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己の魂を越えてゆけ
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【受け入れる覚悟】
恵御納 夏朝
は二重人格という悩みを抱えていた。
もうひとりの自分、『夏夜(かや)』の存在だ。
恵御納は自身の過去の記憶が抜け落ちている。
どうやら夏夜はその記憶を保持してるらしい。
だが、恵御納自身は全く思い出せずにいた。
それが、非常にもどかしい。
(もう2学期なのに……、僕は未だ思い出せてない……。断片的な情報は集まっているのに……)
正直、彼女は怯えていた。
過去と夏夜の存在を恐れていた。
(もう、ずっと思い出せないのかな? このままなのかな?)
何が足りないのだろう、と空を眺める。
自分が弱いからだろうか、などと呟く声は青空へ溶けていく。
「駄目だ……。なんだか疲れた……。猫さん、猫さんに会えば元気になれるかも……」
無類の猫好きの恵御納は、肩を落としたまま猫を探し出す。
猫の多い島ゆえか、彼女は簡単に猫の集会場を見つけることができた。
擦り寄ってくる猫の頭を撫で、ほっこりする恵御納。
その猫と目があった瞬間、恵御納の前髪がひと房、はらりと地面に落ちた。
「え……? 急に前髪が抜けて、わっ!?」
前髪は一気に膨張していき、気が付けば恵御納の姿を形取った。
「……夏夜、ちゃん?」
現れた自分と瓜二つの存在に、最初は別人格が神魂で受肉したのかと思った。
だが、現れた人物はそれを否定する。
「僕は怪異。ドッペルゲンガーだよ」
「ドッペル、ゲンガー?」
恵御納は目を瞬かせた。
ドッペル夏朝は唇を弧に歪ませる。
「そうだよ。僕は、君だ!」
ドッペル夏朝が拳を振り上げたのを見て、咄嗟に恵御納は鞄で顔面を防御した。
衝撃が鞄越しに伝わってくる。
彼女は得体の知れない恐怖を感じていた。
故に恵御納は問う。
「君は……敵、なの……?」
その問いに、ドッペル夏朝は苛立った様子でまくし立てだした。
「敵か否か以前に、自分の事を考えてみろって!? 過去に向き合う事に怯えて色んな事に逃げて、怖いからって顔色伺いながら危険な別人格とも仲良しごっこ? 常軌を逸してる!」
鞄に何発もドッペル夏朝のパンチが打ち込まれ、恵御納はずるずると後退していく。
「君は弱すぎる。弱いまま別人格に取り込まれる位なら、いっそ僕と変われよ。僕は強い。別人格と向き合わなくても、1人で前へ進める。過去を振り返るなんて愚かな事もしない!」
「な、なんで……? そんなことしたら……、君の未来は……!」
恵御納は『思い出せぬ過去の一部を思い出し、過去と別人格に向き合う』と心に誓っていた。
だが、ドッペル夏朝はそんなことをしないと言いだしたのだ。
「自分自身と決着付けずに無視して……、過去から目を背けたら、待っているのは、
あの未来
だよ……!」
彼女は以前、神魂の力で未来の自分と対面済みだ。
彼女の未来は、端的にいれば殺戮者の一途を辿る末路。
緋色に染まった衣服が今でも鮮明に思い返される。
『島はいいよね。寝子島のみんなは、"僕"を否定しないいい人たちだもの。……"あいつら"とは違う』
以前、夏夜はそう口にした。
「駄目……! 目を背けたら、夏夜ちゃんは僕を取り込む……! そんな未来は、招くわけには……!」
恵御納は鞄のガードを解く。
何発も殴られながら、鞄から折り畳み傘を取り出した。
「僕が夏夜ちゃんの存在を知り、過去に向き合おうと思ったのは、心の闇を見せられたのと取り込まれた後かもしれない、恐るべき未来を見たからだ!」
決意を口にし、傘を振るって彼女は迎撃開始。
ガード不要とばかりの乱打戦は、互いの身体にいくつもの傷やあざを作っていく。
それでも恵御納はドッペル夏朝から目を逸らさない。
傘で相手の胴や急所を狙い、頬にドッペルの拳が減り込んでも殴るのを辞めようとしない。
「しぶとい、なぁ……!?」
ドッペル夏朝が落ちていた石を掴んで振り下ろしてきた!
「いやっ!」
傘で相手の腕をいなそうとするが、石にぶつかり柄が折れ曲がってしまった。
かろうじて直撃を避けられたが、2回目はもう通用しない。
「終わりだよ、消えちゃえ……!」
振り上げられるドッペル夏朝の必殺の一撃。
恵御納はやぶれかぶれでドッペル夏朝へ体当たりを敢行!
不意を突かれたドッペル夏朝は後ろへ突き飛ばされた。
「君に負ける訳にはいかない! どんなに傷ついても、どんなに傷つける事になっても!」
恵御納の渾身の右拳がドッペル夏朝の顔を捉えると、ドッペルの体が爆散して消滅していった。
後味の悪い最期だった、と恵御納は唇を噛む。
「でも、迷いは晴れた気がする……。君を殺してでも、僕は必ず、過去を全部思い出して、……夏夜ちゃんと向き合うよ」
ドッペルに打ち勝った彼女は、忌まわしき別人格と向き合う覚悟を獲得した。
「ドッペルゲンガーだろうと、別人格だろうと……、僕はもう、簡単に負けられないから……」
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恵御納 夏朝
:勇気の光を胸の宿す>
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担当ゲームマスター
焼きスルメ
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ★(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
ホラー
SF・ファンタジー
バトル
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年10月05日
参加申し込みの期限
2014年10月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年10月12日 11時00分
参加キャラクター一覧
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