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ミエコ、再び
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かの猛獣は、すっかり興奮状態にあった。
鼻と肉球はピンクに染まり、毛は逆立って膨らみ、瞳孔は大きく開いて獲物を探している。
捕まったのは、アイスを潰されて放心していた、
野坂 庵
だった。
プフー、プフーと生暖かい鼻息が掛かるほどの至近距離に居ながら、逃げられない。
なぜなら引き倒されて、前足で押さえ込まれているからだ。
ミエコは庵の髪の匂いを、鼻を鳴らして嗅いでいる。
「ひっ……」
緊張で体が強張る。
次いで、甘噛み。庵は抵抗して、ジタバタ暴れた。
「ひーん! 食べられちゃうー! こんな死に方、絶対やだー!」
細い手足を振り回しながら、庵は涙目で助けを求めた。
だがそれは火に油を注ぐようなもので、却ってミエコの加虐心を煽っていた。
「すごくでっかい、ねこー……だきつきがいが、ありそうだけど……。
いたいのはやだなー。すわってくれると、もふもふしやすいんだけどなー……」
柚瀬 玲音
は気持ちが伝わらないものかと、ジッと見つめてみたが、ミエコの行動はエスカレートするばかり。
肉球で、ぎゅーぎゅー頬を押されたり、しゃりしゃり舐められたりするたびに悲鳴を上げる庵の様子に、ハラハラし始めた。
「やんちゃにも程がありますが、猫ですから仕方ないです」
猫屋敷 姫
は、キッパリそう言い切る。
返す言葉もないとは、まさにこの事。全くその通りだ。
「さて、何か出来ないでしょうか」
「いおりおねーちゃーん、がんばってー!」
声援を送る玲音の後ろで、今、一人の勇者が立ち上がった。
前髪の間から、不敵に細められる赤い瞳。
お気に入りの黒猫パーカーについた砂埃を、パタパタと払う。
序盤(ガイド)で、出会い頭にミエコに転がされた、
黒兎 都
だ。
「まさか、またこんな ご褒美タイムに逢えるとはの……」
彼女にとっては、ご褒美だったようだ。
「邪魔だった、にいさんも死んだし」
都の視線が、
椿 美咲紀
に見守られながら、勉の首がカクリと落ちる瞬間を捉えた。
口角を持ち上げる、都。
「前回は、もふられるだけで満足してしまった うちだが、今回は違う!」
逃げられなかっただけでも、幸せだけど! 幸せだけど!!!
「今回はさらに、高望みさせてもらおう!!」
ズシャァッ!
都が決意をこめた、一歩を踏み出す。
「とりあえず、死んでも生き返るらしいし? ケガとか気にせんで、抱きつきに行く! 全力でだ!!」
叫んだ都は、神風特攻隊のように猛然と駆け出した。
「あわよくばハグ! ギュッてしたい!! ギュッてしたい!!!」
普段の都は、落ち着いているというよりは、どこか飄々と浮世離れしている。
まるで世俗の事になんて、関心ありませんよとでも言いたげに。
だが今の彼女は、欲望の黒いオーラに満ち溢れていた。
「黒兎先輩……勇ましい……」
同じ桜花寮住まいの
恵御納 夏朝
は、あまりの変貌振りに、ただただ感心していた。
それ程に、都のキャラは崩壊していた。
「ミエコミエコミエコ――!! なんでもいいから、ぬこモフらせてくださいー!!!」
都が首元にダイブし、腕を回して抱きついた。
驚いたミエコは、その場で体を捻りながら飛び上がった。凄いジャンプ力だ。
その場に居る全員の視線が、上、下、上、下に揺れる。
まるでロデオだ。
ミエコの尻尾は倍ほどに膨れ上がり、ヘアゴムの玉が半分近く毛に埋もれた。
「おい、危ないぞ!」
御剣 刀
の警告を、必死な都は聞き入れない。
頬から顎の真っ白な毛に、顔を埋めての至福タイムで、それどころではなかった。
ほわほわの毛皮は、微かに柔軟剤の匂いがする。
「ほわぁ……たまらん……これが、ぬこ!」
この時ほど、両親に感謝した事はない。ぬこアレルギーじゃなくて本当に良かった。
エクスタシィという言葉の意味を悟る、午後。
都の特攻のお陰で、庵はミエコの魔の手から逃れていた。
「はぁっ、はぁっ……のやろー……おいしーもの、そーまとーのよーに見えたじゃんか……!」
ぐすん、と鼻を啜り上げる。
改めて見れば、アイスは蟻さんのオヤツになる未来しかなかった。
庵は唇を噛み締めると、きっとミエコを見据えた。
「もうおこった、食べる!」
都を首にぶら下げたままの、ミエコに指を突きつけて、庵は叫んだ。
「やいニャゴラ! いおりが猫好きじゃなかったら、○○して××ってたかんなー!」
シ~ン、一瞬その場が静まり返る。
庵ちゃんの言葉は過激すぎて、運営のチェックに引っかかりました。
目を丸くする皆に、庵は顔の前でパタパタ手を振って、慌てて訂正する。
「ち、ちがっ……きっと丸焼きにして、かじってたとかそんな感じだもん!」
赤くなって否定する庵、幼女2号。目の保養は多い方がいいのである。
「くあっ……」
ミエコが後ろで、大きな欠伸をした。
「って、全然聞いてないし! むっかちーん……!」
再び闘志を燃やす、庵。
「その首輪、置いていけー!!」
首輪に飛びつこうとした庵だが、ごん太になった尻尾が ばふっと襲ってきて、またしても転がされた。
「いいなーいいなー! ねこー、ボクもーボクも ばふっとしてー!」
玲音も堪らず、ミエコにおねだりする。
なだらかな太腿に取り付く前に尻尾が下から上に上がり、玲音はお腹から顔に掛けてを、もふっと撫で付けられ、歓声を上げる。
「きもちいいー。やっぱり、だきつきがいがありそうー!」
そして見た目の可憐さに反してボーイッシュな玲音は、簡単な事ではくじけない。
とてとて走り寄っては、庵ごと肉球でぽーんされても、ヒット&アウェイを繰り返す。
アトラクション感覚で、楽しんでしまっていた。
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2人まで
シナリオジャンル
コメディ
バトル
動物・自然
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年11月25日
参加申し込みの期限
2014年12月02日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年12月02日 11時00分
参加キャラクター一覧
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