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【中間テスト】一夜漬け狂騒曲 ~寝るなよ? 絶対寝るなよ?~
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【4】
甘い香りが、猫鳴館に充満しはじめた。
(どうせあいつらのことだから途中で寝てしまう人間もいるだろう。フッ、この
紫苑 灰磁
の家庭能力の腕、特と味わうがいいッ!)
傍目には平静を装いながら、灰磁が空いたオーブンでアップルパイを焼き始めた。
かと思ったら、お次は食欲をそそるスパイシーなカレーの匂い。
大きなリボンで束ねた長いポニーテールを揺らしながら、鼻歌交じりに夜食のカレーを作るのは
鬼河内 萌
。
(海原先輩と鷹取先輩が、二人仲良く勉強するって本当!? やっぱりあの二人は、デキているのかなぁ……)
彼女は先日、茂が駄菓子屋で
「
俺は甘いものは苦手だが、洋二、お前の唇だけは別だ
」
とか、囁くのを聞いてしまってから(幻聴です)、二人の仲に疑念を持ってしまったらしい。
みゆき程ではないが、勉強道具一式、歯ブラシ、洗面用具、毛布と、萌もまた結構な大荷物をしょって、猫鳴館に赴いた。
勉強を教えて貰うという建前で、今日こそは禁断の彼らの仲を暴いてやる意気込みだ。
「皆、勉強会お疲れ様~☆ 一休みして、カレー食べよっ!」
「ああ、ありがとう、気が利くね。丁度小腹が空いてきたところだ。いただくよ」
萌が器にカレーを盛り付け、茂と洋二の向かいの席に陣取る。
無論、二人の様子を探るためだ。
萌の隣には同じ事を考えて、カレー皿から頻繁に視線を外して、
常盤 四月
が息を詰めているが、互いに同じオーラに気づいていない。
「……う」
カレーのじゃがいもを齧った、洋二の動きが止まった。
「どうした?」
「これ……まだ火が通ってないね」
「え?」
萌もカレーを、ぱくり。
ざり……、大雑把に切った人参は、ハードな噛み応えだった。
「あはははは☆ ちょっと失敗しちゃった。でも、お肉にはちゃんと火が通ってるから、ヘーキだよねっ!」
萌の乾いた笑いに、愛想笑いを返してくる者もあったが、段々疲れてきた皆は、黙々とカレーの食べれる部分を探して口に運んでいる。
「茂さん、良かったら私の作ったおにぎりもコーヒーと一緒にどうぞ……。甘くないので……大丈夫ですよ」
無言になっていた茂に、
御巫 時子
がにっこりと微笑み、手製のおにぎりを差し出す。
「いつも気を遣わせて、すまないな御巫」
「いえ、とんでもない……。茂さんには、勉強を教えていただいてますから……喜んで頂けて嬉しいです」
遠慮する事なく、時子のおにぎりを頬張り、コーヒーを口に含む茂。
時子はそれを、言葉通りに嬉しそうに見守る。
「茂さん、俺のおにぎりも……」
茶化そうとした
梅影 裕樹
が、茂に睨まれた。
女の子のおにぎりに、適うわけがない。余りがちの自分のおにぎりに、しゅんとなる。
「……たくさん作ってきたから、欲しい奴食えよ」
「じゃあ、俺いただきっ!」
奈良橋 博美
が空気を読み、祐樹のおにぎりに手を伸ばす。
「うん、うまいよ。いい塩加減だ、やっぱり腹が減っては戦は出来ないぜ」
幸せそうに おにぎりをパクつく博美に、見ている祐樹もようやく笑顔になる。
「そうか? 良かった。こっちは昆布だぞ」
「俺も、貰っていいか……?」
勉強会がはじまってからというもの、ずっと隅っこの目立たない位置で一人頑張っていた、
加賀見 光子朗
がおずおずと尋ねた。
そう、あくまでも本人は、おずおずと尋ねたのである。
だが光子朗自身には、決してそのつもりはないのだが、生まれながらの三白眼が発する鋭い眼光が、祐樹を射抜いた。
博美は光子朗のあまりに凶悪な面構えに、本能で腰を浮かせて構えの体勢に入りかける。
「ひっ……! あ、スマン、ど、どうぞ」
「う……、こちらこそ、すまない。驚かせて」
強面をどこか悲しそうに歪ませて、ペコペコ詫びる光子朗に、なんだ普通にいい人じゃんと、博美も肩の力を抜いた。
「ここで遠慮なんていらないぜ。俺は奈良橋博美だよ、よろしく。君は何て言うんだ?」
「加賀見光子朗だ、よろしくな、奈良橋に……」
「梅影裕樹だ、よろしく。ところで二人とも、今日は何を中心に勉強してるんだ?」
改めて光子朗に おにぎりを勧めながら、祐樹が お茶を飲む。
「……とりあえず、ノート取った所と、『テストに出る』と言われてた所を、ひたすら復習してたよ」
「俺は英単語や歴史とかの、暗記系だな。例えばソクラテスの弟子がプラトン、プラトンの弟子がアリストテレス。その弟子がアレクサンドロス。これは『ソープランドのアリスちゃんは、アレクのお気に入り』と覚えるといいんだ」
あっけらかんと言う博美の言葉に、男二人が固まった。
主砲充填中の
山田 与太郎
が、耳に全神経を集中させたのは、ここだけの話。
「はい?」
「今、なんと……」
「うん? だから『ソープランドのアリスちゃんは、アレクのお気に入り』だよ」
駄目だ、きっと博美は意味が分かってないんだ。
教えてやったほうがいいのか?
祐樹と光子朗が気まずそうに顔を見合わせ、どちらともなく逸らした。
「…………」
「そ、そっか。アハハハハ!」
男達の妙な雰囲気を察する事無く、博美は自分の話を展開する。
「というか俺自身は、コツコツ勉強やっていたつもりだったんだけど、所詮は体育科の手習い。どうも雰囲気的には、足りてなさそうなんだよな。今回の追い込み勉強をしっかりやることで、一定水準には達した成績という風にしたいぜ」
奈良橋流古武術家元の一人娘である博美は、決して勉学をおろそかにしていたわけではない。
文武両道を実現するために、普段からも暇を見つけて勉強もしている。
そんなしっかり者の博美に、祐樹は焦りを通り越してむしろ開き直った。
「奈良橋は凄いな。俺は普段は勉強なんか、もちろんしていない。テスト前に、いつも一夜漬けだ!」
「そうなんだ。人には色んなスタイルがあるものだから、それを否定したりはしないけどさ。でもそれで大丈夫なのか?」
小首を傾げる博美に、祐樹は仄暗い笑みを浮かべる。
「フフ……バカの記憶力なめんな! 一夜漬けでないと、覚えた内容なんて忘れちまうんだよ! 勉強した端から、内容を忘れるからだ!」
なぜだろう、目の前の景色が滲む。祐樹は手の甲で、溢れるものをそっと拭った。
姉達に馬鹿にされたくないという一心で、勉強会に参加した光子朗が、面を上げた。
「そうか、なら一緒に頑張ろう。俺もあまり頭はいい方じゃないが、互いに教えあえば弱点をカバー出来るかもしれないしな……」
「加賀見、お前って奴は……顔に似合わず、いい奴なんだな」
顔に似合わずは余計だったが、その一言で祐樹と光子朗の間に奇妙な連帯感が生まれた事は確かである。
「梅影はどの科目が苦手なんだ?」
「俺、理数系が壊滅的だから、教えてもらえると助かる。あ、でも俺はメガネだけど勉強出来ないぞ。教えてやれなくて悪いな……」
申し訳なさそうに頬を掻く祐樹だったが、強力(?)な助っ人が現れた。
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グループ参加
なし
シナリオジャンル
学校生活
恋愛
コメディ
定員
1000人
参加キャラクター数
137人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年06月26日
参加申し込みの期限
2013年07月03日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年07月03日 11時00分
参加キャラクター一覧
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