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メリークリスマス
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シーサイドタウンに程近い、ひっそりとした夜道を
桜 月
が日傘を差して歩いている。赤いコートの前は開けていた。ベージュのロングニットセーターにネイビーブルーのスカートを合わせている。黒いタイツを穿いた脚は細く、暗色のブーツが一歩ごとに硬質な音を立てた。
月の白くて長い髪を夜風が揺らす。何とはなしに赤いベレー帽を深く被り直した。
突然に音が鳴り響く。月はショルダーバッグに入れていたスマートフォンを取り出した。
「誰なんだ?」
『あたしはメリーさん。あたしのクリスマスを祝って欲しいの』
「私の知り合いではないようだが、間違えて掛けているのか」
『今から行くの』
その言葉に月は急いで周囲に視線を飛ばす。細い直線上の道に身を潜められるようなところは見当たらなかった。
「子供の戯言だ」
「あたしはメリーさん」
月の目の前に赤いコートの女の子がいた。トナカイの縫い包みを胸に抱いている。一回の瞬きの間に現れたのだろうか。過る思いを否定するように頭を振った。
「いなかったはずだ」
「ここにいるの」
「君がメリーさんなのか」
女の子は頷いた。
「カイなの」
縫い包みを両手で掲げる姿に月は表情を緩めた。
「メリーさんのクリスマスを祝えばいいんだね」
「そうなの。何でもいいから祝って欲しいの」
「では、行こうか」
月はシーサイドタウンに向かって歩き出した。女の子は横を跳ねるようにして付いてくる。
――こんな幽霊がいたら、そっちの方が驚きだ。
横目で窺いながら月は口元を綻ばせた。
普段はあまり足を運ぶことがない子供服の専門店に訪れた。明るい木肌のフローリングが奥まで続く。白やピンクの棚には小物が置かれている。ハンガーに掛けられた洋服の種類は豊富でサイズも細かく分かれていた。女の子は小物へと走り出す。
月は洋服を前にして思案顔となった。適当に取り上げて全体に目を通す。赤と白を基調にした物を中心に見ていく。
クリスマスのイメージはサンタクロースだ。やはり赤と白は外せない。あの子の髪は艶やかで綺麗だ。明るめの色を選ぶのも悪くない。どうしたものか。
月は女の子の方に目を向けた。髪飾りを適当に頭に当てて楽しんでいるようだった。
「気楽に試してみるか」
月は女の子を試着室に連れていった。抱えた衣類の全てを試す。目まぐるしい着せ替え人形となって遂に納得の組み合わせに行き着いた。
「気に入ってくれたかな」
「サンタクロースみたいなの」
荒い編み込みの赤いニット帽はリボンとよく合う。同色のコートの下には白いワンピースを宛がった。子供用の純白のタイツに小ぢんまりとした赤い靴を履かせた。
女の子はトナカイの縫い包みを抱えて、カイも喜んでいるの、と真珠のような歯を見せて笑った。
「それは良かった」
月はカードで支払いを済ませた。女の子と連れ立って外に出る。
歩くことが楽しくて仕方がない。そのような女の子を見やり、月は気ままな散歩に付き合った。
頃合いを見て月は女の子に話し掛ける。
「そろそろお腹が空いたんじゃないのかな。そこのレストランに寄って行かないか」
「食べるの、とカイが催促して煩いの」
女の子は縫い包みの口に耳を当てて言った。月は気軽に言葉を返す。
「カイはテーブルまで行けないと思うが」
二人がレストランに入ると荷物を預けることになった。縫い包みも例外ではない。女の子は席に案内されている間に月の袖を引っ張った。
「物を人質にした食い逃げ防止策なの」
「黒いサンタクロースだな」
月は笑ってテーブル席に着いた。対面の椅子をギャルソンに頼んで隣に移動させて貰った。
「これで安心だ。わからないことがあれば遠慮なく言うんだよ」
「あたしはメリーさん。意外と博識なの」
その数分後、テーブルに並べられたカトラリーの数々に女の子は身を固くした。
「この儀式で何が降臨するの」
「スプーンやフォークは外側から使うんだよ。何も降臨はしないが、料理にポワレは含まれているよ」
「悪魔っぽいの」
二人のディナーは賑やかに続く。意外に時間を取られて月が予定していた店のチョコレートは買えそうになかった。
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担当ゲームマスター
黒羽カラス
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
コメディ
ホラー
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年11月20日
参加申し込みの期限
2015年11月27日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年11月27日 11時00分
参加キャラクター一覧
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