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【クリスマス】星ヶ丘のホーリー☆ナイト
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翼――?
大天使天吏がアンダーグラウンド・バーにたどりついて、最初に感じた気配だ。
翼の気配がする。鳥の翼だ。
それも……大きな、懐の深い鳥の。
いつか、天吏が包まれたいと思っている鳥。もっとも敬愛する鳥。頂点にいるべき鳥。
デッキから降りてすぐに、天吏はこの場所を見つけた。猥雑な場所だ。空気もいいとはいえない。けれども虚飾がない分、エンプレス・ホールよりずっと清浄だと天吏は思っている。
あてもなく天吏は歩き出した。
鳥の面をつけた給仕が行き交っている。現世(うつしよ)にはいない異形のものたちが語らっている。彼らの姿そのそれぞれに、天吏は翼の気配を感じ取る。黒い翼がはためいているように思う。
きっと、あの方が誘ってくれているのだ。そうだと信じよう。
――クローネ様が……。
「へえ、ダーツに、あれはルーレットね? 結構本格的かも……」
神薙焔はとくにどのゲームに参加するとも定めず、ぶらぶらと遊技場を歩いていた。紫がかった空気の色にも慣れてきたように思う。スタッドポーカーの卓には人だかりができているものの、あれはルールが難しそうだから、ブラック・ジャックにでも参加してみようか。
ところがこのとき、
「助けて!」
すがるような目つきで、焔の腕を取った少女があった。
「あなた……エンプレス・ホールにいた」
焔が約束をしていた相手であった。ブルーのカクテルグラスを着たご令嬢、たしか大富豪の一人娘だとか言っていた。ただ、一時間ほど前までは女王然とした彼女であったものの、今は髪を振り乱し髪飾りも消えて、魔法が解けたように華美さは消失していた。薄化粧は流れ落ちたのか、頬にそばかすが見える。
「阿妻しのぶです! 私、お嬢様の振りをしてこの船に……」
このとき、しのぶと名乗った少女の腕を、オウムのマスクをした黒服がつかんでいた。オウム男は無言である。それだけに恐ろしい。
「バカラで大負けして」
しのぶは早口でとりとめもなく事情を話したので、焔はよく内容を理解できなかった。ただ、彼女が見栄を張って大勝負をかけ敗北したことだけはなんとなくわかった。
「借金のカタ? なんか時代錯誤な言葉が聞こえるケド……要はココにあるゲームで勝負すればいいのね、義を見てせざるは勇無きなり、よ!」
焔は腕まくりする仕草とともに、フェルト敷きのテーブルにどんと自分のコインを積み上げたのである。
「で、このコを賭けて、ナニで勝負するのかしら? カード? ダーツ? ルーレット? それともそこにあるニャンテンドーかしら? あたしはなんでもいいわよ!」
面白い、面白い。
三夜 雷一
の頬は緩んでいた。ちょっと緩みすぎなほどに。
なんと奇妙な聖夜であろうか。
匿名の主からディナークルーズに招待されて、おまけにアングラなバーにまで入れてもらえるとは。
招待主が誰かまるで見当も付かない。裏があるかと思わないでもなかったが、雷一は快楽主義者だ。悩むよりも飛び込むことを選んでいた。そうして得た結果がこれである。
一台きりのスロットマシン。やってみて数分、突然出たのがラッキー7!
これで頬を緩めずにいられようか。実はパチプロの雷一なので、やるときはやるのだ。
どしゃどしゃと威勢よく機械はメダルを吐き出している。いわゆるドル箱がどんどん埋まっていった。
「おめでとうございます」
ペンギンのマスクをかぶった黒服が、愛想良く箱を積み上げてくれる。
「いやあ悪ぃな、いきなりやっちまってよ」
「いいえ お客様の喜びこそが私どもの喜びです。どうぞお楽しみ下さい」
どうやらこのメダル、色々なものに交換可能らしい。決して黒服は言わなかったが、どうも換金もできるようだ。
当初、大当たりした客がいたら、口笛を吹いて肩を抱き、おこぼれでもいただこうかと思っていた雷一だが、あっという間に彼こそが『大当たりした客』になってしまったという格好だ。そこで雷一は愛想良く、集まってきた観客にお裾分けしていく。もちろん、ペンギンにもたっぷりとチップをはずんだ。
「はいはいっ、ま、少ないけど取っといてくんな」
大勝ちした分をいったん預け、そこから雷一はカジノをぶらつく。
本格的な店に来るのは初めてなので、しばし見学して色々学んだ。
やがて彼が目を留めたのは店の一角である。
「お、ダーツか 懐かしい」
じわっと懐かしい記憶が蘇ってくる。かつて双子の兄と、よく遊んだものだ。もう何年もやっていないのでルールもかろうじて覚えている程度だが、やればできるだろう。気を大きく持つことにする。
見ればいま、目の前でゲームに興じているのは、白い布を頭から被った(?)少年(??)と、優男風の痩せた男だ。
――待てよ、あいつは……?
焔は階段に向かっていた。
焔は少女を背負っている。阿妻しのぶと名乗っていたお嬢様だ。といっても大富豪の一人娘というのは真っ赤な嘘で、実は雑貨屋の娘だという。過程は省略するが、焔は存分に勝ち、見事彼女を取り返したのだった。
緊張しすぎたせいか勝負の途中でしのぶは腰が抜けてしまい、こうして焔が面倒を見ている。わずか数時間前までは名前も知らない同士だったというのに――我ながらお人好ねと焔は内心苦笑していた。
でも、後悔はなかった。
「なんとお礼をすればいいか……」
かすれた声でしのぶは言った。
「そうね、あなたが巻いてるそのあったかそうなマフラーをもらおうかしら、やっぱりちょっと肌寒かったのよね」
しのぶは焔の首にマフラーを巻いた。そして震える声で、「お友達になってください……」と言ったのである。
「バカね」
焔は答えた。
「とっくにそうじゃない」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
62人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年02月09日
参加申し込みの期限
2016年02月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年02月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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