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みんなで楽しいひなまつり!
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女三人寄れば姦しいという。
それは当たり前だ。だって女の子は、仲良しのお友達がいればいつでもどこでも楽しく過ごせてしまうのだから。
そして今、
『萩屋』
にそんな仲良し女子高生達が姿を現した。
「こんにちはアルー」
「あ、ワタシこういう和風のお店の入り方、知ってるノ! えーとね、『タノモー!』ナノ!」
「たのもう、か。いいですね、ふっふー」
いつも仲良し3人組
畑中 華菜子
、
御薗井 E セレッソ
、
薄野 五月
である。その声に奥からこの店の主
矢萩 秋
がお内裏様の格好で姿を現した。
「はい、いらっしゃい!」
「ワオ! お内裏様ナノ!」
「奥にはお雛様もいるアルヨ!」
ひょいと華菜子が店内を覗くと、お雛様姿の
矢萩 槇
が笑顔で頭を下げる。セレッソと華菜子が目を輝かす横で、五月がカバンからチラシを取り出した。
「あの、私達このチラシを見て来たんですが……」
そのチラシには『和菓子の萩屋で雛人形体験しませんか?』の文字。秋が大きく頷いた。
「ありがとう、チラシ見て来てくれたんだね。うん、今うちはひな祭りフェアやっててね、雛人形の衣装を着られるんだ。何がいいかな? やっぱりお雛様かな?」
秋の言葉に3人は顔を見合わせる。セレッソが口を開いた。
「五月チャンと華菜子チャンとワタシ、3人お揃いの方が素敵だと思うノ! だから……」
五月と華菜子はセレッソに頷く。3人は笑顔で同時に言った。
「サンニンカンジョ!」「三人官女で」「三人官女アルヨ!」
「みんなお揃いとはいいねぇ。ただ、あれは私達のお雛様の衣装とは違ってきちんと着付けるやつだけど、大丈夫?」
「着物は一応私が着付けられますので、大丈夫だと思います」
五月の言葉に秋が明るく頷いた。
「そりゃ良かった。3人で着替えるなら店の奥を貸すよ」
秋の案内で、3人は店の奥の一室に通される。そして秋は衣装や道具の説明を3人に一通りすると、
「出来上がったら写真を撮るから言ってね。茶とひなあられも置いとくよ。うちの自慢のひなあられはお代わり自由だからね!」
と言って、店に戻っていった。
3人は、五月を中心にしてわいわい着替え始めた。
「お雛様は毎年家でも飾りますが、自分達がひな人形と同じ衣装を着るのははじめてでワクワクしますね」
長袴を着ると身動きが取りづらくなるので、五月は小袖にだけ手早く着替える。華菜子は五月にお任せ、セレッソは分からないなりに着てみようと奮闘している。五月が華菜子の小袖の襟を合わせながら言った。
「3人お揃いですね。ふっふー」
華菜子はその手際の良さに感嘆しながらも言った。
「みんなお揃いで見分けつくアルカ?」
「持ち物が違いますから。私は長柄を持とうかと思ってます」
そこに小袖を纏ったセレッソがひょいと顔を出した。
「ワタシは御供えを載せる台みたいナノ! ……五月チャン、着方はこれで合ってるかしら?」
「うん、大丈夫。御供えの台とは島台の事だね」
「シマダイ……島台ってやつを持つワ!」
「じゃあ私はこの鍋アルナ!」
「提子ですね。そうするとセレッソちゃんが中央で、私と華菜子さんが両脇に並ぶ形ですね」
ほうほうと感心する華菜子。そこにセレッソが、秋の差し入れてくれたひなあられを持って来た。
「みんなでひなあられを食べましょう! 華菜子チャンも五月チャンも16粒よネ!」
「なんでアルカ?」
「だってひなあられは年の数だけ食べるものデショウ? ワタシはもっと食べたいワ……」
「そ、そうだったアルカ!」
悲しげなセレッソに驚愕する華菜子。その様子に五月が喉をくつくつさせながら言った。
「大丈夫ですよ、2人とも。ひなあられは幾つ食べてもよいのです」
「よかったアル~!」
「じゃあお腹いっぱい食べられるのネ!」
「そうですね、お代わりも自由とおっしゃってましたし」
可愛い女子高生達は、仲良くぽりぽりとひなあられを食べる。そして華菜子に小袖を着せ終わった五月は、今度は長袴を着せ始めた。セレッソも五月のアドバイスを受けながら何とか長袴を着終え、2人の素敵な官女が出来上がった。
「お二人とも、とても可愛いですー。よく似合ってますよ。ふっふ」
五月が嬉しそうに2人を眺める。その視線に華菜子とセレッソは目を合わせて恥ずかしそうに笑った。
「五月ちゃん、着付けありがとうアル! それにしても、これが官女アルカ~」
両腕を挙げ、しげしげと物珍しそうに華菜子が自分の格好を眺める。そして歩き出そうとして……ドテン! と見事に裾に躓き転んでしまった。
「これ歩くの難しいアル!」
「長袴は裾が長いですからねー」
自分の袴を手早く着付けながら五月が言う。セレッソが恐る恐る足を踏み出しながら言った。
「ナガハカマ……っていうのネ。確かにとても長くて歩きにくいワ」
ずるり、ずるり。セレッソは数歩引きずるように歩いた後、ポンと手を打った。
「ニンジャといい、昔の日本の人は歩いたり走ったりするのがとても得意だったのネ! すごいワ!」
「確かにすごいですよねー。でも私は現代人なので……」
そう言うと、着付けを終えた五月は、おもむろに自分の長袴の裾を一気にたくし上げた。
「この方が確実に歩けると思います。お二人とも待っていて下さい。お店の人を呼んできますね」
そして五月は頼もしい足取りで部屋を出て行く。その背中を身動きが取れないまま感心して見送る2人だった。
こうして無事に着替えた3人は、一緒に写真を撮る事にした。
「ん~、これまた可愛いねえ! ほら、真ん中に寄って寄って!」
カメラを構えた秋の声に、3人はセレッソを中心に、仲良く寄り添った。五月とセレッソは笑顔、華菜子は着物だからお淑やかにとすまし顔だ。
「よーし、撮るよ~!」
―――カシャ! 可愛らしい仲良し三人官女の姿がカメラに収められた。
せっかく和菓子屋に来たので、3人はその姿のまま、『萩屋』自慢の美味しいお菓子を堪能し、お喋りを楽しむ。そしてまた元の服に着替えると、「写真は後日渡すから」と言ってくれた秋にお礼を言って店を出た。
*******
3人の今度の行く先は寝子島神社だった。神社で行われている流し雛をしに来たのだ。
社務所で笹舟と紙を受け取った3人。それぞれが願い事を書いた。
五月は『2年生でもセレッソさんと華菜子さんと一緒のクラスになれますように』。
セレッソは『これからもずっと友達となかよくできますように』。
華菜子は『ずっと仲良しでいられますように』。
お互いが何と書いたかは見なかった。書き終わると3人は笹舟を作り、のんびりとお喋りをしながら猫又川に移動した。
猫又川にはたくさんの人がいて、思い思いに笹舟を川面に浮かべている。3人もそれぞれの笹舟を持って、川岸に並んだ。
胸に自分の笹舟を持ちながら、華菜子が両脇の2人に訊いた。
「……2人はなんて書いたアルカ?」
その言葉に五月は眼鏡の下の目をちょっと大きくする。しかしすぐに悪戯っぽくほんわりと微笑むと、人指し指を唇の前に立てた。
「ふっふ。ナイショ」
セレッソもニッコリと笑う。
「ワタシも秘密ナノ! その方がお願い事叶うかもしれないノ!」
「それなら私も秘密アル! 大事なお願い事アルから」
華菜子は思いを込めて胸の笹舟を持ち直した。
4月になったら進級して、クラス替えでセレッソや五月と離ればなれになってしまうかもしれない。違うクラスになってもずっと仲良しでいられますように。そんな思いを込めて彼女は願い事を書いたのだ。
大事な大事な願い事。絶対叶って欲しいから。
―――そしてそれは口には出さないが、他の2人も同じ思いだ。
セレッソが元気に言った。
「さあ! いっせーのせ! で流すのヨ!」
3人はお互いの顔を見て頷く。そして川岸にしゃがむと、同時に口を開いた。
「「「せーの!」」」
3人は同時に笹舟を川面に浮かべる。それぞれの願いを乗せた笹舟が、ゆっくりと川面を流れ始めた。
「あ……」
笹舟を流した華菜子は思わず声を出した。そして両脇の2人を交互に見つめる。ハッキリとは分からなかった。でも、見えた気がしたのだ。―――2人が自分と同じ様な願い事をしていたのを。
五月は何も言わずに静かに微笑んでいる。セレッソは華菜子と目が合うとペロリと舌を出した。
「何て書いたか見えちゃったカシラ! えへへー、2人とも大好きナノ!!」
そう言って幸せそうに笑うと、セレッソは華菜子と五月をぎゅーっ! と抱きしめた。
華菜子と五月はビックリして顔を見合わせたが、すぐにそれは笑顔になり、お互いをぎゅっと抱きしめた。
穏やかな川面に、3つの笹舟が仲良く並んで流れていく。
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担当ゲームマスター
KAN
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
NPC交流
定員
1000人
参加キャラクター数
62人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年01月21日
参加申し込みの期限
2017年01月28日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年01月28日 11時00分
参加キャラクター一覧
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