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寝子島を訪れた
ダルディ・ラ・チェルディ
は、旧市街にてその張り紙を見つけた。
「――おや。なんだか気になるチラシが貼ってあるね」
猫の絵や写真を探しています、と言われては、絵描きとしてはちょっと興味を引かれる。
綴られた依頼の仔細に目を通せば、口元には常の通りの笑みを乗せたまま、それでも、
「ふうん……」
と、ダルディはその目を幾らか見開いた。
「猫の絵を描いたり写真を撮ったりするだけで、こちらの世界の通貨がもらえてしまう……か」
寝子島で活動しようとすれば、やはり先立つものは必要になってくる。ならば、
「趣味と実益を兼ねて頑張らせてもらおうかな」
という選択も、意味のある気紛れだろうと思われた。
かくして、ダルディは寝子島の街並みの中をゆったりと歩き出す。
辺りの景色や、人々の様子。
ダルディからしてみれば珍かなそれらを前に、青の双眸が益々細くなる。
(寝子島に来ることってあんまりないんだけど……うん、悪くないね)
そんなことを思っているうちに――ふと、視界の端にそれが映った。
猫だ。ずんぐりと大きな茶トラ猫が、建物の陰で丸くなっている。
「あ、発見」
ごく小さく声を漏らして、そぅっと猫に近付くダルディ。
驚かせないように気を配りながらその場に腰を下ろし、愛用のペンを手に取る。
その手つきは、どこまでものんびりと滑らかなものだ。
描ければいいねぇ、くらいの気持ちで、ダルディは今、猫と向き合っている。
(だって、猫って気まぐれな生き物でしょ?)
気力や、迫力や、逼迫感や。
そういう、絶対この絵を仕上げてお金貰うんだー! という切羽詰まった感じは、猫には似合わないだろう。
(っていうか、そういうガツガツした感じでつっこんでいくと逃げられそうな気しかしないからねー)
散歩のついでくらいの気持ちで、猫の気が向く間だけペンを走らせよう。
そう思いながら、ダルディは紙の上に茶トラ猫の姿を描き出していく。と、その時。
(――あ、僕に気付いた)
茶トラ猫が顔を上げて、ダルディをじっと見つめた。
その眼差しを受け止めて、ダルディは「やあ」とかんばせを彩る笑みを深くする。
「飽きたら去っちゃってもいいから、ここにいる間、ちょっと描かせてくれないかな?」
ダルディの言葉を耳に、猫はふわあと大欠伸。
そのまま元の体勢に戻る猫へと、ダルディは「ありがとう」と声を掛けた。
さくっとスケッチを終えて、猫の様子を確かめるダルディ。
猫はまだ、うとうととまどろんでいる。
「これは、色も塗れそうかな?」
呟いて、ダルディは鼻歌交じりにパレットを広げた。
プロらしい迷いのない手つきで、紙の上の猫に、景色に、色を重ねていく。
まるで、そこに命を吹き込んでいくように。
「これはすごいですね」
ふと、傍らを通り掛かったらしい男性に声を掛けられた。
本物そのままの愛らしさだと、男性は茶トラ猫とダルディの絵とを見比べる。
くすり、笑みを作る唇から音を漏らすダルディ。
「まあ、本業だしねぇ。だけど、ありがとう」
男性がにこやかに去っていったあと、ダルディはまた色を重ねて筆を止めた。
「……それにしても、猫可愛いねェ」
そっと、眠っている猫に近付いてみる。
何の用だ? とばかりに茶トラ猫は堂々として顔を上げた。
にっこりと笑みを向けて、「触らせてくれないかな」と手を伸ばす。
もふり、柔らかい毛に手が触れた。
「……温かい」
手から伝わるのは、胸に灯を点すような温もり。
けれど、それを存分に堪能しきる前に、
「おっと」
茶トラ猫は、するりとダルディの手から逃げていってしまった。
それはもう、重たげに見える身体からは想像もできないような素早さで。
どうやら、触られるのは嫌だったらしい。
「ちぇっ」
短く零して、ダルディは絵を描いていた位置に戻ると、先ほどの1枚を手に取った。
絵の中で、あの猫はまだふくふくと眠っている。
「……仕上げは、ゆっくり落ち着ける場所で改めてやってもいいかな」
中々満足のいく出来のそれを手に、ダルディは道具を片付けに掛かった。
それが終われば、散歩がてらまた、あの気紛れで可愛らしい生き物の姿をこの街の中に探そうと。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
巴めろ
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ★(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
動物・自然
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年08月15日
参加申し込みの期限
2017年08月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年08月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
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