本当にサッパリするねー。美味しいー」
「私も頂きますー、アル」
暑さをクールダウンしてくれる、冷たい麺の美味しさに、夏はこんなのもいいかもしれない? なんて華菜子は考え込む。
「どれどれ?」四月も手を伸ばした。
(寡黙で素朴な青年かな? でも、無骨な見た目にそぐわず、細やかに面倒を見てくれる)
四月が妄想している間にも、焔はもうトムヤムクンを取りに行っていた。
「トムヤムクンはスープ料理、本場でも麺を入れる食べ方はあるそうね。そろそろ、お腹がきつくなってきたけど、酸味が胃を刺激して何杯でもイけそう」
「う……もーダメ、真央ちゃんもぉダメ……」
真央はテーブルに突っ伏して、ギブアップした。
分けてもらった四月は、唐辛子の刺激の強いスープの蒸気を思い切り吸い込んでしまい、むせかえった。
「だ、大丈夫アルか? 時間はあるから、慌てちゃダメアルー」
優しく背中を撫でてくれる華菜子に礼を言いながらも、妄想はとまらない。
(これは野生児だね! 曲がったことが嫌いな、熱血少年。単純なようで、機転もきくんだよ)
一人で納得している四月をよそに、焔はナポリタンを口に運ぶ。
「ナポリタン……ってナポリにはないのよね。ケチャップは米国産だものね、タバスコで味を整えて……っと」
こんなところで、わざわざ食べるナポリタンもまた乙なものだ。
「うん、そのままでもいいけど、やっぱり少し辛味と酸味を追加した方が美味しいわね」
傍のテーブルで聞いていたソワカも、ナプキンで唇をぬぐいながら、妖艶な笑みを浮かべる。
彼女もイタリアのナポリタンを選んでいた。
「ナポリタンは思いっきり日本の料理な気がするんですが……。まあ美味しいのは確かですね」
特別変わったところはない、ナポリタンだ。だからこそ、オーソドックスで美味しい。
そしてソワカは値段やレアリティで、食を評価しない。
美味しいということ、それだけが唯一無二の食の判断基準なのである。
「普通においしいねっ!」
四月はナポリタンを、物腰が柔らかく理知的、そしてちょっぴりプレイボーイな青年と位置づけた。
「それにしたって、おなかいっぱい。大満足!」
お腹をさすりながら、四月は息をつく。
「よし、完全制覇! ふぅ、よく食べたわね。これだけ食べると……デザートが欲しくなるわ」
「えー、まだ食べるのー?」
驚く真央に、焔はエメラルドの瞳を悪戯っぽく輝かせて、余裕を見せる。
「あら。女の子には、ベツバラがあるでしょ?」
「別腹……!」
「確かに、杏仁豆腐とかシャーベットが食べたくなってきたアルー……」
「なんか、体重計乗るの怖くなってきたー……でも、まいっか。修羅場がくれば、自然に痩せるもんね♪」
「「「修羅場って?」」」
異口同音に聞き返され、四月は慌てて誤魔化した。
留学生として日本にやって来たばかりの
メイソン・ブリッジス
は、1階のショップでお土産を買い込んでからフードコートへやって来た。
「お土産は後にすれば良かったかな?」
とはいえめずらしい物ばかりで、つい夢中になってしまった。
オリジナルマグカップや、Tシャツ、ノートや筆記具、ふせんなど。全てがこの博物館の限定品である。
渡された相手も、きっと喜んでくれるだろう。
にも関わらず、本当に心から喜んでもらえるかなと、メイソンはつい不安を感じてしまう。
決して人間嫌いとか、そういうわけではない。むしろ他者には好意的だ。
要は、メイソンは度を越した心配性なのである。
ふと家で留守番をさせている、愛犬のジョニィのことを思い出す。
盲導犬でなければペットは館内には入れない。仕方なく置いてきた。
今頃、寂しく思っていないだろうか?
いや、今考えても仕方の無いことだ。自分も誰かと一緒に行動して、少しでも不安を解消しよう。
しかし外国人らしく堀の深い顔立ちと、金色の髪を持つメイソンは、非常に目立つ。すでに出来ているグループに近づいたら、驚いたり戸惑ったりされるかもしれない。
不安はぐるぐるまわる。
でも……やっぱり、誰かと一緒に行動したいな。そう思っていたメイソンの目に映ったのは、参道商店街の薬局『アネモネ』の看板娘で、銀色の髪をポニーテールにして、一人で食事を摂っていた
毒島 林檎
だった。
ハーフの彼女は、ガーネットのように赤い瞳。情熱的な薄褐色の肌に、切れ長の目をしたエキゾチックな美人だが、毒島(ぶすじま)という名前のせいで、からかわれた経験があり、すれ違った人が思わず振り返るような美貌を持っているにも関わらず、それにそぐわないコンプレックスを持つようになってしまっていた。
お陰で、どこかとっつき辛い雰囲気があるのだが、心はメイソンと同じ。
はすに構えてはいるものの、この校外学習を通して、新しい交友関係を持つのが林檎の今回の目標だった。
(でもその前に、食欲満たしてからでも遅くないよねー)
実は内面は大食い乙女の林檎。お腹はすでにペコペコだ。
今日のランチは楽しみにしていたのだから、弥が上にも気合が入るというものだ。
全メニュー制覇を目指して、ひたすらカウンターとの間を往復していた。
「やあ、美味しそうなメニューだね……その隣は空いてる?」
突然、声を掛けられて林檎は思わず、持っていた箸を落っことしそうになるが、どうにか耐えた。
それでも態度は、興味のないそぶりをしてみせる。
林檎が何も応えないので、メイソンは隣に腰掛けた。
「僕、一人なんだ。一緒に食べてもいいかな?」
改めて問いかけてくる、透明なシトロンイエローの瞳に林檎はドギマギしながらも「……勝手にしろ」とぶっきらぼうに返した。
(な、何この人、いきなり座ってきて……でも、悪い人じゃなさそうだし……ご飯は一緒に食べた方が、美味しいもんね)
「ありがとう、嬉しいよ!」
林檎に向けて破顔して見せて、メイソンは自分も物珍しく思っていたラグマンを注文して、再び席に戻ってくる。
なんだかすっかりメイソンのペースに乗せられた林檎は、上目遣いに彼の動きを追いながらも、黙って麺をすすり続ける。
メイソンもラグマンを口にする。
「うん、麺が……こういうのは、モチモチって言うんだっけ? 食べ応えがあるし、ソースも深みがあって美味しいね」
「そ、そう……良かったな」
「君は、何を食べてるんだい?」
「俺のは、蘭州牛肉面だ」
「ふうん?」
あくまでもつっけんどんな態度を崩さない林檎に、メイソンはしかし興味を失うことはない。
人付き合いが苦手なタイプなのかな? それなら……。
メイソンは、不意に林檎の器から、スープをひとさじ掬って口に入れる。
「っ……!?」
これにはさすがの林檎も驚いて、まじまじとメイソンを見てしまう。
「うーん。こっちの料理も美味しいね、おかわりしちゃおうかな?」
頬杖をつきながら、余裕しゃくしゃくに自分を見つめるメイソンに、林檎は閉口。
(はわわ、こんな積極的な人初めてだよ……でも何かこういう人素敵かも……)
「あ、失礼。自己紹介してなかったね、僕は
メイソン・ブリッジス
だよ。君は?」
「……
毒島 林檎
だ……」
名乗りたくない名前。仕方なくむすっと答えるが、外国人であるメイソンは気にした風もなく言い切った。
「林檎さんか、君にピッタリのチャーミングな名前だね!」
改めてよろしくと差し出された手を、林檎は跳ねる心臓を抑えてクールに握り返した。
<< もどる
1
…
18
19
20
21
22
…
34
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
【遠足】ねこでんに乗って、どこ行こう?
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
羽月ゆきな
メシータ
癒雨
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
125人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年02月24日
参加申し込みの期限
2013年03月03日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年03月03日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!