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理想の恋人はじめました!
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その出会いは、
本居 陽毬
の心を浮き立たせるものだった。
「こんなところで、陽毬にまた会えるだなんて」
と見惚れるような笑みを浮かべて声を掛けてきたのは、王子様然とした優しげな少年。
第一声がもう、運命っぽい。そして、『また』ということは。
「えっと、覚えてないかな。ほら、小さい頃、陽毬が転校してきてさ。友達、だったんだけど……」
ほんのりと頬を朱に染めて、王子様……もとい少年が言う。
「陽毬が転校して離ればなれになっちゃって……でも、その時からずっと好きだったんだ」
恋人になってほしいと面映ゆげな様子で続ける少年を前に、陽毬はちょっと感極まっていた。
(全然覚えてないけど……これってまさしく、私が夢見てた『運命の再会』だー!!)
寝子島で運命の再会が、という怪しげな占い師の言葉を信じて、寝子島に引っ越してきた陽毬である。
理想通りのパーフェクトなシチュエーションに、陽毬、思わず胸中でガッツポーズ。
ついでに、少年の顔立ちや物腰も素敵な感じで万々歳だ。
「ねえ、陽毬。今から、時間あるかな?」
「勿論! あってあってありまくりだよ!」
少年の問いに、陽毬はやや食い気味にそう応じた。
ほっとしたように、少年が微笑む。
「じゃあ、何か食べに行かない? 陽毬と、久しぶりに話したいな」
頷けば、少年は社交界の紳士のように、ごく自然に陽毬の手を取った。
陽毬はもう、心の中で大はしゃぎだ。
(運命の恋人キター! さいこー!)
そうして2人は、近くのファミレスに入った。
「再会の記念に、奢らせてくれると嬉しいな。何でも好きな物頼んで」
ロマンチックな展開を愛しながらも、色気より食い気なところがある陽毬。
(えええ……おごりだって。何でも好きな物……これと、これと、ああ、これも食べたい!)
という具合で、かなり欲張りな注文をしてしまったが、少年は嫌な顔一つしない。
その上、少年の頼んだ品も美味しそうだなぁなんて思っていると、
「陽毬、こっちも食べてみなよ。美味しいから」
と、取り皿にたっぷりと料理を取り分けてくれた。
(か……完璧か)
有り難く料理をもぐもぐしながら、陽毬はそんなことを思う。
少年は、陽毬との共通の思い出を、楽しそうに幾らも語った。
「それでほら、あの子が……」
「あー! うんうん、そんなこともあったかも!」
親が転勤族で、転校を繰り返していた陽毬である。
正直、どんな友達がいたかや、どこで出会ったか等を具体的に覚えてはいない。
けれど、少年の思い出話は全部、陽毬にも覚えがあるようなものばかりだった。
だから、話はとても盛り上がった……の、だが。
(あれ? 相手もシチュエーションも理想のはずなのに……)
何故だか、陽毬の胸は思ったほどときめかない。
(理想の恋って、もっとワクワクして楽しくて……特別なものだと思ってた)
頭の中に、目の前の少年とは違う相手の顔が浮かぶ。
そう、そうなのだと、陽毬は思い当たった。
(『彼』よりももっと、一緒にいると全てが楽しく思えるような……そんな人はもう別にいるし、ね)
ひとしきり食事とお喋りを終えて、陽毬達は店の外に出る。
少年はとてもスマートに会計を済ませたけれど、陽毬はそれに、さほど感慨を覚えなかった。
空を見遣れば、日暮れの時が近づいている。
「……そろそろお別れだね」
何となく、陽毬にもそれがわかっていた。
くるりと振り向いて、どこか寂しげな少年の顔を見る。
「私……ほんとは、わかってたんだよね」
「……うん」
「君は神魂の影響で現れただけの……偽りの過去の友達や、夢が形になったものなんだって」
でも、と、陽毬は陽だまりのような明るい声で言って、花咲くように笑った。
「私が忘れちゃった過去の友達との思い出話ができて、楽しかったよ」
「そう、そっか。だったら、良かった」
「夢見てた理想が叶ったみたいで……そこについては、すごく嬉しかった」
ありがと、という言葉は、陽毬の心からごく自然に生まれた。
少年が、その言葉を耳にふわりと笑う。
じきに日は落ちて――気付けば、陽毬は街灯の明かりの下に、ひとりで立っていた。
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担当ゲームマスター
巴めろ
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
SF・ファンタジー
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年02月09日
参加申し込みの期限
2017年02月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年02月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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