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【プール開き】六月快晴初およぎ日和
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●こちらフツウの寝子高プール(3)
楽しいプール開きの裏側には、さまざまな役割に携わる人々がいる。
保健委員長の
椎井 莉鳥
もその一人である。
プールは見た目以上に危険がいっぱいだ。プールサイドは濡れると滑る。駆けまわって転び、膝を擦り剥いたなんてのはよくある話。水遊びに夢中になって、人と人とが接触、なんてのもあり得ない話ではない。水の中で足が攣ったら溺れる危険もある。だからこそ事故が起こらないように、水泳部員が監視をしたり注意事項をアナウンスしたりするのだが、何かが起こった場合に対応にあたる保健委員のことも忘れてはならない。
莉鳥は委員長として、前日、鷲尾先生を交えてのミーティングをひらき、どのように救護するかの方針を決めた。万が一に備えてAEDを用意したり、人工呼吸の練習をしたり、救急箱のチェックなどもしてやれるだけのことはやった。
(今のところ、問題はなさそうね。何よりだわ)
何かあったときに備えて日陰にある保健委員と書かれた席で待機していると、5コースから名を呼ばれた。
「委員長、行って来てください。ここは私が見てますので」
「わかったわ。お願いね」
「はいっ」
ちょっと緊張した顔の後輩に引継ぎをすると、莉鳥は日向に出て伸びをした。
競泳水着に包まれこそいるものの、陸上部で鍛えているお陰でスレンダーで均整の取れた肢体が露わになる。胸のサイズはいわゆるちっぱいだが、莉鳥はそのことにコンプレックスを抱いていたりはしない。もしも巨乳だったりしら走る時に重いし揺れすぎて走りづらいではないか。
屈伸をしたり、軽くジャンプしたりして準備運動をする。
しばらく日陰に座っていたために強張っていた身体がほぐれてくる。
莉鳥は気付いていないが、後輩は莉鳥の背中に憧れまじりの視線を送り続けている。
クールで仕事が出来る委員長を尊敬しているのだろう。
お立ち台に立った莉鳥は、仕事中ということもあっておざなりなポーズを取って、すぐに記録に挑戦した。
バタフライで50メートルを泳いで、タイムは平均値程度だったが、後輩の彼女はやっぱりキラキラした瞳で莉鳥のことを見つめていた。
◇
さてそのころ。
なにかと振り回されがちな新入生、
月原 想花
はバカンスエリアで眼鏡をかけて本を読んでいた。
お気に入りの水着を持ってきている子も多いなか、ひねりもなく学校指定のスクール水着の上にTシャツを羽織るというやる気のなさ。
それもそのはず、想花は運動神経が皆無、苦手科目は体育と公言しており、プールも苦手で泳げない。
空想と創作を愛する文化系女子にとって、プール開きは運動会と同等にうんざりする日なのである。
泳がなくてもせめて遊ぼうよ、と誘ってくれるクラスメイトもいないではなかったが、
(水遊び? 何が楽しいの?)
想花の価値観からいうとそういうことになる。
ポーンと宙をビーチボールが舞い、笑い声が響いてくる。
(やっぱり何が楽しいのかわからない……異世界に脳内ダイブしていたほうが余程有意義でしょ。学校行事だから仕方なく参加したけれど……)
あわよくば水に入らないまま今日という日を終わりたい。
そう願いながら、目立たぬようにバカンスエリアで本を読んでいたが、運命は非情であった。
「月原さーん、月原想花さん! 5コースに来てください」
びくっと肩が震える。
(は? ぼ、ぼくが指名だって? 冗談でしょ?)
想花はすっかりパニックになってしまった。
誰かを呼ぶ声はずっと聞こえていたし、それがタイムアタックの指名だということも知っていたが、自分は絶対呼ばれないと思っていた。
(だってあれって泳げる人がやるんじゃないの? ぼくは泳げないんだから!)
そのことを説明しようと5コースへ赴いたが、しどろもどろになってうまく説明できずにいるうちに、あれよあれよと係の人に誘導されてお立ち台の上に立っていた。
挙句の果てに、手足を大きくバタバタさせていたのがバタフライの泳法に見えたらしく、
「わかった、バタフライで50メートルだな!」
と先生に笑顔で肩ポンされて送り出される始末。
そうじゃなかった。
言いたいことが言えなくてバタバタしていただけだった。
泳げない、本当に泳げないんだ、と言いたかった。
(なのに、なぜこんなことに……!!!)
想花、完全に涙目である。
しかも想花の不運はそれだけにとどまらなかった。
お立ち台に立つとHIP-HOPっぽい音楽が鳴って、カメラマンがにこやかに言うのだ。
「では決めポーズをお願いします!」
「な、……何の拷問ですか?」
訳が判らなくなり、なんだか身体が熱くなったので思わずTシャツを脱ごうとした。
すると両手を上げたところでカメラマンの人に「そのまま」と指示をされる。
「そ、そのまま?」
パニックになっていたので、自分でどういう格好なのか考えることも出来ず、脱ぎかけのまま動きを止めてしまう。Tシャツを脱ぐためにクロスさせた腕。その下から露わになるスクール水着。そんな状況をアオリ気味に撮影されたことにシャッター音で気づき、恥ずかしくて全身が熱くなった。
「あうあう……」
もう飛び込みたい。
「あ、月原さん待ってください。眼鏡したまま飛び込んじゃだめですっ」
「あうあう……」
そうだった。眼鏡がないと何も見えなくなってしまう。眼鏡をはずして係の人に預ける。
想花は実は綺麗めな顔立ちなのだが、「特徴のない顔」とコンプレックス抱きまくっているため眼鏡を外すことには抵抗があった。
(へんなポーズで写真を撮られるだけじゃなくて、素顔まで晒さなきゃいけないなんて……)
視界がぼやけている。
近眼プラス涙のせいで。
こわい。
ほんとうにこわい。
「こんなの嘘でしょ……何故なんですか……!」
と嘆きの言葉が思わず口をついて出る。
飛び込みの合図がした。
想花は完全にやけになって、破れかぶれに飛び込んだ。
◇
きゃー、と悲鳴が上がった。
月原さんが溺れてる! と。
想花が飛び込んで0.1秒で、その悲劇は訪れた。
まごうことなきカナヅチな想花は、へたくそな飛び込みをしてしたたかに水に落ちて、そこからもう自分ではどうしようもなくなってしまい、気を失ったのである。
その声を聞いた莉鳥は瞬時に飛び込んで、ぷっかりと浮かぶ想花を助け出した。
「大丈夫?」
プールサイドに引っ張り上げて、莉鳥は想花の頭を膝に乗せて介護する。
「ううー、やっぱりプールなんて嫌いです……」
莉鳥の膝枕の上で、想花は呻くように絞り出すのであった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
学校生活
コメディ
お色気
定員
1000人
参加キャラクター数
31人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2021年11月06日
参加申し込みの期限
2021年11月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2021年11月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
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